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ネットフリックスで『捕食者の世界 エピソード1 チーター』を視た感想

久しぶりに視ました。動物ドキュメンタリー作品。

 

この作品を視てまず驚いたのは、チーターのオスがバディを組むという事実。

昔から動物が好きで、子供の頃に図鑑を見たり、テレビの動物番組なおを見て知ってた私の知識は、「チーターは単独行動し、単独で狩りをする」というもの。

 

しかし、この番組を見て、その知識が「チーターのメスは単独行動をするが、オスは小さな群れをつくる」というものに変りました。

 

予告編はこちら↓

 

 

この作品はイギリス制作のドキュメンタリーで、ナレーターはトム・ハーディという人が担当しています。

 

このエピソード1は、主にルカとコブと名付けられた2頭のオスのチーターのコンビと、ソラロと名付けられたメスのチーターと4頭の息子たちの、あまりにも厳しい野生のサバイバルを美しい映像と共に1つのストーリーとして描いたものになっています。

 

テレビの動物番組のチーター特集では、地上最速の動物、チーターのスピードにばかり注目して、華麗に狩りを成功させる映像ばかり使われている印象ですが、この番組では狩りよりも、アフリカの厳しすぎる乾季におけるチーターたちの生き残りの戦いにフォーカスが当てられています。

 

特に印象に残った映像は、ルカとコブの2頭のオス同士が飢えに耐えかねてお互いの口元を舐めあってほんのわずかな食べ物のカスでも口に入れようとするシーンです。

 

極限状態の2頭が必死に干ばつを耐え抜く映像が、視る者の胸を打ちます。

 

一方ソラロと4頭の自立していない息子たちもまた干ばつに苦しんでいて、そのうちの1頭が力尽きて倒れたとき、人間のように言葉を交わすことのない、無表情なチーターたちが、申し合わせたかのように一斉に彼を見捨てるシーン。

 

「ここまで頑張って励ましてきたけど、彼は無理だ。あきらめよう」というセリフが聞こえてくるようでした。

 

後半のクライマックス、乾季を耐え抜いたルカとコブが自分たちより大きな体のシマウマの子供を仕留めるシーンは圧巻の映像です。

 

最初ルカが単独でシマウマを追っているシーンでは、「いや、この体格差では無理だろ」と思っていしまいますが、あとからコブも参戦し、2頭で協力してついに狩りに成功します。

 

新たな縄張りを確保し、その強さを証明したルカのコブのところにメスが寄ってきて、「これでルカとコブのバディ関係は解消か?」と思いながら視ていたのですが、なんとチーターのメスは複数のオスを受け入れる習性があるそうで、ドリカム状態になってもチーターの友情は破綻しない!というのは新たな発見でした。

 

個人的評価 8/10(10点中8点)

 

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