ナオーキのなんでもレビュー

主にネトフリ、アマプラで見た映画やドラマをレビューしていきます!

映画『ゆれる』をアマプラで観た感想・レビュー(ネタバレあり)

ゆれる」というこの印象的なタイトル。

いったい何が「ゆれる」のでしょうか。

落ちた」のか、「落とされた」のかをめぐるこのサスペンス映画。

アマプラで観た感想を書いていきたいと思います!

(ネタバレありでお送りします)

ゆれる

『ゆれる』

2006年 日本映画 上映時間 119分

監督   :西川美和

脚本   :西川美和

音楽   :カリフラワーズ

 

目次

 

あらすじ

故郷の田舎を離れ、東京で写真家として成功を収めていた主人公、早川猛。

母親の法事で久々に帰省した際、兄、稔と共に父親が経営するガソリンスタンドで働く昔の恋人、千恵子と再会し、一夜を共にする。

次の日、兄弟と千恵子の3人で、思い出の溪谷へと遊びに行く。

そして猛が写真を撮っていたとき、稔と2人でつり橋の上にいた千恵子が落下し、死亡する。

千恵子は「落ちた」のか、それとも稔に「落とされた」のか。

 

登場人物

早川猛   オダギリジョー

本作の主人公。

故郷の田舎を出て、東京で写真家として成功している。

高給取りで女性にもモテる。

 

早川稔   香川照之

猛の兄。

実家に残り、父親が経営するガソリンスタンドで働いている。

母親が亡くなってからは家事も全てこなし、厳格な父親の下で鬱屈した毎日を送っている。

同僚の千恵子に密かに思いを寄せている。

 

早川勇   伊武雅刀

猛と稔の父。

ザ・昭和の父親、という感じの無骨で厳格な性格。

自由奔放な猛の生き方をよく思っていない。

 

川端千恵子 真木よう子

高校時代の猛の恋人。

故郷の田舎に残り、猛の父が経営するガソリンスタンドで、稔と共に働いている。

田舎の生活に不満を持っていて、東京に強い憧れを抱いている。

 

岡島洋平  新井浩文

猛の父が経営するガソリンスタンドで、アルバイトとして働く青年。

 

早川修   蟹江敬三

早川勇の兄であり、弁護士。

稔の裁判で、弁護を担当する。

 

検察官   木村祐一

稔の裁判の検察官。

 

感想

主人公、猛の愛車「フォード・ファルコン」

序盤から登場する、古臭いインテリアの左ハンドル車、フォード・ファルコン。

エンジンのかかりが悪いのも、古いアメ車感を演出していていい感じです。

この個性的な車、主人公、猛の我が道を行く性格をよく表していると思います。

 

序盤の法事のシーンの演出がすごく良い

この映画、本題のサスペンスパートに入るまでの前置きが結構長いですが、演出が良くお話が面白いので、退屈することはないです。

 

特に序盤の法事で、皆で食事するシーン。

喪服も着ることなく法事にやって来て、奔放に振る舞う猛。

それに対して、来客者に対して女性のような細かい気配りを見せる兄の稔。

この時点で兄弟の対比がほぼ描かれているのが素晴らしい。

 

そして「写真家」という不安定で得体の知れない職業についている猛に対して、ちくちくと嫌味を言う父親、勇に対して猛がはっきり言い返し、勇が激怒するシーンは、かなり痛快で、家父長制の末裔のような勇のキャラを決定づけているシーンでもあります。

 

主人公、猛役のオダギリジョーはハマリ役

主人公、早川猛を演じたオダギリジョーは特別演技が上手いとは思いませんが、この役は本当にハマってると思います。

何がいいって、とにかく無責任なところ。

猛が千恵子を東京に連れていく、と言ったって、この映画を俯瞰して観ている視聴者には、それが口だけだとはっきりわかります。

オダギリジョーが演じる人物にはあらゆる言動に無責任さがつきまとい、それが主人公、猛のキャラにぴったりフィットしています。

 

「やめてよ、触らないでよ!」

不安定なつり橋の上ですがりついてきた稔に、千恵子が言い放った一言。

猛と共に上京するつもりだった千恵子。

その千恵子にとっては、つり橋の上で頼りなくすがりついてくる稔は、鬱屈したしがらみだらけの田舎生活そのもの。

千恵子が拒絶したかったのは、稔ではなく、その田舎生活そのものだったのかもしれません。

 

検察官というよりヤクザな木村祐一

どう見ても検察官ではなくヤクザにしか見えない木村祐一

こんな検察官も探せば中にはいるのでしょうが、リアリティはありません。

このキャスティングは何なのでしょうか。

 

感情的すぎる蟹江敬三演じる弁護士

蟹江敬三演じる弁護士、早川修は被告人である稔の叔父にあたる人物。

そこを考慮すると、裁判において多少感情的になってしまうのもわかると言えばわりますが、それにしても早川修は感情的すぎます。

リアリティよりも、映画としての盛り上がりを重視した結果の演出でしょうか?

 

逮捕されたことで「解放」された稔

中盤、稔が逮捕されたあとの猛と稔の面会シーンで、稔の印象的なセリフがあります。

まあ、あのスタンドで一生生きていくのも、この檻の中で生きていくのも、大差ないな~。バカな客に頭下げなくていいだけ、こっちのほうが気楽だ

稔にとって、田舎の実家に残り、絶対的権力を持つ家父長そのものの父の下で生きていくのは、監獄の中で生きているのとそれほど変わらない人生だったに違いありません。

その後、温厚だったはずの稔が猛を怒鳴りつけ、アクリル板を殴り、猛につばを吐きかけるなどの乱暴な行動をとったのも、「家」という名の監獄から解放されたからこそです。

 

結局この事件(事故)は壮大な兄弟げんかだった

結局千恵子がつり橋から落ちる(落とされる)という事故(事件)の原因となったのは、稔が長年思いを寄せていた会社の同僚の千恵子を、東京から法事で帰ってきただけの猛が、いとも簡単にかっさらっていったことです。

そして猛はそれに対しての責任もとろうとせず、千恵子を抱いたことを稔に正直に言うこともせず、また東京に逃げようとしている。

 

