Netflixアニメ『ウィッチャー 深海のセイレーン』の感想・レビュー(ネタバレあり)
ゲーム、そしてNetflix実写ドラマなどで大人気のダークファンタジーシリーズ『ウィッチャー』。
そのアニメ化作品である本作『ウィッチャー 深海のセイレーン』。
人間と人魚との衝突、そして人間の王子と人魚姫との恋愛、そこに主人公であるウィッチャー、ゲラルトがどう関わってくるのか。
おなじみの吟遊詩人ヤスキエルや女魔術師イェネファーも登場する本作。
大人向けアニメらしく、残虐シーンなども容赦なく描いたこの楽しみなアニメ作品を、この度観た感想を書いていきたいと思います!
(ネタバレありのレビューです)
『ウィッチャー 深海のセイレーン』
2025年 Netflixオリジナルアニメ映画 原題:The Witcher Sirens of the Deep
上映時間 91分
推奨年齢 16歳以上
監督 :カン・ヘンチョル
脚本 :ラエ・ベンジャミン マイク・オストロウスキー
原作 :アンドレイ・サプコフスキ
目次
あらすじ
共に旅をするウィッチャー、ゲラルトと吟遊詩人ヤスキエル。
ヤスキエルの故郷にたどり着いた2人は、そこで人間と人魚たちとの衝突が続いていることを知る。
その衝突に巻き込まれた2人は、ヤスキエルの幼なじみである女性、エシと共に人間と人魚の和平のために、黒幕に挑む!
登場人物
リヴィアのゲラルト(声:ダグ・コックル)
怪物退治を生業とする、強化人間ウィッチャーの男性。
オリジナル(英語)版の声を担当するのはゲーム版『ウィッチャー』でゲラルト役を演じた、ダグ・コックル。
日本語吹き替え版の声優はゲーム版、そして実写ドラマ版でもゲラルトの声を担当した、山路和弘。
ヤスキエル(声:ジョーイ・ベイティ)
ゲラルトと共に旅をしている、吟遊詩人の男性。
ゲラルトとは対照的に、陽気で饒舌なお調子者。
オリジナル(英語)版の声を担当するのはNetflix実写ドラマ版『ウィッチャー』でもヤスキエルを演じるイギリスの俳優、ジョーイ・ベイティ。
日本語吹き替え版の声優は実写ドラマ版でもヤスキエルを演じた小林親弘。
ヴェンガーバーグのイェネファー(声:アーニャ・シャロトラ)
ゲラルトの元恋人の女魔術師。
オリジナル(英語)版の声を担当するのはNetflix実写ドラマ版『ウィッチャー』でもイェネファーを演じるアーニャ・シャロトラ。
日本語吹き替え版の声優は、実写ドラマ版ウィッチャーでもイェネファーの声を担当した恒松あゆみ。
エシ(声:クリスティーナ・レン)
ヤスキエルの幼なじみの女性。
本作のヒロイン的役回り。
日本語吹き替え版の声優は清水理沙。
シーナズ(声:エミリー・キャリー)
人間の王子アグロヴァルと恋愛をしている「人魚姫」。
日本語吹き替え版の声優は藩めぐみ。
感想
オープニングから迫力の戦闘シーン
オープニングからゲラルトとトカゲのようなモンスターとのバトル!
このバトルシーン、迫力満点でかなりいいです。
ゲラルトの身のこなしは超人的ですが、ドラゴンボールほど別の世界にいっちゃってないところがリアルでいい。
ウィッチャーというのは身体能力が圧倒的に高いだけの”人間”なのだということが、よくわかる描写です。
実写ドラマ版よりも印をたくさん使ってくれるのもいいですね!
キャラクターデザインは悪くない
海外製のアニメと言えば、ひと昔前は日本人には受け入れがたい、かなりバタ臭いデザインが主流でしたが、この『ウィッチャー 深海のセイレーン』のキャラクターデザインは、日本のアニメからの影響も感じられる、日本人にも受け入れられるデザインになってますね。
しかし女性キャラが赤面したりといった、日本アニメ特有の表現は一切なく、そのあたりはやはり欧米人向けの演出になっていると思います。
グロシーンは結構ある!
