三度の飯より『放課後ていぼう日誌』が大好きな私が、渾身の力を込めてこの作品を魅力を、普及していきたいと思います!!
『放課後ていぼう日誌』
この作品はアニメシリーズは第1期、漫画の単行本は11巻まで(2023年現在)、他に動画配信サービスのlemino配信ドラマで、実写ドラマ化もされています。
目次
- 概要
- ストーリー
- 舞台設定
- キャラクター紹介
- 『放課後ていぼう日誌』の魅力について
- ていぼう部が釣りあげた魚
- アニメ第2期を実現させたい!!
- 漫画版について
- アニメ版について
- 実写ドラマ版について
- まとめ
アニメ版は「DMM TV」でも配信されています。
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概要
女子高生が釣りをする話です。
『ゆるキャン△』の釣り版と言えばわかりやすく、基本女子高生4人(+顧問の先生1人)のグループで釣りを楽しみます。
作者も釣りに詳しく、釣りの描写は非常にリアルで丁寧。
シンプルに釣りの楽しさ、感動を描くのみならず、釣りのマナーやルールなどに対する言及もあります。
釣りを趣味とする人はもちろん、そうでない人も楽しめる、最高に面白い傑作漫画(アニメ)です!
ストーリー
高校進学に合わせて、都会から父親の故郷の海が近い田舎に引っ越してきた主人公鶴木陽渚(つるぎひな)は、趣味である手芸を存分に楽しむために、高校では手芸部に入ろうと胸をときめかせていた。
そんな中、漁港の堤防でていぼう部の部長黒岩悠希(くろいわゆうき)と出会ったことで彼女に目をつけられ、強引にていぼう部に入部させられてしまう。
生き物が苦手が陽菜はなんとか退部して手芸部に入りなおそうと試みるが、記念に1度だけ、ということでやってみた釣りで初めての魚を釣り上げたことで釣りの楽しさを知り、他の部員とともに、次第に釣りの魅力にのめり込んでいく。
舞台設定
「放課後ていぼう日誌」の舞台は、臼州地方熊元県芦方町という設定になっています。
熊本県の芦北町がモデルとなっていますが、この作品の中では地名は全て架空のものになっています(長崎県→長咲県など)。
キャラクター紹介
鶴木陽渚(つるぎひな)
高校1年生。
手先が器用で手芸が趣味。からまった糸を見るとほどかずにはいられないという習性を持つ。
生き物全般が苦手で、芦方町に引っ越してくるまでは自分が釣りをすることなど想像もしていなかったが、初めてやったサビキ釣りでアジゴを釣ったことで釣りに目覚め、部活を続けることになる。
性格はインドア派でネガティブ。体力がなく、運動全般が苦手で、学校の成績もあまりよくない。
意外と負けず嫌いなところがあり、「何がなんでも釣ってやる!」とムキになることもある。
なぜかいまだにスマホを持たずガラケーを使っている(調べものをするときは父親のパソコンを貸してもらっている)。
最初はまともにキャスト(仕掛けを海に投げること)もできないほどのド素人だったが、釣りに対する向上心はあり、次第に釣りが上手くなってきている。
帆高夏海(ほだかなつみ)
高校1年生。
陽渚の幼馴染で、陽渚が芦方町に帰ってきたことで再会した。
陽渚とは対照的にアウトドア派で活発な性格。
釣りは小学生のときからやっており、陽渚よりは上手いが、部長や大野真にはまったく及ばない。
泳ぎを含め運動全般が得意で、学校の成績も優秀だが、自信過剰なところがあり、それを黒岩部長にたしなめられることがある。
シーバス狙いのルアー釣りが大好きで、いつも試みるが、毎回釣れない、というのが定番の流れになっている。
自信満々のポジティブキャラだが、ふいに陽渚に感謝されたりすると、照れる姿を見せるのがかわいい。
黒岩悠希(くろいわゆうき)
高校3年生。ていぼう部部長。
部長だが、自身が釣りをすることにはあまり積極的ではない。
適当な性格に見えるが、締めるところは締め、陽渚のような初心者に釣りを教える能力は、2年生の大野真よりはるかに上。
部室では制服姿で脚を広げて座ったり、基本サンダル履きスタイル、上着はヤッケなど、生活スタイルがおじさん臭い。