全てを手に入れて、無責任に東京に逃げていく弟への感情、そして好きな女性に長年尽くしても、できた弟に一瞬でかっさらわれる己への無力感、そうした稔の鬱屈した感情が引き金になり、この事故(事件)は起きました。

要はこの映画が描いているのは、法廷を巻き込んだ壮大な兄弟げんかであり、それに巻き込まれて若くしてその生涯を終えることになった千恵子は、本当に気の毒としか言いようがないですね。

 

終盤、普通の感動ものに収まってしまったのが少し残念

終盤、オダギリジョー演じる猛が昔の8mmフィルムを見て涙してからの展開は、それまでが緊張感ある素晴らしい演出だっただけに、最後は普通の感動ものの日本映画になってしまったな~と、少し残念に感じました。

 

賛否が分かれるラストシーン

最後どうなったかは視聴者にゆだねる。

映画では割とよくあるこの手のエンディングは、賛否が分かれ、「しっかり結末を描いてほしい!」という声も常に上がりますが、私は個人的にはこの手の終わり方は好きなほうですね。

 

ロケ地について

美しい渓流や、田舎の風景が印象的なこの映画。

つり橋のシーンは新潟県津南町の見倉橋で、その他のシーンは山梨県富士吉田市で撮影されました。

 

やらかし俳優たちが多数出演

やらかして、テレビや芸能界から姿を消した俳優たち。

香川照之新井浩文ピエール瀧

そしてまだ疑惑の段階ですが、エアガン疑惑の真木よう子

この映画、こうしたスキャンダラスな俳優たちが多数出演しております。

しかしここで名前を挙げた全員、演技はすごく上手いんですよね~。

新井浩文もこの映画では脇役ながら、存在感ある素晴らしい演技を見せてくれています。

 

まとめ

さて、法廷を巻き込んだ、壮大な兄弟げんかだったこの映画。

しかし自分よりも優秀で女にモテる、そして監獄のような家に縛られることもなく、東京というきらびやかな社会で自由に生きる弟に対する鬱屈した兄の感情。

それによって起きてしまった事故(事件)、そしてその後の兄弟の変化。

そうしたものが、よく描かれた、素晴らしいサスペンス映画でした。

まだ観ていない方は、アマゾンプライムビデオで是非!

 

(関連記事)

・【画面から迫り来る恐怖】映画『死刑にいたる病』をアマプラで観た感想・レビュー

・映画『目撃者 闇の中の瞳』をアマプラで観た感想・レビュー(ネタバレなし)

・【日本版との比較】映画『殺人の告白』をアマプラで観た感想・レビュー

・【韓国版との比較】映画『22年目の告白 私が殺人犯です』をアマプラで観た感想・レビュー

 

Amazonプライムビデオでの視聴はこちら↓

ゆれる

 

Amazon Prime Videoの無料体験はこちらから

 

【画面から迫り来る恐怖】映画『死刑にいたる病』をアマプラで観た感想・レビュー

久々にすごい映画を観ました。

凶悪』『孤狼の血』などの作品で、日本のバイオレンス、サスペンス映画界を牽引する白石和彌監督。

その白石監督の最新作で、2022年に公開されたこの「死刑にいたる病」。

期待通りの、いや、期待以上の怖さを持つ、強烈なサスペンス映画でした。

画面から迫りくる、その静かな恐怖を、ネタバレなしで解説していきます!

死刑にいたる病

『死刑にいたる病』

2022年 日本映画 上映時間 129分

推奨年齢 16歳以上

監督   :白石和彌

脚本   :高田亮

原作   :櫛木理宇 

 

目次

 

あらすじ

鬱屈した大学生活を送る大学生、筧井雅也のもとに、ある日一通の手紙が届く。

差出人は榛村大和。

彼は表向きは人の良さそうなパン屋だったが、裏では24人もの若者をいたぶりながら殺害した連続殺人犯だった。

死刑判決を受けた榛村は、かつて自分のパン屋の客として親しくしていた雅也に、ある依頼をする。

その依頼とは、「立件された9件の殺人事件のうち、1件は自分が起こしたものではない。だからそれを証明するために、君が捜査をしてほしい」というものだった。

 

登場人物

榛村大和(はいむらやまと) 阿部サダヲ

人の良さそうな外見、物腰ながら、特定の年齢の若者を誘拐し、いたぶりながら24人も殺害した連続殺人犯。

24件の殺人事件のうち、9件立件され、死刑判決を受けた。

逮捕される前はパン屋を経営していた。

彼の犯行には規則性があり、

  • 頭が良く、真面目な十代後半の若者をターゲットとする(性別は不問)
  • 殺害する前にターゲットの爪を剥がし、収集する
  • ターゲットに巧みに近づき、信頼関係を築いてから犯行に及ぶ

という法則がある。

 

筧井雅也(かけいまさや)  岡田健史

本作の主人公。大学生。

イケメンだが陰気で社交性に欠ける性格。

Fランク大学にしか行けなかったことに、強いコンプレックスを抱いている。

過去に榛村の経営していたパン屋に通っており、榛村と親しくしていた。

 

金山一輝(かなやまいつき) 岩田剛典

子供時代に榛村と親しくしていた男。

長髪で顔を隠している。

 

加納灯里(かのうあかり)  宮崎優

雅也の大学の同級生。雅也に好意を抱いている。

 

筧井衿子(かけいえりこ)  中山美穂

雅也の母親。

他者依存性の強い性格。

 

感想

序盤から残虐シーン注意

序盤から爪はがしなど、犯人が若者たちをいたぶる残虐シーンがあるので、苦手な人は視聴注意してください。

残虐行為を行ったあと、近所の人に愛想よく挨拶するというのも、DV男的でいかにもありそうな感じです。

 

序盤の面会シーンからすでに普通の日本映画ではないことがわかる

「普通の日本映画」というのが何を意味しているのかというと、テレビでよくやっている刑事ドラマ、サスペンスドラマの延長線上にある映画のことです。

 

殺人犯である榛村と雅也の最初の面会シーン、この面会シーンが普通の日本映画の演出だとどうなるかというと、雅也が「なぜあんなひどいことを!」などと怒ったり、やたら感情的になったりします。

なぜそういう演出になるかというと、大多数の日本人はそういう演出が好きで、それは日本のサスペンスの1つのテンプレートになっているからです。

 

