日本の2時間サスペンス程度の内容か、と思いきや、訪れる衝撃のラスト!!
台湾製サスペンス映画「目撃者 闇の中の瞳」をアマプラで観た感想を書いていきたいと思います!
(ネタバレなしのレビューです)
『目撃者 闇の中の瞳』
2017年 台湾映画 原題:目撃者 上映時間 118分
監督 :チェン・ウェイハオ
脚本 :チェン・ウェイハオ チェン・イェンチー チェン・ユーシャン
(キャスト)
シャオチー(主人公、新聞記者) :カイザー・チュアン
マギー(シャオチーの先輩) :シュー・ウェイニン
シュー・アイティン(事故の生存者):アリス・クー
目次
あらすじ
新聞社の新人だった主人公シャオチーは、9年前に当て逃げ事故を目撃した。
その事故で運転手の男性は死亡、助手席に乗っていた女性は瀕死の重傷を負った。
その後花形記者となったシャオチーは、買って間もない中古車で事故を起こし、自動車屋で点検してもらったところ、その車が事故車であることがわかった。
警察署でその事故について調べてもらうと、その車の以前の所有者が、9年前シャオチーが目撃した当て逃げ事故の被害者であったことが判明する。
報道ミスによって新聞社を解雇されたシャオチーは、9年前自分が目撃した事故について調べ始める。
感想
台湾の飲み会も日本とそれほど変わらぬ男社会
序盤に飲み会シーンがありますが、男性数人に女性が1人。
男性が下ネタを言って女性が辟易した顔をしている、という構図は、日本とそれほど変わらないなと思いました。
徐々に謎が解明されていく王道サスペンス
危険な目に遭いながらも、執念深く9年前自分が目撃した事故の謎を追っていく主人公シャオチー。
謎に包まれていた事故の全貌が、次第に明らかになっていく展開が、楽しく、ワクワクします。
証言者によって回想シーンが変わる面白さ
この映画では同じ事故の回想シーンが何度も何度も映し出されますが、証言者の証言によってその回想シーンの内容が変わるところが、黒澤明監督の名作「羅生門」を思わせ、面白い演出になっています。
中盤のグダグダ展開から、終盤衝撃のラストへ
中盤は権力者の不倫なども絡み、少しグダグダ展開になり、「これは日本のテレビの2時間サスペンス番組程度の内容かな?」と思いきや、終盤怒涛の展開から衝撃のラストシーンへ。
やはり2時間サスペンスドラマどころの話ではありませんでした。
グロシーン注意
この映画のレーティングはPG-12(12歳未満および小学生の観覧には、親又は保護者からの助言や指導が必要になる)ですが、ラストにグロシーン(というか衝撃的なシーン)がありますので、苦手な方はご注意を。
日本の二時間ドラマのようなきれいごとにはしない面白さ
日本の二時間サスペンスドラマ。
きれいに人が死に、あまり意外性のない犯人が発覚し、崖の上で逆切れするも主人公の刑事に説得され、泣き崩れるというお決まりのテンプレート。
そのテンプレを想定してこの映画を観ると、後半、日本の二時間ドラマとのあまりの違いに衝撃を受けるかもしれません。
そのきれいごとにはしないラストに、レビューサイトなどでは結構賛否両論で、ディスってる人も多数いましたが、私はあのラストは結構お気に入りです(胸糞であることは認めます)。
まとめ
正義感の強い主人公が、9年前の事故の調査をきっかけに、権力者の不正を暴き・・・、といった内容かと思いきや、終盤意外や意外の展開でした。
日本の、型にはまりきったサスペンスドラマに慣れた目で見ると、あまりにも意外なストーリー展開で、新鮮な楽しみを得ることができました。
ラストは胸糞展開+衝撃グロシーンがありますので、苦手な方はくれぐれもご注意を!
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