他の部員3人があまり方言を使わないのに対し、常に方言丸出しである。
マイペースでだらしなく見えるが、釣りにおけるマナーやルールを守ることには意外と厳しく、こだわりがある。
大野真(おおのまこと)
高校2年生。
高身長で胸が大きい。性格は照れ屋で無口だが、釣りオタクで釣りの話になると饒舌になる。
勉強も運動もでき、実家が魚屋なので料理もうまく、完璧オーラを出しているが、カナヅチでまったく泳げないのが唯一の欠点。
釣りはめちゃくちゃ上手いが、それを人に教えるのは苦手。
黒岩部長のくだらないオヤジギャグに吹き出してしまうお茶目な部分も持っている。
常にメガネをかけているため、彼女の目は描かれない。メガネをはずしている描写は何度かあるが、寝ていたり、ゴーグルをつけていたりで、彼女の目が描かれたことは1度もない。
小谷さやか(こたにさやか)
ていぼう部顧問。保健の先生。
年齢は本人いわく「ぎりぎり20代」。
酒飲みで、酔っぱらうと誰彼構わず絡んでいく。
大学時代はライフセーバーをしており、その経験を生かしてていぼう部の部員に着衣水泳の講習をしている。
給料日前になるとお金が底をつくので、ていぼう部が釣ってきた魚を目当てに部室にやってくることが多い。
実家は米農家で、害獣駆除の猟師をしており、彼女を主人公にしたスピンオフ短編では普段の姿からは想像できない、勇敢にわなにかかったイノシシにとどめを刺す姿が描かれている。
目が細い、いわゆる糸目で、彼女が目を見開くのは怒ったとき、漁師をしているときに自分に気合いをいれたときなど、ごくまれである。
『放課後ていぼう日誌』の魅力について
釣りへの愛を感じる
釣りに興味のない作者の描く釣りの描写というのは本当にテキトーそのものです。
それと比較して、この作品ではスピニングリールのベールの起こし方からキャストの仕方まで、釣り好きの人間の誰もが納得できるほど、リアルに丁寧に描かれています。
作者が本当に釣りを愛しているのだということが伝わってきます。
なかなか釣れない魚は作中でもなかなか釣れない
いくらフィクションだとはいえ、ヒラメやクエなどの現実でなかなか釣れない魚があっさり釣れてしまっては興ざめしてしまいますが、作者はそれがわかっていて、シーバス、ヒラメ、クエなどのなかなか釣れない魚は作中でもなかなか釣れません。
それがすごくいいですね。
釣りは釣れない時間も楽しいものだということをしっかり描いている
釣りに興味がない人がよく言うこと
「(魚なんて)スーパーで買ったほうが安いんじゃない?」
「ガソリン代のほうが高くつくよね」
はい、こういう人達は釣り人というものは「食べるための魚を得るために釣りをしている」のだと思い込んでいます。
違います。
釣り人というものは「魚を釣るという体験」をするために釣りをしているのです。
釣りに興味がない人達は、釣りというものは釣れない時間が大半であり、その時間は「釣り人は退屈にただ待っているだけ」だけだと思い込んでいますが、全然違います。
釣れない時間が大半、というのはその通りですが、その釣れない時間に釣り人たちは頭をフル回転させて
「このルアーがダメなら、こっちのルアーで・・・」
「さっきボトム(海底)に落として反応があったから、表層(水面付近)を捨ててボトムから中層メインでやってみよう・・・」
などと考えながら色々思考錯誤してます。
この試行錯誤こそ釣りの楽しみの本質でありまして、この『放課後ていぼう日誌』においても、その試行錯誤の過程がしっかり描かれていることが本当に素晴らしいと思います。
キャラが個性的
『放課後ていぼう日誌』のメインキャラクターは4人ですが、その4人がそれぞれ個性的で、キャラが立ってます。
インドア派で生き物嫌いの陽渚、アウトドア派野生児の夏海、この凸凹コンビ。
完璧だがカナヅチで照れ屋の大野真。
マイペース適当人間だが、意外と面倒見がいい黒岩部長。
それプラス酒好き酒乱の顧問の小谷先生。
陽渚と夏海のコンビを中心に、この5人がいろいろ絡み合う人間ドラマ部分も、この作品の魅力の1つです。
ていぼう部が釣りあげた魚
マゴチ:陽渚がジグヘッドとワームで(ビギナーズラックで)釣りあげる(単行本第1巻)
