「ライオンVSおじさん」の白熱バトル!
密猟者に家族を殺され、人間に対する憎悪の塊と化したモンスターライオンと、家族を守るために命を懸けるおじさんとの熱き戦い!
ライオン版『ジュラシックパーク』とも言うべきこのモンスターパニック映画を、ネタバレなしで徹底レビューしていきます!
『ビースト』
上映時間 93分
監督 :バルタザール・コルマウクル
脚本 :ライアン・イングル
音楽 :スティーヴン・プライス
目次
あらすじ
妻に先立たれた医師のネイトは、2人の娘たちを連れて、妻の故郷である南アフリカに長期旅行にやってきた。
そこで彼らは密猟者に家族を殺され、人間に対する憎悪の塊の「モンスター」となったオスライオンに襲われてしまう。
ネイトは2人の娘を守るため、命を懸けてモンスターライオンに立ち向かう!
登場人物
ネイト・サミュエルズ イドリス・エルバ
アメリカ合衆国在住の医師。
妻をガンで亡くし、2人の娘を連れ、妻の故郷である南アフリカにやってくる。
勇敢で家族思いだが、反抗期の長女メレディスの態度に手を焼いている。
メレディス(メア)・サミュエルズ イヤナ・ハーレイ
ネイトの長女。
フィルムカメラが趣味。
父との関係はぎくしゃくしている。
ノラ・サミュエルズ リア・ジェフリーズ
ネイトの次女。
心理学に興味を持っている。
マーティン・バトルズ シャールト・コプリー
ネイトの友人。
ライオンマスターで反密猟者。
感想
『ジュラシックパーク』を彷彿とさせる舞台設定
成人男性が子供2人を守るために戦う、という舞台設定が、あの名作パニック映画「ジュラシックパーク」を彷彿とさせます。
中盤に家族3人が車の中にいるところをモンスターライオンに襲われる展開がありますが、そのあたりの演出も、「ジュラシックパーク」的です。
オマージュなのか、序盤に主人公の長女が「ジュラシックパーク」のロゴ付きタンクトップを着ているシーンがありますね。
開始約27分でホラー展開スタート
この映画は開始約27分の時点で、モンスターライオンに皆殺しにされた村が描写され、ホラー展開がスタートします。
死体に群がるハエの羽音がリアルで良いです。
約90分の映画で、27分の時点でホラー展開スタートは少し遅いかもしれません(『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は開始約6分半でホラー展開スタート(笑))が、そこまでの展開も決して視聴者を退屈させることなく、伏線もしっかり張ってます。
2人の子役の「怯え」の演技が良い
男性よりも恐怖をストレートに表現する、女性や子供を主要人物に使うのはホラー映画の定石ですが、この映画でも、それが見事に成功しています。
2人とも、素晴らしい「怯え」の演技。
しかし、ただ怯えているだけではなく、時折勇気を振り絞って行動するのもよい演出だと思います。
ライオンよりもワニが心配になるシーン
中盤、主人公ネイトがモンスターライオンから隠れるために水に浸かるシーンがありますが、正直ライオンよりも、水に潜んでいるワニに襲われないか心配になりました。
「視聴者をハラハラドキドキさせること」その一点に集中している王道的演出
この作品はモンスターパニック映画として、奇をてらうということが全くない、極めてオーソドックスな演出ですが、それが完璧に成功しています。
王道演出というのはいわばテンプレートですが、優れているからこそテンプレートになるのだな、ということが、この映画を観るとわかります。
映画『ビースト』のライオンは本物?
この映画にはモンスターライオン以外にも、複数のライオンが登場し、超リアルで、人間と抱き合うシーンなどもありますが、これらのライオンは全てCGによるもので、本作では本物のライオンは使われていません。
まとめ(ライオン版「ジュラシックパーク」!)
ライオン版「ジュラシックパーク」とも言うべきこのモンスターパニック映画。
残念ながら歴史的名作「ジュラシックパーク」には遠く及びませんが、それでも王道的演出で本当によくできた、良作パニック映画だと言えます。
約90分と短めなのも、最近は3時間近い映画も多い中で、素晴らしいポイントですね。
何も考えず、ハラハラドキドキしたいなら、かなりおすすめの映画です!
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