「推奨年齢16歳以上」なだけあり、全年齢向けの日本のファンタジーアニメとは違い、バトルシーンでは血みどろの描写が多数あります。
しかしグロやスプラッターで売っている実写映画のような、観ていられないような痛々しいシーンなどはなく、よほどグロシーンに耐性のない人以外は普通に観られるレベルです。
ちなみにエロシーンはラストに多少あります。
しかし過激なものではなく、あっさりとした演出です。
イェネファーの登場シーンはかなり少ない
ウィッチャーシリーズ全体のヒロインとも言うべき女性魔術師イェネファーは本作『ウィッチャー 深海のセイレーン』にも登場しますが、登場シーンはゲラルトの回想シーンのみで、かなり少ないです。
本作のヒロインはイェネファーではなく、吟遊詩人ヤスキエルの幼馴染の女性、エシです。
本作のテーマは「禁断の恋」
本作『ウィッチャー 深海のセイレーン』のテーマとなるのは、人間の男性と人魚の女性の「禁断の恋」です。
まるでおとぎ話の「人魚姫」ですね。
許されぬ恋に踏み込んでしまった2人、恋というものは障壁が多いほど燃える、とはいいますが・・・。
そしてその2人の恋に主人公ゲラルトがどうかかわってくるのか?
中盤、唐突にミュージカル化?
それまでミュージカルさのかけらもなかったこのアニメ映画ですが(いや、ヤスキエルとエシのデュエットシーンはあったか)、中盤、唐突に悪役人魚が歌い出し、ミュージカル化します。
その歌の曲調がなんとなくディズニー風なので、笑いそうになる。
ラスボスは『ウィッチャー2』のカイランを思わせる・・・
本作『ウィッチャー 深海のセイレーン』のラスボスは、ゲーム『ウィッチャー2 王の暗殺者』の最初のボス「カイラン」を思わせる触手を持つ巨大な怪物、クラーケンです。
ラストバトルは主人公ゲラルトの華麗な身のこなしや「印」を多用しての戦闘も楽しめ、満足のいく仕上がりとなっています。
実写ドラマ版『ウィッチャー』にも、このくらいの戦闘シーンを期待したい!
オチはまさかの・・・?
ラストシーンは人間の王子アグロヴァルと人魚姫シーナズとの結婚式ですが、「自分が愛する者の姿になれる」ポーションによって、シーナズが人間の姿になるはずが、まさかのアグロヴァルがそのポーションを飲み、人魚の姿に変わり、2人は結ばれます。
「『シュレック』の男女逆バージョンかーい!!」とツッコミたくなりますが、普通にシーナズが人間に変わるよりは、こちらのほうが面白いし、ウィッチャーらしくもありますよね。
この「物足りなさ」の正体は何?
本作『ウィッチャー 深海のセイレーン』、主人公ゲラルトの華麗なアクションやアンチおとぎ話のようなストーリーなど、なかなか面白い良作ではあるのですが、私は視聴中、常に何らかの「物足りなさ」につきまとわれていました。
「良い」とは思うのですが、心躍るということがない。
そしてその「物足りなさ」の正体は、「あの作品」と比較してしまっていたからだ、ということがわかりました。
その作品とは、同じNetflixオリジナルアニメであり、第51回アニー賞(TV番組部門)を独占した傑作『ブルーアイサムライ』です。
『ブルーアイサムライ』の圧倒的な戦闘シーン、バイオレンスシーンと比較してしまうと、本作の戦闘シーンはやはり「普通」だと言わざるをえません。
(関連記事)
・【傑作】Netflixアニメ『ブルーアイサムライ』を観た感想・レビュー(ネタバレなし)
まとめ:アニメで「ウィッチャー」ゲラルトを楽しめる良作
レビューサイトIMDbの点数は6点台前半(2025年3月現在)と、決して高評価ではないこのNetflixアニメ映画『ウィッチャー 深海のセイレーン』ですが、私の感想も「傑作からはほど遠い」というものです。
しかし決して駄作ということはなく、ゲラルトの師、ヴェセミルを主人公とした前作『ウィッチャー 狼の悪夢』では楽しむことができなかった、ゲラルトの活躍をアニメで楽しめる良作だと思います。
視聴はNetflixで!!
・DMMTVとNetflixを徹底比較!【どちらかか、それとも両方か】
