ドラマ版ゆるキャン△に出演していた箭内夢菜ちゃんが出ていたので、何気に第1話見てみたらそこそこ面白かったので、最終話まで観ました。
ということで、久しぶりにテレビドラマの感想、書いていきたいと思います。
『マイ・セカンド・アオハル』
2023年 TBSドラマ
演出 :青山貴洋 山本剛義 泉 正英
脚本 :北川亜矢子
音楽 :青木沙也果
キャスト
白玉 佐弥子 :広瀬アリス
小笠原 拓 :道枝駿佑
桂山 キイナ :伊原六花
沢島 真凛 :飯沼 愛
峯川 龍之介 :水沢林太郎
浅田 澄香 :箭内夢菜
田上 寛太 :濱尾ノリタカ
根村 眞子 :イモトアヤコ
日向 祥吾 :安藤政信
目次
あらすじ
東京で不正規雇用を続けたまま30歳になってしまった白玉 佐弥子(広瀬アリス)の人生は不運の連続だった。
大学受験の当日に事故で負傷。貧乏がゆえに浪人生活もできず、流れのままに東京で現在の職に就いたのだった。
そんな中、佐弥子は建築系の大学に通っているという小笠原拓(道枝駿佑)と出会い、大学への未練を打ち明けるのだが、そんな彼女に拓は言い放つ
「なればいいじゃん。大学生」
そして佐弥子は大学進学を決め、建築系の大学生が代々住んでいるという海沿いのシェアハウスに住むことになる。
白玉佐弥子の第2の”青春”が始まる。
感想
基本的にはテレビドラマの王道展開で、わかりやすく、面白い
同時期に放映されていた『いちばんすきな花』は奇をてらって『カルテット』路線を狙って失敗していましたが、この『マイ・セカンド・アオハル』は多少つっこみどころはあるものの、奇をてらわず、これまでテレビドラマがやってきたシンプルにわかりやすい面白さを追求していて成功していると思います。
海沿いのシェアハウスには憧れる
窓を開けたら海がある。歩いてすぐのところに磯がある。
最高じゃないですか。
私は釣りが好きなので「釣りやり放題じゃねえか!」とか思いながら観ていましたが、釣りに興味がなくてもあの景色の中暮らせるのは最高だと思います。
私はシェアハウスに住んだことはないですが、現実のシェアハウスってどうなんですかね?このドラマの中では和気あいあいと楽しそうでしたけど。
現実はよほど仲のいい者同士じゃないと、人間関係がいろいろむずかしんじゃないかな。
アラサー女性向けのファンタジー
このドラマ、簡単に説明すると「アラサー女性である主人公が、10歳ほど年下の将来有望なイケメン天才学生と、10歳ほど年上の豪邸に住んでいるイケオジ建築家に同時に好意を抱かれ、その間で思い悩む」。
・・・どうですか?どう思いました?
さあみんなで声をそろえて言いましょう。
「ねーよ!!」
そうですね~、ないですね~。
特にないと思ったのが、安藤政信演じるイケオジ、金持ち、しかも妻とは離婚して現在フリーと3拍子そろっている建築家が、なぜか恋愛に超不器用で、主人公一筋で他の女性の影がまったくなし、という設定。
いや、ないない。
現実にはこんな金持ちイケオジ、いろんな女性にひっぱりだこですよ。
若いほうも同じ。あんな将来有望なイケメン天才学生、周りの同年代の女性たちが放っておくわけがない。
まあ、このようにこのドラマ、リアリティのないアラサー女性の理想を描いたファンタジーなわけですが、「でも、それでいいんです!いえ、それがいいんです!」と言いたげな脚本家の北川亜矢子さんの声が聞こえてくるようです。
調べてみたらこの北川亜矢子さん、私がこのドラマを観るきっかけになったドラマ版『ゆるキャン△』の脚本も書いてたんですね。
奇しくもって感じだな~。
主演の広瀬アリスについて
広瀬アリスさんの出演ドラマを観たのは正直この『マイ・セカンド・アオハル』が初めてでした。
CMなどではたくさん見ていて、とくに「そっこはPOVO~」のPOVOのCMが印象的でしたね。
あのCMでは「広瀬アリスが感じ悪い!」とか言われて批判されてましたけど、いやそれは演出家のせいであって広瀬アリスのせいじゃないだろーと思ってましたね。
さて今回のドラマで彼女の演技を始めて見たわけですが、まず彼女、美人ですね。
その美人が変顔したり、叫んだり、典型的な美人女優演技ではなく、コメディエンヌとしてはっちゃけた演技をしていたのがとてもよかったです。
このドラマの脚本では、「ここは当然OKするだろ~」という会話で、突然「断る」と言ったりと、予定調和の会話の流れを覆すようなセリフもいくつかありましたが、その演技もかなり面白かったと思います。
今後は映画などでも彼女の演技を見てみたいですね。
「くそつまんねー奴」を見事に演じ切った道枝駿佑
この作品は彼のファン層を狙ったドラマなのかな?次世代の期待のイケメン枠。
当方おっさんなので存じ上げておりませんでした。もちろんなにわ男子というグループは知っていましたけど。
こういう恋愛ドラマというものは洋の東西を問わず、女性が主役でありまして、相手役の男性に求められることは、顔が整っていることはもちろん、運動もでき、頭もよく、家柄もよくと、まあ要は完璧さが求められるわけであります。
イケメンであっても鉄道オタとかアニオタとか、そういう変な趣味を持っていてはいけません!女性に嫌われてしまいます!
そうですね。趣味としていいのは筋トレ、サウナ、料理あたりが無難だと思います。
男性から見たら「なんだそのくそつまんねー奴」という印象ですが、恋愛ドラマの相手役の男性というものに求められるものは、そういう平均点の高さなわけであります。
かつてのアメリカ女性の恋人、ロバート・レッドフォードなども、そういう「くそつまんねー奴」を何度も演じていました。
このドラマの道枝駿佑さんも、そういう平均点の高い「くそつまんねー奴」を見事に演じています。
そういえば彼、若いころのキムタクにちょっと似てますよね。
イケオジになった安藤政信
おっさんらしく、「今の若い人は知らないんだろうな~」(と言ってみる)
彼が北野武監督作品の『キッズリターン』で期待の新人としてデビューしたことを。
『キッズリターン』以降の彼の活躍は、私は見る機会はありませんでしたけど、現在48歳ですか。
いい感じのイケオジになりましたよね~。
まとめ
さて、長々と書いてきましたが、久しぶりに(テレビで)通しで観たこのドラマ、実際なかなか面白かったです。
脇役のイモトアヤコさんなんかもいい味だしてましたね~。
リアリティはありませんが、しかしそれは、面白ければそれでいい!
2023年12月現在、U-NEXTで見逃し配信しているようです。
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