しかしこの映画ではそうはならず、雅也は目の前にいる榛村に、少し恐怖を抱いているような表情で、おずおず遠慮がちに受け答えをしています。

とてもリアリティのある演出だと思います。

 

一見いい人だがイカれた男を演じ切った阿部サダヲ

一見人の良さそうなただのおじさんである、阿部サダヲ演じる榛村大和

その正体は特定の年齢の若者を狙い、いたぶりながら24人も殺した連続殺人犯。

刑務官ですらたらしこんでしまう天才的人たらしで、だからこそ、24人もの若者が彼を信用して付いていってしまったのだということがわかる、見事な演技です。

時折見せる狂気を帯びた目がとても怖い。

 

榛村に洗脳されていく雅也を演じた岡田健史(水上 恒司)

岡田健史というのは彼が2022年8月まで使っていた芸名で、現在は水上恒司という本名で活動しています。

彼の演技は、この映画で初めて見たのですが、主役に抜擢されるだけあって、ただのイケメンではなく、確かな演技力の持ち主だと思いました。

 

彼が演じた主人公の大学生、筧井雅也は、イケメンながら性格は陰気で、社交性もない男性。

その彼が、榛村に影響されて変化していく。

その変化の描写も、この映画の見どころの一つです。

 

中山美穂の演技力に驚く

かつてのアイドル、中山美穂

主人公、筧井雅也の母親、筧井衿子役を演じています。

かつての美貌はやや陰り、疲れた中年女性といった雰囲気ですが、それが役にうまくハマっています。

この母親からならこのイケメンが生まれるだろう、というリアリティも感じさせてくれます。

そしてこれは白石監督の演出力もあるでしょうが、演技もとても上手いです。

彼女は若い頃から女優をやっていますが、若い頃はここまでの演技派ではなかったはず。

 

日本映画のテンプレにまったくあてはまらない作品

日本映画のテンプレとは何か。

皆さんも映画予告とかでよく見かけるでしょう。

  • 登場人物が無意味に叫ぶ
  • 無意味に泣く
  • 無意味に走る

この映画は、そのテンプレにまったくあてはまるところがありません。

むしろ登場人物が感情的になるシーンがほとんどなく、本当に静かに、淡々と物語は語られていきます。

それでいて、映画には常に緊張感があり、視聴者に、確かな恐怖を与え続けてくる。

さすがの演出力、といったところです。

 

1つだけ気になったシーン

全編ハイレベルで展開するこのサスペンス映画ですが、鑑賞していて1カ所だけ、「あれ?」と感じたシーンがあります。

それは、中盤の雅也と金山一輝の追いかけっこのシーンです。

あそこだけ、突然演出家が代わり、テレビドラマになったような感じがしました。

そう感じた人は結構いるはず。

 

エンドロールのJ-POPなし

現在の、ほとんどの日本映画に存在する、エンディングの商業目的のJ-POP。

エンドロールはそれまで2時間かけて観てきた映画の余韻に浸る場面ですが、ここで映画の内容とまったく関係のないJ-POPがかかってしまうと、余韻が台無しになります。

ビジネスのためにその余韻を台無しにしてしまっている映画が多数存在しますが、この映画ではそのJ-POPがなく、映画の雰囲気に合った音楽で、しっかり余韻に浸らせてくれます。

この辺も、さすが白石和彌監督、といったところです。

 

タイトル『死刑にいたる病』の意味とは

これは私個人の見解ですが、「死刑にいたる病」とは、連続殺人犯であり、天才的人たらしでもある榛村のマインドそのものだと思います。

人は皆、自分の周りにいる人間に影響を受けて変わっていきますが、巧みな話術と人間的魅力を持つ榛村と関わった人達は、皆彼に洗脳され、影響を受けていきます。

主人公である雅也も、榛村に影響され、作中で暴力的な事件を起こしています。

女性に対してもずっと消極的だった彼が、大学の同級生の加納灯里に対して決定的な行動をとることができたのも、榛村のおかげ、といってもいいのではないでしょうか。

 

そして「死刑にいたる病」が確実に伝染していっているということが、この映画の衝撃のラストシーンでも表現されています。

 

まとめ(残虐シーンは視聴者に恐怖を植え付けるために必要だった)

非常によくできた緊張感あふれるサスペンスで、素晴らしい作品でしたが、序盤の痛々しい残虐シーンには賛否が分かれるところだと思います。

私は個人的にはあの痛々しいシーンは、視聴者に、榛村に対する恐怖を植え付けるために必要なシーンだと思いました。

あのシーンがあるのとないのとでは、視聴者の榛村に対する恐怖の度合いがかなり変わってきたはず。

あのシーンがあるからこそ、阿部サダヲの冷たいまなざしが、より怖く見える。

本当に、そのへんのホラー映画などよりはるかに怖い、そして心に残る、素晴らしい映画でした。

 

(関連記事)

・映画『目撃者 闇の中の瞳』をアマプラで観た感想・レビュー(ネタバレなし)

・【日本版との比較】映画『殺人の告白』をアマプラで観た感想・レビュー

・【韓国版との比較】映画『22年目の告白 私が殺人犯です』をアマプラで観た感想・レビュー

・映画『ゆれる』をアマプラで観た感想・レビュー(ネタバレあり)

 

Amazonプライムビデオでの視聴はこちら↓

死刑にいたる病

 

Amazon Prime Videoの無料体験はこちらから

 

Ad『死刑にいたる病』の視聴は初月無料のDMMTVで!

アニメ・エンタメ見放題!初月無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】

 

 

 

【感動のラストシーン】アニメ『ボスコアドベンチャー』の感想・レビュー

メジャーなアニメではありませんが、最終話でのヒロインの自己犠牲ラストが有名なこの「ボスコアドベンチャー」。

子供が安心して観られるほのぼのアニメでありながら、ラストはかなり切ない感動展開。

ゆかいな仲間たちと一緒に、全26話の冒険の旅に出発しましょう!

