ラテンのリズムに乗ってハジける、ゴキゲンなエンタメ3Dアニメーション!
(ネタバレなしのレビューです)
2011年 アメリカ映画 原題:Puss in Boots
上映時間 90分
監督 :クリス・ミラー
脚本 :トム・ウィーラー
キャスト :アントニオ・バンデラス サルマ・ハエック
予告編はこちら↓
目次
あらすじ
多額の報奨金がかけられたお尋ね者、長ぐつをはいたネコ、プスは空に浮かぶ巨人の住む城にたどりつくことができるという「魔法の豆」を探し続けていた。
そんな中、幼馴染の喋る卵、ハンプティ・ダンプティと再会し、仮面のメス猫、キティ・フワフワーテと出会ったプスは、3人で協力し、夫婦の悪党、ジャックとジルから「魔法の豆」を奪う計画を立てる!
感想
無駄な場面が少なく、テンポが非常に良い
上映時間が90分とやや短いが、それでいて観た後の満足度はかなり高かったです。
100%エンタメに振り切った作風で、無駄をそぎ落として90分の中に楽しい要素を詰め込んだ感じでとても楽しい作品になっています。
全編ラテン系のノリ
主役の声優にアントニオ・バンデラス、ヒロイン役にサルマ・ハエックを起用していることからもわかる通り、この作品は全編ラテン系の雰囲気です。
序盤プスが酒場に入っていくシーンはマカロニウエスタン風。
プスとキティが出会う場面で、フラメンコのリズムでダンスバトルをするシーンは圧巻の楽しさです。
「シュレック」シリーズのスピンオフ作品
この作品はドリームワークス・アニメーションの中でも人気の「シュレック」シリーズのスピンオフ作品で、童話「長靴をはいた猫」の映画化ではなく、「シュレック2」に登場する前の「長ぐつをはいたネコ」の冒険を描いた作品だそうですが、私は「シュレック」は観ましたが、まだ「シュレック2」は未視聴なので、今度観てみたいですね。
猫の特性を生かした演出
主人公プス(とキティ)は擬人化されたネコですが、単なる擬人化ではなく、猫の特性を生かしたキャラ設定になっています。
ミルクを飲むときに舌でぺちゃぺちゃ舐めて飲む(かわいい!)。
動く光があると追わずにはいられない。
高い所から落下したときは足から着地する。
など、猫好きにはたまらない、微笑ましい演出が多数あります。
よく練られたシナリオ
上映時間90分と言う短めの時間の中で、冒険あり、笑いあり、友情あり、恋愛あり、裏切り、どんでん返しあり、と楽しさをこれでもか、と詰め込んだ、本当によく練られた脚本だと思いました。
キャラが立っている
メインのキャラクターは3人ですが、それぞれ、
かっこよくてかわいいプス
賢いがちょっとドジなハンプティ・ダンプティ
スマートでセクシーなキティ
とキャラが立っています。
特にプスはかっこよさとかわいさのバランスが絶妙で、彼を見たらみんな好きになってしまうはず!
キティ・フワフワーテという名前について
この作品のヒロインとも言うべきキティ・フワフワーテですが、英語版での名前は「Kitty Softpaw」で、Softpawは柔らかい手という意味で、彼女が過去に飼い主に前足の爪を抜かれたことから来ています。
Softpawをそのまま使わず、「フワフワーテ」→「ふわふわの手」と日本語にしつつラテン系っぽい名前にしたのはナイスなのではないでしょうか。
「きかんしゃトーマス」っぽいハンプティのキャラデザイン
有名な「鏡の国のアリス」にも登場する喋る卵、ハンプティ・ダンプティ。
この作品では過去に孤児院でプスと一緒に育った幼なじみという設定になっていますが、とにかく顔のデザインが、濃い!
見る人によってはキモいと思うような、あの「きかんしゃトーマス」的なデザインで、日本人がデザインしたら絶対こうはならないだろうな、というキャラデザですね~。
日本語吹替版について
日本語吹き替え版の声優は
プス :竹中直人
キティ :本田貴子
となっています。
私は字幕版と吹替版の両方観ましたが、やはりクオリティが高いのはオリジナルの字幕版だと思います。
しかし吹替版もクオリティが低いというわけではなく、プス役の竹中直人は合っていたし、声優どころか俳優ですらない勝俣州和の演技もかなり良かったと思いました。
まとめ
90分という短めの上映時間の中に、ネコのかわいさと楽しさをこれでもか!というほどに詰め込んだこの作品。
ラテン音楽のゴキゲンなノリの中で、「長ぐつをはいたネコ」プスのかっこかわいさがハジけまくってます!
大人も子供も観るべき良作エンターテインメントでした!!
個人的評価 9/10
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