2022年に配信されたNetflixオリジナルドラマで、あの超人気ドラマ『ストレンジャーシングス:シーズン4』の1週間の視聴時間記録を抜いたことで話題になったドラマ、『ウェンズデー』。
アダムスファミリーの破天荒な長女が学園に巻き起こす大騒動!
コメディであり、ホラー、ミステリー、そして学園青春ものの要素も持つこのドラマ、全話観たら超面白かったので、その面白さを余すところなくレビュー、解説していきたいと思います!
(ネタバレなしのレビューです)
『ウェンズデー』
2022年 アメリカ作品 原題:Wednesday
全8話 各話約50分
推奨年齢 13歳以上
監督 :ティム・バートン ガンディア・モンテーロ ジェームズ・マーシャル
脚本 :アルフレッド・ガフ マイルズ・ミラー ケイラ・アルバート エイプリル・ブレア マット・ランバート
目次
概要
Netflixオリジナルドラマ『ウェンズデー』とは、アメリカの漫画『アダムスファミリー』のキャラクター、ウェンズデー・アダムスを主人公として制作された、『アダムスファミリー』のスピンオフドラマである。
あらすじ
弟をいじめられたことに対する仕返しに、プールにピラニアを放ったことで、学校を退学になったウェンズデー・アダムス。
彼女の両親は、自身たちが通っていて、知り合うきっかけにもなった「異常な能力を持つ」のけ者たちを集めた学校「ネヴァーモア学園」にウェンズデーを編入させる。
両親に反発し、学園からの脱走を試みるウェンズデーだったが、謎のモンスターによる殺人事件を目撃したことで、その事件を自ら調査することを決意する。
登場人物
ウェンズデー・アダムス/ジェナ・オルテガ
本作の主人公。
幻視能力を持つ少女。
頭脳明晰で多彩な特技を持つが、感情を表に出すことはほとんどない。
色彩アレルギーのため、黒と白のものしか身に付けない。
無表情から放たれる、皮肉の効いた言動が笑いを誘う破天荒少女。
ハンド/ビクター・ドロバントゥ
ウェンズデーの監視役として両親が送り込んだ「手」のクリーチャー。
英語では「Thing」。
言葉を発することはできないが、ジェスチャーで会話することができる。
ウェンズデーの僕として、本作でも大活躍する。
イーニッド/エマ・マイヤーズ
ウェンズデーのルームメイト。
ウェンズデーとは対照的に、明るく表情豊かな少女であり、鮮やかな色彩を好む。
ビアンカ/ジョイ・サンデー
ネヴァーモア学園の女王的存在の少女。
種族はセイレーン族。
黒い肌に青い瞳の持ち主。
ウェンズデーに対抗意識を燃やしている。
タイラー/ハンター・ドゥーハン
保安官の息子で、街のカフェの店員。
ウェンズデーに思いを寄せる男性の一人。
ハンサムで積極的な性格だが、不器用なところがあり、過去に暴力事件を起こしたことがある。
ゼイヴィア/パーシー・ハインズ・ホワイト
ネヴァーモア学園の生徒の少年。
自分の絵に命を吹き込む能力を持っている。
ウェンズデーに思いを寄せる男性の一人。
ビアンカの元カレ。
ユージーン/ムーサ・モスタファ
ネヴァーモア学園の生徒で、友達のいないいわゆる負け組男子。
養蜂クラブの会長で、養蜂に興味を持ったウェンズデーと仲良くなる。
目立たない生徒だが、後半、意外な活躍を見せる。
ラリッサ・ウィームス/グウェンドリン・クリスティ
ネヴァーモア学園の校長。
ウェンズデーの両親とはネヴァーモア学園の同級生だった。
自分の姿を自在に変える能力を持つシェイプシフター。
マリリン・ソーンヒル/クリスティーナ・リッチ
ネヴァーモア学園の植物学教師で、オフィーリア寮の寮母。
ウェンズデーの特技
多彩な特技を持つ主人公ウェンズデーの主な特技はこちら。
他にも隠し持った特技があるかもしれませんよ!