(ネタバレありでお送りします)

放送開始30周年記念企画 ボスコアドベンチャー Vol.1 [Blu-ray]【想い出のアニメライブラリー 第74集】

ボスコアドベンチャー

1986年 日本アニメ 全26話 各話30分

原作   :トニー・ウルフ

監督   :杉山卓

(声の出演)

アプリコット姫  :皆口裕子

フローク     :中原茂

タッティ     :石丸博也

オッター     :山寺宏一

フードマン    :銀河万丈

ジャック     :はせさん治

フランツ     :緒方賢一

ダミア      :吉田理保子

スコーピオン   :柴田秀勝

 

目次

 

 

あらすじ

水の妖精、フォンテーンランドのアプリコット

彼女が次の金環食である、「太陽の指輪」までに王位を継承しなければ、世界中の水が干上がってしまう。

ボスコの森に住むフロークタッティオッターの3人は、悪の親玉スコーピオの手先、フードマンにつかまっていたアプリコットを救出し、飛行船、ボスコ号に乗って、アプリコットをフォンテーンランドに送り届ける冒険の旅に出る。

 

Ad『ボスコアドベンチャー』の視聴は初月無料のDMMTVで!

アニメ・エンタメ見放題!初月無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】

キャラクター紹介

アプリコット姫(アプリ)

本作のヒロインでフォンテーンランドの王女。

人型の妖精で、エルフのようなとがった耳を持つ。

水の妖精なので、あまりに寒いところにいると凍ってしまう。

困っている人を見捨ててはおけない優しい性格で、そして勇敢。

その優しさと勇敢さから、時に暴走し、フロークたち3人を困らせることもある。

 

フローク

カエル。ボスコ号一行のリーダー。

カエルなので泳ぎが上手い。

勇敢な熱血行動型で、考える前に体が動く、典型的な主人公気質。

声優の中原茂氏の声のカッコよさも相まって、カエルであることを忘れてしまうほどの主人公感。

 

タッティ

カメ。

メカに強く、ボスコ号を含め、ボスコ号一行が使用する数々のメカを制作する。

フロークとは対照的に慎重で思慮深い性格。

フロークとは性格の違いからよく対立する。

 

オッター

カワウソ。

ボスコ号のエンジンに相当する釜焚きを担当する。

高所恐怖症。

臆病で心配性な性格で、誰かと対立することはほとんどない。

その臆病な性格ゆえに敵に捕まらずに済み、仲間の救出のために活躍する、というエピソードもある。

 

Ad『ボスコアドベンチャー』の視聴は初月無料のDMMTVで!

アニメ・エンタメ見放題!初月無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】

主題歌

オープニングテーマ:「ときめきはForever」

エンディングテーマ:「晴れた日にも愛をください」

歌手はともに声優の日髙のり子。

どちらもいい曲だが、特にオープニングの「ときめきはForever」は、これから始まる希望に満ちた冒険を感じさせる古き良きアニソン、という感じで素晴らしい。

 

ボスコアドベンチャーの世界観

犬、猫、カエル、そして人間型など様々な種類の生物が平等に知性を持ち、文化的な生活をしているという、童話のような不思議な世界。

 

皆口裕子山寺宏一のテレビアニメデビュー作

本作は現在まで活躍を続ける名声優の皆口裕子山寺宏一の、テレビアニメデビュー作となります。

2人ともこの時点でクオリティの高い仕事をしているのが、よくわかります。

 

感想

子供が安心して観ることができる、古き良きアニメ

最近のアニメは「スパイファミリー」のような一見子供向けに見えるアニメでも、意外と残酷描写があったりと、安心して子供に見せられるアニメというのは「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」くらいしかありませんが、この「ボスコアドベンチャー」は現代のアニメのような残酷描写、暴力描写、深刻なシーンなどはまるでなく、安心して子供に見せられる古き良きアニメだと言えます。

 

対立と仲直りを繰り返しながら絆を深め合っていく、王道冒険アニメーション

フロークタッティオッター、そしてアプリの4人は、時にケンカし、仲直りし、時にお互いを疑い合ったりしながら、フォンテーンランドを目指す中で徐々に絆を深め合っていきます。

 

おバカな悪役3人組

毎回登場し、コントのようなおバカさを発揮して笑わせてくれるフードマンジャックフランツの悪役3人組。

フードマンがボスで、他の2人が手下、という関係ですが、手下のジャックフランツの憎めないおバカっぷりが毎回楽しいです。

このおバカ3人組の関係は、ディズニーアニメ映画の「ヘラクレス」に登場する、ハデスとペインとパニックの悪役3人組に少し似ていると思いました。

感情的になるとオネエ言葉になるフードマンの設定も楽しい。

 

子供だましのメカが多数登場するが、楽しい

プロペラが小さすぎる飛行船、ペダル式の洞窟探検車、潜水艇など、「いや、それは無理でしょ」と大人が見ると苦笑してしまうようなメカが多数登場。

リアリティのあるメカにこだわる宮崎駿監督に見せたらこっぴどく叱られそうですが、これはこれで見てて楽しい。

 

中盤、女性敵キャラのダミアが登場

フードマンジャックフランツの毎回登場する悪役3人組は、あまりのダメさから降格となり、中盤、ダミアという女性の敵キャラが登場し、フードマンに代わってスコーピオン一味の指揮をとることになります。

ダミアフードマンよりは明らかに優秀で、ダミア登場以降、フードマンのダメさ加減が強調されて描かれることになり、悪役3人組はこの作品の重要なお笑いパート担当になります。

 

メインキャラ以外のキャラもかわいい

メインキャラクターの4人、アプリコットフロークタッティオッターももちろんかわいく、魅力的ですが、ボスコの森に残った他のキャラも本当にかわいく、レギュラーで登場しないのがもったいないくらいです。

特に各エピソード後のおまけコーナーに登場するウサギの「ラビィ」は本当にかわいく、毎回楽しませてくれます。

 

アプリコット姫とフロークの淡い恋愛要素もあり

人間型の妖精とカエル、という史上まれに見るヘンテコカップルではありますが、この作品には主人公フロークとヒロインアプリコットとの淡い恋愛要素もあります。

とは言っても手が触れあって赤面する、といったレベルの微笑ましいものですが、観ていると、フロークがあまりに人間的すぎて、カエルであることを忘れてしまいます。

 

終盤、今まで登場した仲間たちが全員集合する王道展開

終盤、スコーピオの手下の兵士との闘いで、ボスコの森の仲間たちやフロークたちが今まで助けてきたキャラ達が全員集合して今度はフロークたちを助ける、という、どこかのゲームなどでも見た展開ですが、そのワクワクさせる王道展開が、このアニメでも繰り広げられます。

