さて、ネットフリックスの動物ドキュメンタリー『捕食者の世界』もついに最後のエピソードとなりました。
最後に主役となる捕食者は野生の犬「リカオン」です。
予告編はこちら↓
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目次
- リカオンが大人まで成長することの厳しさ
- リカオンの群れ
- リカオンの狩り~ネコ科動物との違い
- 一度飲み込んだ肉を吐き出して家族に与える
- 子供を守るため、自分より強く大きいハイエナに向かっていくリカオン
- まとめ(シリーズ全体の感想)
リカオンが大人まで成長することの厳しさ
冒頭、かわいい子犬のようなリカオンの子供が映し出されますが、その裏でナレーションが語るのは、子供のかわいさではなく、リカオンが大人まで成長することの非情なまでの厳しさです。
毎年子供が平均10匹ほど生まれますが、大人になれるのはそのうち1~2匹だけ。
そのほとんどはライオンやハイエナなどの他の肉食獣に殺されてしまうそうです。
リカオンの群れ
リカオンの群れはライオンよりもやや規模が大きく、群れのボスのオスを中心に、その家族、親戚などで構成され、大人10頭程度の群れになるようです。
このドキュメンタリーによるとメスが狩りをするライオンと違い、主にオスが狩り、メスは子育てと、人間に近い役割分担になっているようです。
リカオンの狩り~ネコ科動物との違い
今まで登場したチーター、ライオン、ピューマといったネコ科の捕食者と違い、イヌ科であるリカオンの狩りはそれらの動物とかなり異なります。
群れで狩りをするネコ科動物であるライオンよりもより仲間同士で連携をとり、コミュニケーション能力で獲物を追い詰めます。
そしてネコ科動物よりも持久力に優れているので、長時間獲物を追い続けられる、という強みもあります。
前回各捕食動物の狩りの成功率を紹介しましたが、このリカオンの狩りの成功率はなんと約70%!
脅威の成功率ですね。
しかしリカオンは体が小さく、他の捕食者と比べて弱いので、ライオンやハイエナに獲物を横取りされることも多いようです。
一度飲み込んだ肉を吐き出して家族に与える
リカオンは狩りが成功すると、一度全員で食べられるだけ食べ、子供たちの元に戻るとそれを吐き出して子供と子育てしているメスたちに与えます。
重い獲物を運んでいくよりも、効率のいい給餌方法ですね。
子供を守るため、自分より強く大きいハイエナに向かっていくリカオン
動物というものは基本、自分より強い者に戦いを挑んだりすることはありませんが、子供を守らなければならない場合は別です。
この作品でも子供を守るためにリカオンたちはハイエナに向かっていき、追い払いますし、過去にはチーターの母親が子供を守るために自分より強いハイエナと戦う映像を見たことがあります。
まとめ(シリーズ全体の感想)
さて、このネットフリックスの動物ドキュメンタリー『捕食者の世界』を全て観てきた感想を書きたいと思います。
まずこのドキュメンタリー作品は、1エピソード約1時間の作品ですが、まず序盤に狩りのシーンを持ってきて、中盤にそれぞれの苦難を描き、クライマックスにもう1度狩りのシーン、そして終盤にそれぞれの動物の未来を描く、といった感じで、しっかりドラマを作って飽きさせない作りになっていると感じました。
そして動物好きの私でも、例えばチーターのオスが小さな群れで狩りをするなど、新たな発見を与えてくれる作品でもありました。
言語も英語、日本語のみならず、本当にあらゆる言語に対応している、という感じですので、外国語を勉強されている方なら、自分が今勉強中の言語で観てみるのもいいのではないでしょうか。
私は英語字幕で観てみましたが、本当に平易な英文でしたので、わかりやすかったです。
簡単操作で英語字幕と日本語字幕を変更できるのも、ネットフリックスのいいところですね。
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