- 幻視能力
- フェンシング
- チェロ
- アーチェリー
- 格闘技
- ダンス
- 語学
感想
基本はコメディ
このドラマ、ホラーっぽいビジュアルですが、基本はコメディです。
主人公ウェンズデーの感情を見せない姿から発せられる、破天荒な言動が笑いの源となっています。
そして意外と自己主張が強い、お茶目なクリーチャーの「ハンド」も、登場するたびに笑いを誘う存在です。
学園青春ものでもある
ドラマ「ウェンズデー」に一貫するテーマは、謎のモンスターによる殺人事件を追うミステリーですが、このドラマの楽しみはそこだけではありません。
主人公ウェンズデーやルームメイトのイーニッドの恋愛。
各エピソードに盛り込まれている課外授業やダンスパーティーなどのイベントなど。
友情、恋愛、確執からの仲直りなど、学園青春もののおなじみ要素がたくさんつまった楽しいドラマです。
ウェンズデーは「家政婦のミタ」のミタさん的キャラ
このドラマ「ウェンズデー」を観ていて思い出すのは、2011年に日本で大ヒットしたドラマ「家政婦のミタ」です。
感情がないかのごとく無表情で、何をやらせても超優秀な姿など、主人公ウェンズデーのキャラはミタさんと被っています。
ミタさんとの違いは、ミタさんは家政婦として雇い主の指示を冷徹かつ破天荒にこなす、というキャラでしたが、ウェンズデーは誰の指図も受けない奔放な孤高キャラ、というところですね。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のあの人が出ている!
ネヴァーモア学園の校長役の女優。
どこかで見た顔だな、と思っていたら、大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で屈強の女騎士ブライエニーを演じていたグウェンドリン・クリスティーさんじゃないですか!
ブライエニー役もよかったですが、このドラマでの校長役も、とても存在感があり、似合ってますね!
元ウェンズデーのクリスティーナ・リッチが出演!
1991年公開の映画『アダムスファミリー』でウェンズデーを演じた女優、クリスティーナ・リッチがこのドラマ『ウェンズデー』ではネヴァーモア学園の教師、マリリン・ソーンヒルとして出演しています。
私はこの映画版「アダムスファミリー」は未視聴ですが、彼女の代表作の一つ「バッファロー'66」でのキュートな魅力はかなり記憶に残っています。
彼女は現在44歳ですが、この年齢になってもキュートな魅力は変わりませんね!
親友との仲たがいからの友情復活という王道展開
青春ものの王道展開に、親友と仲たがいしてから仲直りし、友情が更に深まる、というシナリオがありますが、このドラマもそれ、やってます。
でもね、いいですよやっぱり、王道は!
変に奇をてらうよりずっといいです。
最終話を観たときは「まさかウェンズデーの○○嫌いが伏線になっていたとは!」と、驚きと感動がありました。
後半になるにつれて人間らしくなっていくウェンズデーの姿に感動
ドラマの前半はまるで感情がないかのように見えるウェンズデーですが、後半になるにつれて、次第に人間らしい感情を表に出すようになっていく、ウェンズデーの姿が感動的です。
ウェンズデーは感情がないのではなく、しっかりと人間らしい感情を持ち合わせている、ということが次第にわかっていく演出がいいんですよね~。
ティム・バートンが制作に参加
「シザーハンズ」、「チャーリーとチョコレート工場」などの個性的な映画作品で有名なティム・バートンが監督・エグゼクティブプロデューサーとしてこの作品に参加しています。
本作では全8話中4話をティム・バートンが監督しています(ティム・バートンが監督したのは1話~4話)。
シーズン2の制作が決定
超人気ドラマ『ウェンズデー』、シーズン2の制作はすでに決定しています。
Deadlineによるとシーズン2の撮影は、2024年4月アイルランドで開始予定とのこと(シーズン1はルーマニアでの撮影)。
内容はティーンのロマンスよりもホラーに重点を置いたものになり、アダムスファミリーのメンバーがもっと登場することになる、とのこと。
配信開始は2025年以降になると思われますが、楽しみですね。
シーズン2の予想動画(Netflix公式)
ドラマ『ウェンズデー』のシーズン2はどういう展開になるのか、主演のジェナ・オルテガ他主要キャスト3名があれこれ予想する動画です。
シーズン1の決定的なネタバレがあるので、未視聴の方は注意!
それにしても素顔のジェナちゃんはホントにカワイイですね。
まとめ
ホラー的な世界観の中で、その実態はコメディであり、ミステリーであり、学園青春ものでもある、というこのドラマ『ウェンズデー』。
よく練られたシナリオの中、無表情な破天荒少女ウェンズデーの成長がしっかり描かれ、一つの感動ドラマでもあり、超面白かったです!
主人公ウェンズデーの魅力はもちろん、表情豊かな親友イーニッド、ウェンズデーのライバル、ビアンカ、地味だけど魅力的なユージーンなど、誰もが愛すべきネヴァーモア学園の生徒の誰かを好きになってしまうはず。
シーズン2の配信も、今から楽しみです!
視聴はNetflixで!
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