 

感動、そして切ないラストシーン

「太陽の指輪」に王座に座ることに成功し、フォンテーンランドの女王となったアプリコット

「命の泉」はよみがえりますが、そのひきかえとして、アプリコットは泉と一体になり、その姿を消してしまいます。

アプリコットの自己犠牲によってめでたしめでたしのハッピーエンドとなりますが、アプリは死んだわけではなく、姿を消しただけで、心はずっとフロークたちと一緒に旅を続ける、という素敵な、そして少し切ないエンディングになります。

本来楽しい曲のはずの、アプリフロークタッティオッターの4人が歌う挿入歌、「ボスコアドベンチャー」が少し切なく聴こえるのが不思議なところです。

 

まとめ

1986年放送のこのアニメ、私は前半のみ観たことがありましたが、後半、そして最終話を観たのは今回が初めてでした。

わがままを言い、王座につくの嫌がり、フロークたちと衝突しながら成長し、そして最後はみんなの幸せのために、泉と一体化し、姿を消したアプリコット

全26話、観る側もアプリフロークタッティオッターと共に冒険してきたからこそ、感じられるこの感動、そして切なさ。

あなたも是非、味わってみてください!!

 

(関連記事)

・道産子がアニメ『道産子ギャルはなまらめんこい』第1話を観てみた感想

・『映画 ゆるキャン△』をアマプラで見た感想(ネタバレあり)

・アニメ『ダンジョン飯』第1話をアマプラで観た感想

 

Amazonプライムビデオでの視聴はこちら↓

1話 さらわれた妖精の姫・ボスコ号発進!

 

Amazon Prime Videoの無料体験はこちらから

 

Ad『ボスコアドベンチャー』の視聴は初月無料のDMMTVで!

アニメ・エンタメ見放題!初月無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】

 

 

 

映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』をアマプラで観た感想・レビュー

墓参りをしてたらいきなりリビングデッド(生ける屍)が襲い掛かってきた!

現在でも根強い人気があるホラー映画の1ジャンル、ゾンビ映画の原型となった作品と言われるこの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」。

展開の早さ、低予算の密室劇ながら視聴者を引き込む演出術、そして黒人男性がヒーロー、という特徴を持つこのホラー映画。

観る価値はあるのか、それとも所詮は昔の映画なのか。

ネタバレなしでレビューしていきます!

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(字幕版)

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

1968年 アメリカ映画 原題:Night of the Living Dead

上映時間 96分

監督   :ジョージ・A・ロメロ

脚本   :ジョン・A・ルッソ

キャスト :デュアン・ジョーンズ ジュディス・オーディア

 

目次

 

あらすじ

父の墓参りに墓地にやってきたバーバラとその兄は、突然リビングデッド(生きる屍)となった男に襲われた!

兄を殺され、命からがらたどり着いた民家に避難したバーバラ。

バーバラは先にその家に逃げ込んでいた黒人青年のベン、そして地下室に隠れていた数名の人物と共に、生き残る手段を模索し始める。

 

登場人物

バーバラ     (白人女性 兄が死んでショック状態にある)

ベン       (黒人の青年、現実的かつ行動的な性格)

トム       (地元の白人の青年、温和だが勇敢)

ジュディ     (トムの恋人の女性)

ハリー・クーパー (白人の中年男性、神経質で感情的な性格)

ヘレン・クーパー (ハリーの妻、夫よりも冷静で思慮深い性格)

カレン・クーパー (ハリーとヘレンの娘、ケガをしている)

 

リビングデッドの設定

  • 人肉を食する
  • 火を恐れる
  • 脳を破壊すれば殺せる
  • リビングデッドに噛まれた人間もリビングデッドになる

 

感想

ワクワクさせられるシンプルなオープニング

オープニングは現代の映画のような凝った演出はまったくなく、不気味な音楽が流れる中、田舎道をひたすら乗用車が走る、という映像。

極めてシンプルな演出ですが、「これから怖い物語が始まる」という気持ちにさせてくれる、素晴らしいオープニングです。

 

ホラー展開になるまでが、驚くほど早い

現代のホラー映画だと、尺稼ぎなのか肝心のホラー展開になるまでに延々と人間ドラマをやっていることが多いですが、この映画、リビングデッドが登場してホラー展開になるのは、開始から6分半ほど経過したところで、めちゃくちゃ展開が早いです。

昔の映画は90分くらいが平均的な時間だったので、尺稼ぎの必要がないということもあるでしょうが、それにしても展開の早さに驚かされます。

 

最初に出てくるリビングデッドがまったくゾンビっぽくない

冒頭、まだ明るい中でいきなり登場するリビングデッド。

現代人の我々が想像するゾンビと違い、肌もただれていなければ動きが遅いわけでもない、かなり普通の人間に近い外見と動作です。

しかし車に避難した主人公に襲い掛かるリビングデッドは、シンプルに怖いです。

 

その後に登場するリビングデッドたちは動きも遅く、ふらふらと歩いていて現在まで続くゾンビのまさに原型、という感じがします。

最初のリビングデッドの俊敏さは一体なんだったんだろう・・・。

 

黒人男性がヒーロー

1960年代、まだアメリカにおける黒人の社会的地位が低かった時代。

その時代に、反ハリウッド志向だったジョージ・A・ロメロ監督は、黒人男性をこの映画の主人公に設定しました。

そしてその黒人男性ベンを演じた俳優デュアン・ジョーンズは、とてもハンサムでかっこいいです。

 

女性があまり能動的ではない

これはアルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」でも同じで、おそらく当時の時代背景によるものだと思われますが、能動的に行動するのが男性ばかりで、女性は基本的に男性に言われるがまま、ということが多いです。

現代の映画ならばそんな描写は許されず、むしろ女性が前面に出て、頼りない男性をリードする、という場面が出てくるはず。

 

美味そうに人肉を食らうリビングデッドたち

最初の犠牲者が出たあと、リビングデッドたちが死体に群がり、美味そうに人肉を食するシーンがあります。

白黒の映像で、現代の映画と比べるとあまりショッキングではありませんが、リビングデッドたちが人の内臓を美味そうに食べているシーンは、なかなかにインパクトがあります。

1968年公開当時観た人にとっては、かなり衝撃的なシーンだったことでしょう。

 

ラストは意外な展開に

ホラー映画のラストシーンの定番と言えば、全てが解決し、平和になったと思わせておいて、最後の最後に怖いことが起こる、というあの演出ですが、この映画はまだそのテンプレートができる前の映画。

ホラー映画では、最後は主人公1人だけが生き残る、というのも定番ですが、この映画では意外な展開になります。

 

まとめ

現在においてもホラー映画の1ジャンルとして、根強い人気を保ち続けているゾンビ映画

その原型となったとも言われるこの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のレビュー、いかがでしたでしょうか。

50年以上前の白黒映画とはいえ、展開が非常に早く、約1時間半、観る者を退屈させずに見続けさせる力を持った映画でした。

この映画の意外な結末は、ぜひあなた自身の目で確かめてみてください!

