全米で大ヒットして、続編の制作も決定しているこのSFホラー映画。
日本においてもインパクトのあるCMがテレビやネットで何度も流れていて、知っている人も多いはず。
話題のこの映画がAmazon Prime Videoで配信されたので、いち早く観てみました!
(ネタバレなしのレビューですが、特定のシーンに対する言及はあります)
『M3GAN ミーガン』
2023年 アメリカ映画 原題:M3GAN
上映時間 102分
監督 :ジェラード・ジョンストン
脚本 :アケラ・クーパー
キャスト :アリソン・ウィリアムズ ヴァイオレット・マッグロウ
予告編はこちら↓
目次
あらすじ
玩具メーカーで研究者として働くジェマは、持ち主の行動から気持ちを学習し、日々進化していく高性能AI人形、M3GAN(ミーガン)の開発に携わっている。
そんな中、ジェマはスキー旅行へ向かう途中の交通事故で両親を亡くした9歳の姪、ケイディを引き取るが、研究と育児の両立は厳しい、ということで、開発途中のM3GAN(ミーガン)をケイディに与える。
しかしケイディへの保護欲が暴走したM3GAN(ミーガン)は、ケイディを困らせる全ての存在に対し、攻撃的な行動をとるようになっていく。
感想
M3GAN(ミーガン)の開発シーン
冒頭、玩具メーカー「ファンキ」でのM3GAN(ミーガン)の開発シーン。
「ファンキ」という会社は、何やら楽しそうな広大な空間で、社員たちは遊んでいるようで、真剣に研究しているようです。
CEOがアジア系男性なのが、妙にリアルな感じ。
主人公の研究者ジェマが、CEOに隠れて開発していたM3GAN(ミーガン)を見つけられてしまい、苦し紛れにプレゼンするも失敗。
ミーガンの完成度が高すぎて笑うレベル
その後ジェマは姪のケイディを引き取ることになり、最初はケイディの顔は常に死んでいましたが、ジェマが大学時代に作ったロボット「ブルース」を見せたところ、喜んだのを見て、ジェマはM3GAN(ミーガン)を開発することになります。
そしてジェマによって奇跡のように生み出されたアンドロイドであるM3GAN(ミーガン)は、少々ぎこちないながらも、人間の子供とほぼ同じ動きが可能で、自発的に人間と会話もできる、という、現実的には50年後の未来でも不可能なのでは?と思われるほどの完成度でした。
いやあ、アメリカの家は広い!
物語とは全く関係ない感想ですが、やっぱりアメリカの家って広いですよね~。
一流玩具メーカーの研究者なので、かなりの高給取りであろうことはわかりますが、日本なら4人家族でも住めないような庭付きの広い家に、たった1人で住んでいたジェマ。
しかしそんな広大な家に住んでいても、隣人トラブルはしっかりある。
その辺は日本と変わらないですね。
学校に行かず、自宅学習をしているケイディ
ジェマが引き取った姪のケイディは、ケイディの両親の方針で、学校に行かず、自宅学習をしています。
ほぼ強制的に学校に行かされる日本と違い、アメリカにはこういう育て方もあるんだな、と思いつつも、その良し悪しは、議論が分かれるところだと思いますね。
中盤、感動ドラマ的展開になるも、徐々に高まる不穏な空気
M3GAN(ミーガン)を玩具メーカーファンキの会長に見せるプレゼンでの、M3GAN(ミーガン)がケイディを慰め、元気づけるシーンは、「あれ?この映画って感動ドラマだったっけ?」と一瞬思ってしまうほど感動的です。
M3GAN(ミーガン)との絆が深まり、徐々にM3GAN(ミーガン)に依存していくケイディ。
そしてM3GAN(ミーガン)のほうもケイディに対する保護意識が高まっていき、ケイディを悲しませる者、困らせる者、傷つける者全てに対し、攻撃的になっていきます。
生みの親であるジェマに対してさえも。
ミーガンの行動はある意味痛快さも持ち合わせている
「保護するべき者」であるケイディに仇なすもの全てを攻撃するM3GAN(ミーガン)の行動は、ある意味での痛快さも持ち合わせています。
警察が動いてくれない事件、法で裁けないいじめなどに対し、シンプルな「力」で対処するM3GAN(ミーガン)。
虐待などで子供が亡くなる事件があった後、「目には目を、歯には歯をの刑を食らわせてほしい!」などと感情的な発言をする人が一定数現れますが、まさにそれを実行してくれるのが、M3GAN(ミーガン)という存在です。
そしてクリエイターとAIとの対決へ
ケイディを守るために暴走を始めるM3GAN(ミーガン)。
人間に反抗するコンピュータ、といえば、私は映画『2001年宇宙の旅』を思い出します。
他には『ターミネーター』などもそうですが、いつの時代においても、これはSFにおける人気テーマの1つですよね。
どストレートの王道ホラー映画
最後まで見終わった感想は、この映画はホラー映画のテンプレに乗った、あまりひねりのないド直球の王道ホラー映画だということですね。
ひねりがない、というのはネガティブな意味ではなく、皆の予想通りの展開になり、予想通りに楽しめる、という意味なので、ほめ言葉です。
ラストシーンは結構力技、という印象でしたね。
多少の残酷シーンあり
この映画の年齢区分はPG12なので過激な残虐シーンはありませんが、一部痛々しいシーンがありますので、苦手な方はご注意してください。
ミーガンはキャラクタービジネスでも人気になるかも
ヴィレッジヴァンガードなどの店舗では、『チャイルドプレイ』のチャッキーグッズ、『グレムリン』のギズモグッズなどが結構人気ですが、このかわいくて怖いミーガンも、その中に加わる可能性もありますね。
まとめ
さて、このアンドロイドが人を襲うSFホラー映画『M3GAN(ミーガン)』、私の感想は、「ホラー映画のテンプレに乗ったどストレートな王道ホラー映画」でした。
傑作だとは思いませんが、みんなが楽しめる良作ホラー映画で、おすすめできる作品です。
まだ観ていない方は、Amazo Prime Videoでぜひ!
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