ナオーキのなんでもレビュー

主にネトフリ、アマプラで見た映画やドラマをレビューしていきます!

『映画 ゆるキャン△』をアマプラで見た感想(ネタバレあり)

お涙頂戴になりそうで、なりそうで、ふと思い出したように戻ってくる、この感じが、いいんだよな~。

 

映画『ゆるキャン△』

私は『ゆるキャン△』が大好きで、アニメも実写ドラマも何周してるかわからないほど見ています。

 

この『映画 ゆるキャン△』は劇場公開時に映画館で見て、今回あらためてアマプラで見てみました。

その感想を、じっくり書いていきたいと思います!

(がっつりネタバレでいきますのでご注意を)

 

予告編はこちら↓

 

目次

 

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あらすじ

高校時代、共に何度もキャンプを楽しんだ5人、志摩リン、各務原なでしこ、大垣千秋、犬山あおい、斉藤恵那はいずれも社会人になり、東京、名古屋、山梨、横浜に別れてそれぞれの仕事に励んでいた。

ある日、リンが久しぶりに大垣千秋と再会したことをきっかけに、5人が再び集い、山梨に新しいキャンプ場を作ることとなる・・・。

 

舞台設定について

5人の年齢設定は明らかにされていませんが、おそらく20代半ばの設定。

リンは名古屋で雑誌の編集者

なでしこは東京でアウトドアショップ店員

千秋は東京のイベント会社から山梨の観光推進機構に転職

犬山あおいは山梨で小学校の教師

斉藤恵那は横浜のペットサロンでトリマーをやっている、という設定です。

 

感想

オープニングについて

まずオープニングですが、5人の高校生活最後の湖畔キャンプが描かれ、5人が大人になってからやりたいキャンプや夢などが語られてから、主題歌の亜咲花の『Sun is coming up』が流れ、一気に時間が飛んでリンの出勤風景が描かれる流れ、最高ですね。

 

主題歌も、個人的には今までのアニメシリーズの中で1番良い。

映像は、テレビアニメシリーズのオープニングのように派手な演出こそなく、淡々とリンの出勤風景を描いているだけですが、リンがちゃんと早起きしてしっかりした朝食を作り、「いただきます」を言ってから食べ、髪にドライヤーをかけ、メイクして家を出て、満員電車でサラリーマンたちに囲まれながら(曲に合わせて!)揺られる。

これらの一つ一つの描写にしまりんらしさが溢れていて、スタッフのこの作品に対する、そしてファンに対する愛情を感じるんですね。

 

現在のなでしこ

その後に現在のなでしこの描写。

リンとは対照的に自然の風景の中をロードバイクで通勤する健康的ななでしこ。

なでしこはおしゃれなアウトドアショップの店員として楽しそうに働いています。

 

焚火台を求めて来た小さい子を連れた夫婦に、自分の店の商品ではなく、コスパのよい安価な「ゴールマン」の商品をおすすめしてしまうなでしこ。

そしてまだキャンプもしたことのない女子高生3人組がキャンドルランタンを買おうか迷っているときに「火、つけてみますか?」と声をかけるシーンは、ファンならばかつてのなでしこがキャンドルランタンを買おうとしていたときの、あのシーンを思い起こすはず。

 

目先の利益を追うのではなく、本当にキャンプが好きで、その楽しさを普及しようとしているなでしこが、この短いシーンの中に凝縮されて描かれています。

 

「コンニチワ!」を言わない松ぼっくり

その後に現在の大垣千秋の登場。

しまりんと居酒屋で飲み食いする千秋は、もういっぱしの酒飲みになっています。

なかなか千秋の顔を見せない演出も、とてもいいですね!

 

東京のイベント会社から山梨の観光推進機構に転職した千秋。

会話の中でのしまりんの「そんなに広い敷地なら、キャンプ場にでもすればいいじゃん」の言葉から、5人のキャンプ場作りがスタートします!

 

千秋に強引に山梨県富士川町高下(たかおり)地区に連れてこられたしまりん。

千秋が酔いつぶれてベンチで寝てしまったのでしかたなく廃墟化した敷地内を散策するのですが、途中でしまりんが松ぼっくりを拾っても、高校時代のように「コンニチワ!」を言わないんですね。

 

大人になったしまりんがキャンプ愛を失ってしまったせいなのか・・・、ファンならみんな感じる、とても切ないシーンですね。

 

この後に千秋に「作ってみないか?私たちのキャンプ場」と言われたしまりんが

「考えとく」

と言うのですが、これもしまりんのおなじみのセリフですね~。

 

それからみんなでなでしこの実家でなでしこ姉が持ってきたというカニカニ鍋を食べるのですが、他の人の書いたレビューなどでは、水曜どうでしょう」大好きななでしこ姉が現在住んでいるところは、北海道なのでは?という意見がありましたが、ここで出てくるカニズワイガニなので、北海道ではない、というのが私の意見です。

北海道のカニといえば毛ガニとタラバガニなので・・・。

 

キャンプ場作りスタート!

