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ネットフリックスで『捕食者の世界 エピソード2 ライオン』を見た感想

前回のチーターに引き続き、ネットフリックスの動物ドキュメンタリー、『捕食者の世界 エピソード2 ライオン』を見ました。

 

今回のテーマは百獣の王の異名を持つサバンナの王者、ライオン。

ライオンと言えば群れのリーダーのオスが入れ替わったときに、他のオスの遺伝子を持つ子供を皆殺しにする「ライオンの子殺し」が有名ですが、今回のテーマはそれではなく、主にライオンのメス同士の縄張り争いです。

 

百獣の王ライオンのライバルと言えば、この手のドキュメンタリーではよく悪役扱いをされるハイエナが有名ですが、この作品ではメスライオンにとって本当のライバルはハイエナなどではなく、縄張り争いをする他のメスライオンの群れなのだということが描かれています。

 

予告編はこちら↓

 

 

この作品は、自分のミスで過去に子供を死なせてしまった若いメスライオン、ニッキーを主人公として描かれます。

 

我が子たちを失ったニッキーは、自分の親族のメスで形成される群れ(プライド)に戻り、自分の甥や姪たちを守りながら、プライドの中で最も優秀なハンターとして活躍します。

 

ライオンの群れ(プライド)の真実

私がこの作品を見て驚いたのは、私はライオンの群れというのは、複数のメスの中にオスが1頭いるものだと思っていたのですが、実際はオスライオンはメスだけで形成される複数の群れをたばねる存在だということ。

 

そのオスライオンが束ねているメスライオンのプライド同士は常に縄張り争いをしており、その争いにはオスライオンは関与しません。

 

どちらのプライドにも自分の子供たちがいるので、オスライオンにとってはどちらも同じ家族だからです。

 

キリンを仕留めるライオンたち

さて、このエピソードの中で最も圧巻だったシーンは、ニッキーを含むメスライオン3頭で、巨大なオスのキリンを仕留めるシーンです。

 

「いや、それは無理だろ・・・」

と見ていて感じるようなサイズ感なのですが、ライオンたちはキリンの下半身の弱い部分、脚の健や性器などを嚙み続け、根負けしたキリンが地面に倒れる形でついに仕留めてしまいます。

 

過去にテレビの動物ドキュメンタリー番組で、オスライオンも参戦する形でキリンに挑み、玉砕するシーンを見ていたので、「ライオンですら大人のキリンを狩ることはできない」という先入観があったのですが、それが覆された瞬間でした。

 

他にも、失敗はしましたが、アフリカゾウの子供を狙う場面もあり、陸上最大の動物、アフリカゾウですらも大人になるまではライオンの獲物になりうるのだ、ということを知り、やはりライオンは百獣の王なのだという認識を新たにしました。

 

ニッキーの新たな子供たち

さて、主人公ニッキーは作中で新たに子を宿すのですが、そこで一旦、自分の親族で形成されるプライドを抜け、単独で子育てします。

 

自分の甥や姪たちが、幼い自分の子供たちを攻撃して、殺してしまう可能性があるからです。

 

ライバルのメスライオンたちと戦い、そして時には隠れながら、必死に子育てするニッキー。

 

その姿からは百獣の王ライオンですらも、弱肉強食の地、サバンナで幼い子供たちを育て上げることは、超過酷なことなのだということがうかがえます。

 

命がけで子供を守り抜いたニッキーは、子供たちを連れてやがて親族のプライドに戻ります。

果たして親族たちは彼女の新しい子供たちを受け入れてくれるのか・・・。

 

まとめ

このネットフリックスのドキュメンタリー『捕食者の世界』。

エピソード2まで見ましたが、とても良質なドキュメンタリー作品だという感想です。

対象年齢は10歳以上なので、動物好きな小学校高学年以上のお子様の視聴にも向いているのではないでしょうか。

 

個人的評価 8/10(10点中8点)

 

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