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王道的ヒッチコック作品!映画『白い恐怖』をアマプラで見た感想(ネタバレなし)

ヒッチコック監督作品の中では王道展開で、誰でも楽しめる良作です!

(ネタバレなしのレビューです)

白い恐怖(字幕版)

『白い恐怖』

1945年 アメリカ映画 原題:Spelbound

上映時間 111分

監督   :アルフレッド・ヒッチコック

脚本   :ベン・ヘクト アンガス・マクファイル

キャスト :イングリッド・バーグマン グレゴリー・ペック

 

予告編はこちら↓

目次

 

あらすじ

精神科医院の新しい病院長に就任した若くハンサムなエドワーズ博士は、一見完璧に見えるが、白地に縞のある模様を見ると発作を起こす病癖を持っていた。

やがて彼はエドワーズ博士とは別人であることが発覚する。彼は記憶を失っていた。

本物のエドワーズ博士の失踪に伴い、彼に疑いの目が向けられるが、彼を愛するようになっていた勤務医のコンスタンスとともに真実の探求に挑んでいく。

 

アルフレッド・ヒッチコック監督について

1899年生~1980年没 イギリス(イングランド)生まれ

「サスペンスの神様」とまで言われる映画界のレジェンド。

イギリスでキャリアをスタートし、『暗殺者の家』『バルカン超特急』などの名作サスペンスを生み出し、1939年アメリカに渡り、『めまい』『北北西に進路を取れ』『鳥』『サイコ』などの、今なお語り継がれる伝説的映画を何本も生み出したサスペンス、ホラー界の巨匠。

現代のサスペンス、スリラー作品にも用いられている、観客の恐怖や不安を駆り立てる演出手法の多くは、彼が編み出したものだと言われている。

 

原題の『Spellbound』の意味

原題のSpellboundという単語は「魔法にかけられた、魅せられた、うっとりした」という意味をもつ形容詞です。

 

感想

私はヒッチコック監督の伝説的名作とされている作品は大体観ていますが、この『白い恐怖』はまだ観ていなかったので、今回観てみました。

今見ても美しいイングリッド・バーグマンとハンサムなグレゴリー・ペック

約80年前の映画ですが、主演のイングリッド・バーグマンは今の基準で見ても本当に美しく、グレゴリー・ペックはハンサムで長身、スタイル抜群です。

人間の美の基準というものは100年くらいでは変わらないのかもしれませんね。

2人とも本当に美しいです。

 

現代の美人女優やイケメン俳優と比較すると、この頃の俳優は服装も雰囲気も上品な印象を受けますね。

 

序盤はロマンスから始まる

この作品はサスペンスですが、序盤はサスペンス的展開ではなく、イングリッド・バーグマン演じるコンスタンスとグレゴリー・ペック演じるエドワード博士に成り代わった謎の男との恋愛でスタートします。

徐々に不穏な空気になっていきますが、序盤は退屈だと感じる人もいるかもしれません。

 

J.Bのイニシャルの謎

自分の名前すら憶えていないグレゴリー・ペック演じる謎の男。

彼が持っていた煙草入れに記されていた「J.B」のイニシャル。

コンスタンスと彼はこれが彼のイニシャルなのではないかと考えますが・・・。

 

火傷の謎

中盤、謎の男の左手に火傷を手術した痕があることが判明します。

この火傷は何なのか・・・。

 

フロイト的な夢の分析で真相が明らかになっていく

後半、コンスタンスとその恩師であるブルロフ博士の2人で、謎の男が見た夢を分析し、謎の男がなぜ白地に縞模様を見ると恐怖するのか、過去に何が起こったのかが次第に明らかになっていきます。

 

ラストまで観た感想

ヒッチコック作品の中では王道展開のサスペンスだと思いました。

サスペンス映画でもありながら、これは恋愛映画でもあります。

結局事件を解決したのは、イングリッド・バーグマン演じるコンスタンスの、惚れた男への一途な思いによるもの。

恋した女は愚かにはなるが、しかし強い、というテーマを感じることができました。

 

夢のシーンの制作にはダリが協力

後半、グレゴリー・ペック演じる謎の男の夢の世界が描かれるシーンがありますが、このシーンの制作には有名な画家のサルバドール・ダリが協力しています。

ダリの絵のような夢の世界が描かれています。

 

ヒッチコック監督のカメオ出演

ヒッチコック監督は自身のほとんどの監督作品にカメオ出演(とても短い時間出演すること)したことで有名ですが、この『白い恐怖』では、コンスタンスがニューヨークのエンパイアステートホテルに到着した直後に、エレベーターからタバコを吸いながら最初に降りてくる客として出演しています

 

まとめ

昔の映画なので、現代の映画のような露骨な暴力シーンや、残酷なシーンなども一切なく、そういうシーンが苦手な人も楽しめる作品です。

夢の分析によって事件の真相に近づいていく、という展開は、現代のサスペンスにもあまりなく、昔の映画ながら新鮮な気持ちで観ることができました。

恋愛もからめた王道展開で楽しめるサスペンスとして、ヒッチコック初心者の方にもおすすめできる良作だと思いました。

 

個人的評価 8/10

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