カサゴ(ガラカブ):陽渚と夏海が穴釣りで釣りあげる(単行本第2巻)
テナガエビ:ていぼう部の4人でのべ竿で釣りあげる(単行本第3巻)
コウイカ:陽渚と夏海がていぼう部に入る前のエピソードで、真がエギングで釣り上げる(単行本第3巻)
ベラ(キュウセン):ウキ釣りで夏海が釣りあげる(単行本第4巻)
マダイ(チャリコ):ウキ釣りで夏海が釣りあげる(単行本第4巻)
コモンフグ:ウキ釣りで陽渚が釣りあげる(単行本第4巻)
アジ:ウキ釣りで陽渚が釣りあげる(単行本第4巻)
キス:ていぼう部の4人がちょい投げ釣りで釣りあげる(単行本第4巻)
キジハタ:真がロックフィッシュ(テキサスリグ)で釣りあげる(単行本第5巻)
エソ:陽渚と夏海がルアー釣り(ライトショアジギング)で釣りあげる(単行本第6巻)
クロダイ(チヌ):真が落とし込み釣りで釣りあげる(単行本第8巻)
サワラ:陽渚がウキ釣り(遊動ウキ)で、夏海がルアー釣り(ライトショアジギング)で釣りあげる(単行本第9巻)
タカハヤ:陽渚がウキ釣り(川釣り)で釣りあげる(単行本第10巻)
アカハエ:夏海がウキ釣り(川釣り)で釣りあげる(単行本第10巻)
アユ:真がどぶ釣りで釣りあげる(単行本第10巻)
スッポン:夏海がウナギ釣りの仕掛けで釣りあげる(単行本第10巻)
ウナギ:夏海がウナギ釣りの仕掛けで釣りあげる(単行本第10巻)
ニジマス:ていぼう部の4人がエリアトラウトのルアー釣り(スプーン)で釣りあげる(単行本第11巻)
スズメダイ:陽渚と黒岩部長がウキ釣りで釣りあげる(単行本第11巻)
アニメ第2期を実現させたい!!
同系統の作品としては『ゆるキャン△』ほどは人気のないこの『放課後ていぼう日誌』ですが、面白さでは決して負けていないと私は思っています。
アニメ第2期のハードルが非常に高いものだということはわかっていますが、しかし実写ドラマ化もされた今、この作品には勢いがあると思います。
アニメ第2期の実現のため、私も、極めて微力ながら尽力していきたい!
この記事を渾身の力で書いているのも、その一環です。
漫画版について
作者は小坂泰之。
秋田書店の『月刊ヤングチャンピオン烈』にて2017年から現在まで連載中。
単行本は11巻まで発行(2023年12月現在)。
単行本第1巻はこちらから↓
アニメ版について
アニメ版は全12話で、内容的には単行本5巻の前半までとなっています。
アニメオリジナル要素はなく、ストーリーも演出も原作に忠実にという感じで、素晴らしいアニメ化だと思います。
主題歌はオープニングもエンディングも、ていぼう部の4人の声優たちが歌っています。
声の出演
鶴木陽渚 :高尾奏音
帆高夏海 :川井田夏海
大野真 :明坂聡美
小谷さやか :小清水亜美
Amazon Prime Videoでの視聴はこちら↓
アニメ版は「DMM TV」でも配信されています。
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実写ドラマ版について
2023年6月13日から現在まで動画配信サービス「lemino」にて配信されています。
こちらは原作そのままというわけではなく、ドラマオリジナル要素やカットされた話などもあります。
舞台が九州という設定がカットされ、千葉県勝浦市にて撮影されました。もちろん黒岩部長の方言もなしです。
原作・アニメ版好きとしてはあまり期待せずに全話視聴しましたが、方言がないだけで、原作の魅力はしっかり再現されており、女優たちも各キャラクターを魅力的に演じていて良作だと思いました。
1話30分の全9話で、内容的には単行本の5巻までとなっています。
キャスト
鶴木陽渚 :莉子
帆高夏海 :池間夏海
黒岩悠希 :鶴嶋乃亜
大野真 :菊池日菜子
小谷さやか :大野いと
まとめ
とりあえず面白いので、読んでください、観てください!
もしかしたら釣り人なら面白さは1.5倍かもしれません。
でも釣り人じゃなくても絶対楽しめると思います!
漫画版
Blu-ray Vol.1
Blu-ray Vol.2
Blu-ray Vol.3