ナオーキのなんでもレビュー

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映画『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』を観た感想(ネタバレあり)

のび太の新・大魔境」に続いて良リメイク作に出会うことができました!

(原作との比較、という意味でネタバレありのレビューになります)

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生

ドラえもん 新・のび太の日本誕生

2016年 日本映画

上映時間 103分

監督   :八鍬新之介

脚本   :八鍬新之介

原作   :藤子・F・不二雄

 

予告編はこちら↓

目次

 

あらすじ

大昔の中国大陸、原始人の少年ククルは時空乱流に巻き込まれ、時空の裂け目に吸い込まれてしまう。

そんな中、現代の日本では親たちの横暴さに不満を抱いていたのび太たちが、家出を画策していた。

野比家でハムスターを預かることになり、それに耐えられないドラえもんも加わり、ドラえもんのび太ジャイアンスネ夫、しずかのいつもの5人で、7万年前の日本へ家出することになる。

その後現代日本に飛ばされたククルと出会った5人は、ククルの一族を襲ったクラヤミ族の親玉、精霊王ギガゾンビに立ち向かうことを決意する。

 

声の出演

ドラえもん     :水田わさび

野比のび太     :大原めぐみ

ジャイアン剛田武):木村昴

骨川スネ夫     :関智一

源静香       :かかずゆみ

野比玉子      :三石琴乃

ドラミ       :千秋

ククル       :白石涼子

ギガゾンビ     :大塚芳忠

 

レビューする上での前提

私は原作漫画を所有していますので、今回読み直しました。

旧作アニメに関しては遠い昔の公開当時に視た記憶がありますが、ほとんど憶えていません。しかし武田鉄矢作詞、西田敏行歌唱の「時の旅人」という主題歌が素晴らしかったことは憶えています。

なので原作との比較はできますが、旧作アニメとの比較はできません。

 

原作の評価

この映画の原作漫画は1988年に執筆されました。

大長編ドラえもんとしては9作目にあたる作品で、十分面白いですが、最初期の「宇宙開拓史」「大魔境」「海底鬼岩城」などの神作と比較すると一段落ちる作品、という評価です。

しかしファミコンのゲームのラスボスにも採用された、「ギガゾンビ」という強烈な存在感を放つ敵を生み出したという点において、評価できる作品ではあります。

 

感想

原作を大きく改変することなくよい味付けをした良リメイク

原作漫画をあらためて読んでみると、ストーリーは素晴らしいですが、演出は意外とあっさりしています。

なので原作をそのままアニメ化すると、映画としてはどうしても尺が足りなくなってしまいます。

そこで新キャラやオリジナルシーンを追加して失敗している映画作品も、新ドラにはたくさんありますが、この作品では原作では1コマであっさり描かれていたシーン(例えばクラヤミ族のび太たちとの戦闘シーン)などをしっかり描くことで、原作を大きく改変することなく、原作をベースに、それに対して良い味付けをしたアニメ作品として成り立たせることに成功しています。

 

オープニングについて

ドラえもん 新・のび太の大魔境』と同じく、オープニング曲はおなじみの『夢をかなえてドラえもん』です。

素晴らしいですね。商業目的のJPOPがかかるよりこのほうがずっといいです。

 

のび太を心配するのび太ママの描写

のび太ママが家出したのび太を心配する、原作にはないシーンがあります。

家出から帰ってきたのび太に対し、怒るのではなく「早くご飯食べなさい!」と言うのび太ママ。

いいですね。いい追加シーンだと思いました。

 

7万年前の富士山が登場

これも原作にないシーンですが、5人+ククルが中国大陸に向かうシーンの中で、7万年前の富士山が登場します。

 

ドラえもんのフィニッシュポーズ

ドラえもんがヒラリマントでツチダマを倒すシーンですが、ドラえもんがツチダマを倒したあと、このアニメ作品ではあっさりマントをポケットにしまって終わりですが、原作漫画ではマントを構えたフィニッシュのポーズがめちゃくちゃかっこいいので、そこは再現してほしかったところ。

 

ドラミが登場

短いシーンですが、原作では登場しなかったドラミが登場します。

 

ドラえもんとギガゾンビの戦闘シーンが良い

ドラえもんとギガゾンビの一騎打ちのシーン。

原作漫画ではかなりあっさりしていましたが、この映画においてはかなりじっくりかっこよく描かれていて、いい演出だと思いました。

 

2体のマンモスロボが登場

原作にはない改変要素として、クライマックスでツチダマと同じ形状記憶セラミックで作られた二足歩行の2体のマンモスロボとの戦闘シーンがあります。

 

タイムパトロールに頼らず解決

原作漫画では事件解決はけっこうタイムパトロール頼みのところがありましたが、この映画においてはタイムパトロールは最後ギガゾンビを逮捕するところのみの登場となります。

ギガゾンビを倒すことにおいては特にドラえもんの活躍が大きく、この展開は原作よりむしろいいのではないかと思いました。

 

タイムパトロール隊員が女性に

最後に登場するタイムパトロール隊員。

80年代に作られた原作では全員男性でしたが、この映画では女性になっています。

時代を感じますね~。

 

エンディングについて

エンディング曲は山崎まさよしの『空へ』です。

『新・のび太の大魔境』のKis-My-Ft2の曲よりは作品に合っていてよかったです。

エンディングロール中の止め絵で、族長になったククルの姿をみんなでタイムテレビで見ているという演出もいいですね。

 

まとめ

原作の味のベースを変えることなく、そこに良いトッピングをしてふくらませた、という感じの良リメイク作だと思いました。

絵と演出は現代風にアレンジされており、今の子供たちに見せるには、やはり旧作アニメよりもこちらのほうがいい、と思います。

 

個人的評価 9/10

(関連記事)

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