 

(関連記事)

・これはホラー?ミステリー?『きさらぎ駅』をアマプラで視た感想

・映画『M3GAN ミーガン』をアマプラで観た感想(ネタバレなし)

・映画『白い恐怖』をアマプラで見た感想(ネタバレなし)

・映画『”それ”がいる森』を観た感想・レビュー(ネタバレなし)

 

Amazonプライムビデオでの視聴はこちら↓

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(字幕版)

 

Amazon Prime Videoの無料体験はこちらから

 

 

 

【トム・クルーズ】映画『オブリビオン』をアマプラで観た感想・レビュー

ハリウッドを代表するスーパースター、トム・クルーズが、のちに大ヒット作となる『トップガン・マーヴェリック』でコンビを組むジョセフ・コシンスキー監督と制作したSF大作映画『オブリビオン』。

やや難解だと言われるこの作品、前情報なしで観て、率直な感想を書いてみました!

(シナリオの根幹となる、決定的なネタバレはしておりません)

オブリビオン(吹替版)

オブリビオン

2013年 アメリカ映画 原題:Oblivion 上映時間 124分

監督   :ジョセフ・コシンスキー

脚本   :ウィリアム・モナハン カール・ガイダシェク マイケル・アーント

(キャスト)

ジャック・ハーパー   :トム・クルーズ

ヴィクトリア・オルセン :アンドレア・ライズボー

ジュリア・ルサコーヴァ :オルガ・キュリレンコ

マルコム・ビーチ    :モーガン・フリーマン

サイクス軍曹      :ニコライ・コスター=ワルドー

 

目次

 

あらすじ

西暦2077年、地球は異星人スカブからの侵略を受け、戦争には勝利したが、使用した核兵器によって荒廃し、人が住めない場所になってしまっていた。

ジャック・ハーパートム・クルーズ)とヴィクトリア・オルセンアンドレア・ライズボー)の2人は任務のため地球に残り、高度1,000メートルの上空から地球を監視していた。

「汚染地区」に入ったジャックは、自分とまったく同じ外見をした男に出会う。

 

オブリビオン」という言葉の意味

oblivion」という単語の意味するところは、「忘却」「忘れられている状態」です。

記憶を消されてしまっている主人公が、真実を追い求める物語、という意味を込めて、制作者はこのタイトルを付けたのでしょう。

 

感想

前半はほぼトム・クルーズの一人芝居

前半の登場人物はトム・クルーズ演じるジャック、アンドレア・ライズボー演じるヴィクトリア、そして本部の女性の3人だけ。

本部の女性は通信しているときにモニターに映し出されるだけなので、前半の登場人物はトムとアンドレアのほぼ2人です。

 

画面のほとんどはトム1人で、1人で調査したり、見えない敵と戦ったり、かなりの長時間トムの一人芝居が続きます。

 

球体をテーマとしたメカニックデザイン

この映画に登場するメカは主に2種類。

主人公ジャックが乗る進化型オスプレイのような飛行マシンと、無人機のドローンですが、ジャックが乗る飛行マシンは球体を3つ組み合わせたような形、ドローンは球体そのもの、といった感じのデザインで、シンプルながらなかなか未来感があり、おしゃれなデザインだと思います。

 

トム・クルーズの肉体美

トム・クルーズの肉体美アピールもしっかりあり。

男性から見てもほれぼれするようなムキムキマッチョです。

これで当時50歳。

さすがスーパースター、トム・クルーズといったところです。

 

映画『トップガン』を思わせる、リアルな飛行シーン

この『オブリビオン』が他のSF映画と違う点に、飛行シーンのリアルさが挙げられます。

この映画は2077年の地球が舞台、という設定。

主人公ジャックの乗る飛行マシンは、未来的ではあるものの、「スターウォーズ」に出てくる乗り物ほど現実離れはしていません。

急降下したときに観ているこちらもGを感じるような、リアルな飛行シーンの描写は、自身も飛行機を操縦するトム・クルーズの映画ならではの演出と言えるかもしれません。

 

ヒロインはエキゾチックな東欧系美女、オルガ・キュリレンコ

ヒロインは冒頭から登場するアンドレア・ライズボー演じるヴィクトリアかと思いきや、中盤から新たな女性が加わります。

それが、オルガ・キュリレンコ演じる真のヒロインのジュリア・ルサコーヴァです。

本人の名前も、そして役名もいかにも東欧系ですが、その通りで、オルガ・キュリレンコウクライナ出身の女優です。

西欧系のトム・クルーズアンドレア・ライズボーとは少し顔立ちが違いますね。

 

彼女はフランスでモデルとして成功した後、2005年から女優業を開始しています。

ウクライナ語、ロシア語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語の6か国語を操るマルチリンガルとのこと。

 

ニコライ・コスター=ワルドーが出演

人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』ファンとしては見逃せないのが、『ゲーム・オブ・スローンズ』で長年に渡ってジェイミー・ラニスター役を演じたニコライ・コスター=ワルドーが出演していることです。

出番はそれほど多くありませんが、スカブの司令官役を熱演。

ちなみに彼はデンマーク人です。

 

まさかのトム・クルーズVSトム・クルーズ

これはネタバレになりますが、中盤、トム・クルーズVSトム・クルーズの格闘シーンがあります。

唯一無二のスーパースター同士の対決が見られるのは、この映画だけ!!

