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スターウォーズライクなSF?Netflix映画『REBEL MOON:パート1 炎の子』を観た感想

強く美しい女性主人公が躍動するこのスターウォーズライクなスペースオペラ

『スリーハンドレッド』や『マンオブスティール』などの作品で有名なザック・スナイダーが監督、脚本を手掛けるということで、世界中で話題のこの作品を、観てみました!

 

REBEL MOON パート1 : 炎の子 [1]

『REBEL MOON:パート1 炎の子』

2024年 アメリカ映画 原題:Rebel Moon : Part One - A Child of Fire

監督    :ザック・スナイダー

脚本    :ザック・スナイダー シェイ・ハッテン カート・ジョンスタッド

キャスト  :ソフィア・ブテラ チャーリー・ハナム ジャイモン・フンスー

       ミキール・ハースマン ペ・ドゥナ アンソニー・ホプキンス

 

予告編はこちら↓

目次

 

あらすじ

マザーワールドによって支配されている宇宙。平和な農耕生活を送っていた村に、突如マザーワールドの軍隊であるインペリアルの軍艦が訪れる。

インペリアルは村の長老を殺し、食糧を全て渡すように威圧して、村に軍隊の一部を残し、去っていった。

傍若無人な軍隊が、村の若い女性を犯そうとしたとき、元インペリアルメンバーの女性、コラの怒りが爆発し、反逆へののろしが上がる。

 

感想

SFとファンタジーの融合したような世界観

この作品は基本はSFなのですが、冒頭の村のシーンを見てすぐ感じるように、ファンタジー的な世界観の要素がかなり強いです。

SF的なミュータントやクリーチャーもたくさん登場しますが、中盤、ファンタジーの世界観そのもののグリフォンのようなモンスター(というかグリフォンそのもの)も登場し、「この作品はSFなのだろうか、それともファンタジーなのだろうか」と一瞬頭が混乱します。

SFといっても色々あって、この作品は『2001年宇宙の旅』のようなリアル系な感じではなく、『スターウォーズ』のようなスペースオペラ系ですね。

 

ヒロインが魅力的

この作品のヒロイン「コラ」を演じるのはアルジェリア系フランス人のダンサー、女優のソフィア・ブテラ

正直この作品を観るまではまったく知りませんでした。

しかし冒頭の、畑を耕しているシーンからもうすでに魅力爆発といった感じ。

セクシーかつ強さを感じ、そして常に陰りを帯びた眼差しが素敵です。

アクションシーンも、ダンサーだけあって本当に身のこなしがかっこいい。

 

力を隠していた主人公が、隠していた力を開放するときのカタルシス

これは漫画などでもよく使用される作劇法ですが、力を隠して平凡な人間だと周囲に思わせていた主人公が、危機に際して自らの力を開放するシーン。

この演出、気持ちいいですよね。

古くは名作西部劇の『シェーン』などでも使われていた手法で、平凡そうな主人公が、実は強かった!というのは、いつの時代も気持ちのいい演出だと思います。

ちなみにこの『REBEL MOON』のヒロインや、アラン・ラッドのような平凡そうな見た目、というのがポイントで、ジョン・ウェインのようないかにも強そうな男でこれをやっても、あまりカタルシスは得られません。

 

格闘シーンはスローモーションを多用

戦闘シーンでスローモーションを使うのは、最近流行りの演出ですが、スローモーションをうまく使うと、本当にスピード感のある躍動的なアクションを描くことができます。

Netflixオリジナルドラマ『ウィッチャー』シーズン3の冒頭のシーンでも、スローモーションがうまく使われ、かっこいい戦闘シーンになっていました。

しかしこの『REBEL MOON』はちょっと使いすぎの印象ですね。

スローモーションと標準速度のバランスの良さ、爽快感、躍動感という点では、最近観たNetflixドラマ『幽遊白書』のほうが上ですね。

 

悪役がサイコパス

この「REBEL MOON」の悪役は「スターウォーズ」のダースベイダーのような威厳に満ちた黒騎士などではなく、笑いながら人を殴り殺すサイコパスです。

この悪役のキャラクターのチョイスも、かなり現代的だと思いました。

 

個性豊かな仲間たち

ヒロインを助ける仲間たちは、ヒロインのパートナーとなる、一見頼りないがやるときはやる農民の白人男性、動物と交流できるネイティブアメリカンっぽい男、元将軍のパワー系黒人男性、二刀流で華麗に戦うアジア系女性など、個性豊かな面々で、とても楽しいです。

 

銃撃戦闘シーンはスターウォーズライク

この『REBEL MOON』は元々はスターウォーズシリーズの1作として想定されていた、ということで、青や赤のビームが飛び交う銃撃戦や、ペ・ドゥナ演じるネメシスの二刀流の赤く光る剣などは、やはりスターウォーズを彷彿とさせます。

監督のザック・スナイダーR指定スターウォーズをやりたかったそうで、この作品のバイオレンスシーンは『ゲーム・オブ・スローンズ』ほど過激ではありませんが、スターウォーズと比較するとかなり激しい印象です。

 

鍵を握りそうな存在のロボットのジミー

序盤から登場する、人間の娘と心を通わせるロボットのジミー(声の出演が名優アンソニー・ホプキンス)。

パート1での出番は少なかったですが、後半チラッと登場し、パート2で物語の鍵を握りそうな感じで、楽しみです。

 

パート2について

この『REBEL MOON』は全二部作で、『REBEL MOON: パート2 傷跡を刻む者』は2024年4月19日にNetflixにて全世界で配信予定となっています。

 

まとめ

スターウォーズシリーズ以外では、久しぶりに制作されたこの壮大なスペースオペラ

スターウォーズ第1作(エピソード4)のような傑作だとは思いませんでしたが、2時間超、退屈せずに楽しめる良作SFアクション映画でした。

当然パート2にも期待で、配信されたらすぐに鑑賞し、感想を書きたいと思っています!

 

(関連記事)

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