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【『愛の不時着』との比較】韓国ドラマ『涙の女王』第1話の感想・レビュー

日本でも大ヒットした韓国ドラマ『愛の不時着』の脚本家パク・ジウンが手がけた新作、『涙の女王』。

大富豪の令嬢と結婚し、逆玉の輿に乗って人生順風満帆かと思われたが、わがままな妻とその家族に振り回され、絶望し、離婚を決意する青年を「朴訥イケメン」キム・スヒョンが演じたこのドラマ。

韓国ではあの『愛の不時着』を超える視聴率を記録した、とのことですが、久しぶりに観たこの韓国ドラマの第1話を、忖度一切なしでレビューしていきたいと思います!

(第1話のネタバレありのレビューです)

韓国ドラマ 「涙の女王」눈물의 여왕/Queen of Tears 全16話

『涙の女王』

2024年 韓国ドラマ 全16話 各話約87分

原題:눈물의 여왕

演出   :チョン・ヨンウ キム・ヒウォン

脚本   :パク・ジウン

 

目次

 

あらすじ

ソウル大学法学部卒でクイーンズ百貨店で働くヒョヌは、クイーンズグループの令嬢であるヘインと恋に落ち、結婚する。

その後は妻の実家で暮らし、妻側の家族の一員として生きていたが、義理の家族からの過干渉やパワハラなどが原因で心を病み、そして妻との関係も冷め切っていたことから離婚を決意する。

ヒョヌが妻ヘインに離婚を切り出そうとした日、ヘインが医師から余命3カ月であることを宣告されたことを聞き、心が大きく揺れ動く。

 

登場人物

ペク・ヒョヌ(演:キム・スヒョン

ソウル大出身の弁護士でクイーンズグループの法務取締役。

大恋愛の末にクイーンズグループの令嬢、ホン・ヘインと結婚するが、妻との不仲、義理の家族からの過干渉からのストレスで限界を感じ、離婚を決意する。

 

ホン・ヘイン(演:キム・ジウォン)

クイーンズグループの令嬢であり、常務取締役。

非常にプライドが高く、高圧的な性格。

脳腫瘍が見つかり余命3ヶ月と宣告される。

 

大ヒットドラマ『愛の不時着』の脚本家、パク・ジウンの新作

Netflixで配信され、日本でも社会現象となるほど大ヒットしたドラマ『愛の不時着』の脚本家、パク・ジウンが手がける新作ということで、かなり期待できそうです。

愛の不時着』は私も全話鑑賞しましたが、基本恋愛ドラマながらも、笑いあり、友情あり、アクションあり、感動ありの最高のエンタメ作品でしたね。

名作には名曲あり、というところで、ここぞという場面で名曲「flower」が流れる演出が最高でした。

 

感想

キム・ジウォンの圧倒的な美貌に驚く

私は韓国ドラマはそれほど観ないので、キム・ジウォンという女優は今回初めて見たのですが、序盤から、その圧倒的な美貌に驚きました。

しかしプライドが高く、高圧的に権力を振りかざす、どこからどう見ても周りに嫌われるタイプの彼女が、余命宣告を受けたことでこれからどう変わっていくのか。

そこがこのドラマの見どころの1つだと思います。

 

やや頼りなげな主人公を演じるキム・スヒョン

あまり韓国ドラマを観ない私ですが、本作で主人公ペク・ヒョヌを演じるキム・スヒョンは『サイコだけど大丈夫』というドラマで見たことがあり、イケメンながら朴訥な印象で、魅力的な俳優だなと思っていました。

本作でも、従順で、東アジア特有の個人の意思を尊重しない、過干渉な義家族に振り回される青年を、見事に演じています。

 

本作を見続けるモチベーションも、このキム・スヒョンに魅力を感じることができるかにかかっているような気がします。

 

やはり韓国ドラマは1エピソードが長すぎる

この『涙の女王』第1話は約77分。

次のエピソードからは平均で約87分と、1話につき、短めの映画並の上映時間です。

最近では世界市場向けの韓国ドラマは1話平均上映時間45分ほどの作品も増えてきましたが、普通の韓国ドラマはなぜこんなにも1話の上映時間が長いのでしょうか。

よりサクッと観ることができる1エピソード30分のドラマが増えてきている中で、時代の流れに逆行しているような気もします。

 

『愛の不時着』第1話のような圧倒的な引き込まれ感はなし

最近のドラマにおいて、第1話でいかに視聴者の心を引き込むか、というのはひと昔前よりずっと重要になってきてますよね。

昔よりはるかに娯楽の選択肢が多い時代、第1話がつまらなければ、視聴者はすぐに見限って次のコンテンツに行ってしまいます。

 

ということで、この韓国ドラマ『涙の女王』の第1話はどうか。

面白かったですが、個人的には『愛の不時着』第1話ほどの引き込まれ感はありませんでした。

私も『愛の不時着』第1話を何の思い入れもなく観ていたときは、途中は

「なんだこの荒唐無稽なコメディドラマは」

と思いながら観ていましたが、第1話のラストシーン、主演2人が見つめ合って名曲「flower」が流れる場面で一気に引きこまれました。

 

それと比較するとこの『涙の女王』第1話は、次も観たいと思わせる圧倒的な吸引力は弱いように感じました。

あと、『トッケビ』における「beautiful」、『愛の不時着』における「flower」のような、こちらの心を強く揺さぶってくる「」がなかったことも、少し気になりました。

 

まとめ

さて、大ヒットドラマ『愛の不時着』の脚本家パク・ジウンが手掛けたこの『涙の女王』第1話。

個人的には『愛の不時着』第1話ほどの圧倒的な魅力は感じませんでしたが、キム・ジウォンの圧倒的美貌、朴訥イケメン、キム・スヒョンの魅力、そして余命宣告を受けたことで、主役2人の関係がどう変化していくのか、など、見どころはたくさんあります。

続きが本当に楽しみですね!

 

 

 

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