・・・かもしれません。

 

結局敵がドローンばかりなのが少し残念

終盤に入ると主人公ジャックとスカブのメンバーが手を組み、かなり大規模なバトルアクションが行われますが、そこで敵になるのも今までさんざん出てきた球体のドローンばかりなのが少し残念に思いました。

ここで新たな敵メカを投入すれば、かなり盛り上がったのに。

 

やや難解なシナリオ

ストーリーの大まかな流れはわかりますが、細かい設定は解説を見なければわからないような、やや難解なシナリオの映画です。

スターウォーズ」のような、見た人が誰でもわかるような、わかりやすいSF映画ではありません。

 

まとめ(やや難解なSF映画

この映画を最後まで観た感想として、撮り方は完全にエンタメ映画なのに、シナリオは難解で芸術映画的要素もあり、どうも中途半端な位置づけになってしまった映画だな、という印象でした。

魅力的なヒロインを演じたオリガ・キュリレンコが、ヒーロー、トム・クルーズに守られるだけの古典的お姫様ポジションで、あまり活躍の機会がなかったのも、少し物足りなかったですね。

この映画は中盤以降、結構壮大な仕掛け、どんでん返しがありますので、それはご自身で観て確認していただきたいと思います!

まだ観ていない方はアマゾンプライムビデオでぜひ!!

 

(関連記事)

・スターウォーズライクなSF?Netflix映画『REBEL MOON:パート1 炎の子』を観た感想

 

Amazonプライムビデオでの視聴はこちら↓

オブリビオン (字幕版)

オブリビオン(吹替版)

 

Amazon Prime Videoの無料体験はこちらから

 

 

【韓国版との比較】映画『22年目の告白 私が殺人犯です』をアマプラで観た感想・レビュー

2012年の韓国映画殺人の告白」を元ネタとして作られた、この日本映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」。

ベースとなるテーマは韓国版と同じと言っていいこの作品、気になる韓国版との比較を中心に、レビューしていきたいと思います!

(ネタバレなしの感想です)

22年目の告白-私が殺人犯です-

『22年目の告白-私が殺人犯です-』

2017年 日本映画 上映時間 116分

監督   :入江悠

脚本   :入江悠 平田研也

原案   :韓国映画「殺人の告白」(2012年)

(キャスト)

曾根崎雅人(自分が殺人犯だと名乗り出た男) :藤原竜也

牧村航(刑事)               :伊藤英明

岸美晴(殺人事件の遺族)          :夏帆

仙堂俊雄(ニュースキャスター)       :仲村トオル

橘大祐(事件の目撃者)           :岩城滉一

 

目次

 

あらすじ

1995年、殺人の公訴時効が撤廃される前日に起こった、5人を殺害した連続殺人事件。

刑事の牧村(伊藤英明)はこの殺人犯人ともみあう中で、口元に深い傷を負ってしまう。

それから22年、派手なパフォーマンスとともに、自分がその連続殺人事件の犯人だと名乗り出た曾根崎雅人(藤原竜也)という男。

彼は犯人でしか知りえない内容を盛り込んだ告白手記を出版し、その本はまたたく間にベストセラーとなる。

 

感想

いきなりの「待てこら!」

オープニングが終わってすぐ、いきなりの日本の刑事ものおきまりの「待てこら!」と言いながらの追跡シーン。

「待てと言われて待つわけないだろ」

とのツッコミ待ちでしょうか。

こういうシーンを見るとやはりがっかりします。

 

報道ステーションを思わせる、ニュース番組のセット

中盤、仲村トオル演じるニュースキャスターが曾根崎雅人にインタビューするニュース番組のシーンがありますが、テレビ朝日のニュース番組、「報道ステーション」そのまんまといった感じのセットです。

 

正直テレビドラマレベルの演出

別にテレビドラマを下に見ているわけではないですが、この映画の演出はテレビドラマっぽいとは思いました。

殺人をテーマにしているのに漂う緊張感、緊迫感のない空気。

リアリティのなさ。

刑事の牧村、「名乗り出た男」曾根崎、そして「曾根崎は偽物、俺が真犯人だ」と言って2番目に名乗り出た男の3者がそろうテレビ番組でのドタバタ演出から、私はこの映画に、強くテレビドラマ感を感じてしまいました。

 

エンディングは相変わらずの商業目的のJ-POP

エンディングはもう日本映画では定番となった、作品の雰囲気とまったく関係のないJ-POPが流れます。

 

韓国版との比較

日本版はSNSで世論を表現

これは公開された時期の違いが大きいですが(韓国版:2012年 日本版:2017年)、日本版では韓国版ではなかった、Twitter(現X)での書き込みで世論を表現するシーンがあります。

 

日本版は「名乗り出た男」が韓国版のようなスターにはなっていない

韓国版では「私が殺人犯だ」と名乗り出てきた男が、イケメンだからと女性からアイドル的な人気を得ていて、それが観ていて滑稽でもあったのですが、日本版では出版した本がベストセラーにはなったものの、そこまで「スター」という感じではなく、どちらかというと「時の人」という扱いに収まっています。

 

主人公の刑事のキャラが違う

韓国版の刑事は短気で破天荒な、かなり強烈な個性のキャラでしたが、伊藤英明が演じた日本版の刑事はそれと比べると個性が薄い、普通の人といったキャラです。

 

日本版は「2番目に名乗り出てきた男」のインパクトが弱い

曾根崎のあとに「曾根崎は金儲け目当ての詐欺師だ。俺が真犯人だ」と言って、2番目に名乗り出てくる男は、日本版韓国版ともに登場しますが、そのインパクト、登場してきたときのワクワク感は韓国版のほうが圧倒的に上です。

 

日本版にはおバカシーンがない

日本版には韓国版にあった、毒蛇を使って名乗り出た殺人犯を誘拐したり、ボウガンでヘビを撃ち殺したり、ナイフで車のフロントガラスを貫通させたり、といった荒唐無稽なおバカシーンが一切ありません。

まともなのは間違いなく日本版のほうです。

 

日本版と韓国版の評価

日本版:シリアスな社会派サスペンスだが、クオリティが低い

韓国版:サスペンス+アクション+おバカ映画で欠点は多いがクオリティは高い

まとめ

さて、韓国映画「殺人の告白」、それを元ネタとして制作された日本映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」、2本続けて観てきましたが、アクション+サスペンス的だった韓国版と比較すると、日本版はシリアスな社会派サスペンスでしたが、インパクトやクオリティはイマイチな印象でした。

両方観て比較するのも面白いと思いますね!

