ナオーキのなんでもレビュー

主にネトフリ、アマプラで見た映画やドラマをレビューしていきます!

映画『”それ”がいる森』を観た感想・レビュー(ネタバレなし)

世界的ヒット作『リング』の中田秀夫監督作品、『”それ”がいる森』。

相葉雅紀主演で話題になったこのホラー作品。

”それ”とは何なのか。

一体、”それ”とは何なのか。

はたして、”それ”とは何なのか。

(ネタバレなしでお送りします)

“それ”がいる森

『”それ”がいる森』

2022年 日本映画 上映時間 107分

監督   :中田秀夫

脚本   :ブラジリィー・アン・山田 大石哲也

(キャスト)

田中淳一(主人公、農家)   :相葉雅紀

北見絵里(一也の担任)    :松本穂香

赤井一也(淳一の息子)    :上原剣心

赤井爽子(淳一の元妻)    :江口のり子

湯川大輔(教頭先生)     :野間口徹

児玉勉(”それ”の過去の目撃者):小日向文世

 

目次

 

あらすじ

田中淳一相葉雅紀)は東京の社長令嬢の爽子(江口のり子)と結婚し、息子も生まれたが、義父である社長に逆らったために会社を追われ、故郷の福島県でオレンジ農家を営んでいた。

そんな中、母親に不満を抱く淳一の息子の一也(上原剣心)が家出してきて、淳一としばらくの間同居することになる。

なかなか田舎の学校になじめない一也だったが、たった一人自分を受け入れてくれたクラスメイトの祐志とともに、祐志の秘密基地があるという天源森(てんげんもり)に入るが、そこで謎の銀色の物体を発見する。

そのことを信じてくれないクラスメイトたちに証明となる写真を撮るため、2人でもう一度天源森に入るが、祐志が何者かに襲われてしまう。

生き残った一也だったが、その後、次から次へと周辺の住人が犠牲になっていく。

”それ”とは何なのか。

 

中田秀夫監督について

Jホラー(ジャパニーズホラー)の金字塔的作品、『リング』シリーズ、『仄暗い水の底から』などの監督作がある、Jホラー界の代表的映画監督。

アメリカでリメイクされた『ザ・リング2』では、自身が監督を務め、ハリウッドデビューを果たした。

 

感想

タイトルロゴがなんか安っぽい

オープニングはガラの悪い男女が、訳ありげな大金を山中に埋めるシーンからスタート。

そして男のほうが何者かに殺され、女のほうが逃げて何者かに襲われようとしているシーンでタイトルロゴが表示される、といういかにもホラー映画という感じのオープニングだが、タイトルロゴの「”それ”がいる森」という文字が、なんか妙に安っぽいと感じたのは私だけでしょうか。

 

序盤は普通の人間ドラマ

序盤はオープニング以外はホラーテイストはなく、ごく普通の人間ドラマ、という感じで展開します。

母親に大好きなサッカーを辞めさせられて、それが不満で家出して、父親の元に身を寄せ、東京の小学校から福島の小学校に転校してくる一也(上原剣心)。

東京もんを受け入れない田舎の生徒たち、という設定はちょっとベタですが、そんな中でたった一人自分を受け入れてくれた男子生徒と友情を築いていく展開は、けっこうほっこりします。

 

”それ”よりも”くま”のほうが怖いだろ

一也が友達になった祐志の秘密基地がある天源森は普通に「熊出没注意」の貼り紙がされている森。

街に普通に熊が出没する北海道札幌市在住の人間からすると、「”それ”なんかよりも熊のほうが怖いだろ」とつっこみたくなるところです。

”それ”なんか出さなくても、熊でホラー映画作れそうです。

 

相葉雅紀の演技は正直イマイチ

主演の相葉雅紀の演技は、正直なところイマイチだと感じました。

演出の問題もあるかもしれませんが、安易に大声を出したり、大げさにおびえたり、いわゆるよく言われる日本映画のテンプレ演技で、リアルさというものをほとんど感じることができませんでした。

子役たちの演技に関しても同じ感想です。

 

江口のり子、小日向文世の無駄遣い

江口のり子、小日向文世という演技派俳優2人を起用しているのに、出番が少なすぎてもったいないです。

特に小日向文世に関してはチョイ役と言っていい役で、はっきり無駄遣いだと思います。

 

”それ”の動きがなんか安っぽい

終盤、”それ”の正体が明らかになりますが、どうも安っぽい印象です。

B級感があるというか・・・。

特にカサカサカサ…という妙な動きは、「つっこみ待ちでわざとやってんじゃないのか?」と思ってしまいました。

動きのCG感がすごい・・・。

 

一也が勇敢すぎてリアリティがない

主人公淳一の息子、一也が勇敢すぎです。

家族を守るためならまだわかりますが、小学生の子供がクラスメイトを救うために命を懸けられるでしょうか?

絶対ないとは言いませんが、リアリティはありません。

 

”それ”を”あれ”で倒す主人公

クライマックス、主人公淳一は農家らしく、”それ”を”あれ”で倒します。

まあ予想通りで、あまり意外性のない”あれ”です。

 

まとめ

さて、『リング』の中田秀夫監督作品『”それ”がいる森』。

なかなかつっこみどころのある、B級感満載のこの作品でしたが、最後まで観た感想は、「まずまず」といったところです。

”それ”のCG感あふれる動きはなかなかつっこみどころがありましたが、つまらないかと問われれば、決してつまらなくはない今作。

グロいシーンや痛々しいシーンもほぼなく、最近では少なくなった、家族で観られるホラー映画という印象でした。

監督も対象年齢を下げて、家族で観られるラインを狙ったのではないでしょうか。

 

(関連記事)

・これはホラー?ミステリー?『きさらぎ駅』をアマプラで視た感想

・映画『M3GAN ミーガン』をアマプラで観た感想(ネタバレなし)

・映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』をアマプラで観た感想・レビュー

 

Amazonプライムビデオでの視聴はこちら↓

“それ”がいる森