5人集合していよいよキャンプ場作りのスタートですが、広大な敷地を女性5人で手作業でやるなんて無理があるだろ・・・、と思いますが、しっかり経験豊富な男性の手助けを受けたり、途中から機械を導入したりと、その辺はかなり現実的に描かれています。

 

そういえば大人になったしまりんは、おじいちゃんが乗っていたような大型バイクに乗っていますね~。

そのバイクでゆるキャン△』で最初にしまりんとなでしこが出会う湖畔キャンプ場に行き、管理人に「私、よくここに来てたんです」と言うと、管理人が「フッ、そうでしたね~」と言い、しまりんが照れくさそうに微笑むシーン、いいですね~

 

年末でみんなが集まるシーンではちび犬子と鳥羽先生も登場します。

ちび犬子は東京の美大に通っているという設定です。

 

一方年末年始も会社で仕事をするしまりん。

これを見て「しまりんが社畜化していてがっかり」という意見も聞きましたが、しまりんは物語冒頭とは違って自分の企画が初めて通って、自分のやりたい仕事をやっているので、全然社畜じゃないですよ!と言いたい。

 

そして春になり、おじいちゃん犬になったちくわも登場。

高校時代と同じようにしまりんとなでしこに歓迎され、2人の間をスルーする同じ展開かっ!と思わせて、寸前で力尽きるちくわ。

こういう時の流れを感じさせる演出もいいですね~。

 

よみがえる「コンニチワ!」

キャンプ場があらかた完成し、5人でテストキャンプすることに。

高校時代とは違い、立派なロッジ型のテントを建てています。

そしてしまりんが着火剤にしようと松ぼっくりを拾ったとき、かつてと同じように「コンニチワ!」と言ってくれました!

しまりんがキャンプ愛を取り戻したと認めてくれたのでしょうか?

 

土器発見、そして立ち込める暗雲

テストキャンプの時、ちくわが掘り起こした土器がきっかけで、物語に新たな展開が。

その土器を千秋が念のため上司に提出したところ、調査のために2週間ほどキャンプ場作りを休止せざるをえなくなっていまいます。

 

その後、その土器が縄文時代の土器だったことがわかり、本格的な調査が入るため、キャンプ場作りは白紙に。

 

ゆるキャン△』らしからぬ「哀」の描写

ゆるキャン△』という作品は、喜怒哀楽のうち、喜と楽しか描かないスタイル、という印象ですが、この映画ではここで静かに「哀」を描いているのが印象的です。

 

そして、「哀」の描写はさらに続き、犬子の務める小学校が閉校となった日、犬子を車で迎えに行く千秋。

変らぬ2人の友情を感じます。

 

そして犬子の

「寂しいわ・・・、うそやで~」

ファンなら気づいたはず、このときの犬子の顔が、彼女が嘘をついているときの例の顔ではなかったということに・・・。

 

普通の映画なら、涙をぼろぼろに流して「はい、ここ泣くところですよ~」とお涙頂戴展開になるところを、踏みとどまり、『ゆるキャン△』に涙は似合わない、とばかりに千秋と犬子のふざけあいに昇華する演出。

スタッフの方々には拍手を送りたい!

 

ゆるキャン△』と言えばカレー麺!

それからなでしこがしまりんを誘う形で、2人で山奥にある秘湯に向かうことになるのですが、その途中でカップ麺を食べる2人。

やっぱり『ゆるキャン△』と言えばカレー麺ですよね~。

しかしなでしこは珍しくシーフード味を食べています。

なでしこ曰く「たまにはちょっと違う味もいいかと思って」とのこと。

 

秘湯につかりながら語り合い、そしてキャンプ場作りを再開することを決意する2人。

 

キャンプ場作りの再開!

5人で土器発掘の手つだいをすることで、新しいキャンプ計画を再開することに。

そして千秋が新しいコンセプトとして土器発掘体験などをプラスした「遺跡+キャンプ場」のプレゼンをすることで、ついに企画を通すことに成功します。

 

夏になり、本格的なキャンプ場作りへ。

5人だけでやるのではなく、しっかり近所の人の助けなども借りているところが、リアリティがあっていいですね。

 

いよいよキャンプ場のオープンへ!

そしてついにキャンプ場が完成し、それぞれの知り合いなどを呼んでキャンプ場オープンの日を迎えます。

しかし山梨の実家からキャンプ場に向かおうとしたリンが、自分のバイクのエンジン警告灯が点いていることに気づきます。

困っていたリンにお父さんが「これで行けばいい」と示した先にあったのは・・・?!

 

最後の最後のちょっとしたトラブルがありますが、そこは『ゆるキャン△』らしく、本当にちょっとしたトラブルです。

こんなささいなこともドラマになってしまうのが、『ゆるキャン△』ですね!

 

ラストには満を持していつもダンディーなしまりんのおじいちゃんも登場。

 

最後は富士山をバックにしまりんのあのセリフでエンディングへ。

最高や!!

 

まとめ(要するに最高)

さて、長々と書いてきましたが、要するに私が伝えたいことは、「この映画は最高だ!」ということです。

 

5人の未来を描いたこの作品、大人になった5人を描いたことで、賛否両論ではありましたが、個人的には『ゆるキャン△』の映画化として、これ以上のものはない!という最高評価です。

 

テレビアニメ版を見ていなくても楽しめるかと思いますが、この映画はテレビアニメを見続けてきたファンにしかわからない小ネタがちりばめられていますので、見ていない方は先にテレビアニメ版を見ることをおすすめします!

個人的評価(10/10 10点満点)

 

(関連記事)

・【漫画実写化成功例】実写ドラマ版『ゆるキャン△』の感想・レビュー(ネタバレなし)

 

 

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