 

(韓国版)

・【日本版との比較】映画『殺人の告白』をアマプラで観た感想・レビュー

 

(関連記事)

・映画『目撃者 闇の中の瞳』をアマプラで観た感想・レビュー(ネタバレなし)

・映画『ゆれる』をアマプラで観た感想・レビュー(ネタバレあり)

・【画面から迫り来る恐怖】映画『死刑にいたる病』をアマプラで観た感想・レビュー

 

Amazonプライムビデオでの視聴はこちら↓

22年目の告白-私が殺人犯です-

 

Amazon Prime Videoの無料体験はこちらから

 

Ad『22年目の告白-私が殺人犯です-』の視聴は初月無料のDMMTVで!

アニメ・エンタメ見放題!初月無料!【DMMプレミアム(DMM TV)】

 

 

【日本版との比較】映画『殺人の告白』をアマプラで観た感想・レビュー

2017年に日本で公開された映画『22年目の告白~私が殺人犯です』の元ネタになった韓国映画殺人の告白』。

殺人事件の時効が成立した後に、犯人が「私が殺人犯だ」と名乗り出て、本を出版、そしてスターにまでなってしまうというトンデモ設定の映画ですが、はたしてどんな結末にたどり着くのか?

気になる日本版との比較も!

アマプラで観た感想を書いてみました!

(ネタバレなしの感想です)

殺人の告白(字幕版)

『殺人の告白』

2012年 韓国映画 原題:내가 살인범이다 上映時間 119分

監督   :チョン・ビョンギル

脚本   :チョン・ビョンギル イ・ヨンジョン ホン・ウォンチャン

キャスト :パク・シフ チョン・ジェヨン キム・ヨンエ

 

目次

 

あらすじ

10人の女性が殺害された連谷(ヨンゴク)殺人事件。

主人公の刑事、チョ・ヒョングは犯人を追い詰めるも取り逃し、口元に深い切り傷を負わされてしまう。

それから17年後、連谷殺人事件の犯人だと名乗るイ・ドゥソクという男が現れる。

時効が成立し、法で裁かれることがなくなったドゥソクは「私が殺人犯だ」という本を出版し、一躍スターとなる。

 

感想

殺人犯がスターになってしまう異様な社会

イケメンだからと殺人犯がスターになってしまう社会。

日本でもリンゼイ・アン・ホーカー殺害事件の犯人、市橋達也のファンクラブができたりといったこともありましたが、さすがに殺人犯人がスターになって本を出して、アイドルばりにサイン会が開かれる、なんてことはありえないと思います。

私は韓国社会には詳しくないですが、韓国社会というのはそうなりうる社会なのでしょうか?

 

車のフロントガラスを貫通するナイフ

この映画は私はサスペンスだと思って観ていましたが、途中から荒唐無稽なアクション映画としての側面が強くなってきます。

殺人犯ドゥソクに娘を殺された家族が、ドゥソクの誘拐を企てるときに、毒蛇に噛ませるという不確実な手段を使う。

アクションシーンで車のフロントガラスを貫通するナイフ(どれだけ鋭いナイフだ!)など、つっこみどころ満載のシーンが連続します。

 

中盤、真犯人を名乗るJという男が現れる

荒唐無稽なアクションシーンにがっかりしつつ観ていましたが、中盤、主人公の刑事ヒョングと、ドゥソクが対面し、討論するテレビ番組で、突然一般人として電話をかけてきたJ(ジェイ)という男が「私が本当の犯人だ」と名乗り出ます。

Jもまたドゥソク同様、犯人でしか知りえない情報を持っており、真犯人がドゥソクなのか、それともJなのかわからなくなり、シナリオ的にはかなり盛り上がりを見せてきます。

 

終盤のサスペンス展開は秀逸

終盤、ヒョング、ドゥソク、そしてJの3人を集めてのテレビ討論番組。

そこから真相が暴かれる怒涛の展開は、まさに秀逸の一言。

壮大な仕掛けに本当にワクワクさせられること間違いなしです。

 

日本版との比較

この映画「殺人の告白」を元ネタとして作られた日本映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」との比較をしていきたいと思います。

日本版はアクションシーンがほぼない

この「殺人の告白」ではジャッキー・チェンの映画ばりの激しいアクションシーンがいくつかありましたが、日本版にはアクションシーンはほぼありません。

 

まともさは日本版が上

日本版は韓国版にあるような荒唐無稽なアクションシーン、おバカシーンが一切ない、シリアスな社会派サスペンスといった感じなので、演出のまともさは日本版が上です。

 

イケメン度は韓国版が上

これは個人的感想になりますが、自分が殺人犯だと名乗り出てきた男(韓国版はパク・シフ、日本版は藤原竜也)を比較すると、イケメン度に関しては韓国版が上のような気がします。

 

真相が明らかになるときの演出は韓国版が圧倒的に上

ストーリーの大まかな流れは共通していますが、真相が明らかになるときの演出、そしてカタルシスは韓国版が圧倒的に上です。

 

まとめ

さて「22年目の告白~私が殺人犯です」の元ネタとなった韓国映画「殺人の告白」。

サスペンスとしてのシナリオは本当によくできているだけに、無駄なアクションシーン、おバカシーンをなくしてサスペンスに徹していたら、もっとクオリティの高い映画になったと思うだけに、そこが少し残念でした。

しかし欠点はあるものの、しっかりまとめ上げられたシナリオ、クライマックスで明らかになる驚愕の真相、観る価値のある要素はたくさんあります。

まだ観ていない方は、アマゾンプライムビデオで是非!!

 

(日本版)

【韓国版との比較】映画『22年目の告白 私が殺人犯です』をアマプラで観た感想・レビュー

 

(関連記事)

・映画『目撃者 闇の中の瞳』をアマプラで観た感想・レビュー(ネタバレなし)

・【画面から迫り来る恐怖】映画『死刑にいたる病』をアマプラで観た感想・レビュー

・映画『ゆれる』をアマプラで観た感想・レビュー(ネタバレあり)

 

Amazonプライムビデオでの視聴はこちら↓

殺人の告白(字幕版)

殺人の告白(吹替版)

 

Amazon Prime Videoの無料体験はこちらから