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TVドラマ『日曜劇場・さよならマエストロ』第1話を観た感想・レビュー

テレビをつけていたらたまたまやっていたこのドラマ『日曜劇場・さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』、何気に観ていたらかなり面白かったので、TVerで見直しました。

その感想を書いていきたいと思います。

さよならマエストロ ステッカー 西島秀俊 芦田愛菜 TBS

『さよならマエストロ』

2024年 TBSドラマ

上映時間(第1話) 約68分

脚本    :大島里美 

音楽    :菅野祐悟

主題歌   :アイナ・ジ・エンド

(キャスト)

夏目俊平  :西島秀俊

夏目 響  :芦田愛菜

夏目志帆  :石田ゆり子

夏目 海  :大西利

古谷悟史  :玉山鉄二

倉科瑠季  :新木優子

小村二朗  :西田敏行

森 大輝  :宮沢氷魚

近藤益夫  :津田寛治

内村菜々  :久間田琳加

 

予告編はこちら↓

目次

 

あらすじ

天才指揮者・夏目俊平は音楽の街ウィーンで活躍していたが、5年前に起きた「ある事件」がきっかけで指揮者を辞めることになり、そして家族も失った。

死んだような日々が続く中、日本にいる妻から5年ぶりに連絡が来る。フランスで仕事があるので、その間2人の子供たちを見てほしいというのだ。

20年ぶりに帰国して娘の響と再会する俊平だったが、バイオリニストだった娘は音楽を辞め、父である俊平に対して完全に心を閉ざしていた。

そんな中、つぶれかけの市民オーケストラ、晴見フィルハーモニーの指揮を依頼される俊平。

最初は断る俊平だったが、晴見フィルと関わっていくうちに、徐々に彼の音楽への情熱が蘇っていく。

 

「アパッシオナート」とは

タイトルにある「アパッシオナート」とは音楽用語で、イタリア語で「熱情的に、激情的に」を意味する言葉です。

 

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感想

豪華キャストがすごい

西島秀俊芦田愛菜石田ゆり子玉山鉄二新木優子西田敏行と、主役級の俳優をこれでもか、と揃えたキャスティングにまず驚きました。

さすがはTBSドラマの看板枠、日曜劇場であります。

 

西島秀俊芦田愛菜の演技はやはりうまい

世界的な評価を受けた経験のある俳優だけあって、主役の2人、西島秀俊芦田愛菜の演技は素晴らしいと思いました。

特に西島秀俊演じる俊平と芦田愛菜演じる響が再会するシーン。

父親を拒絶する響の表情、そして娘と再会した父親、俊平の気まずい表情が上手く表現された名シーンになっていると思います。

 

父親を「ペー」と呼ぶ息子

徹底的に俊平を拒絶する響と違い、その弟、海(うみ)はすぐに俊平を受け入れます。

「お父さん」でも「パパ」でも「おやじ」でもなく、「ペー」という謎の呼び方。

海はフランス生まれで、フランスでは父親のことを「ペー」と呼ぶとのこと。

 

俊平は音楽以外はからっきしダメ、という設定

天才指揮者で「マエストロ」と呼ばれる俊平ですが、忘れ物はするは、家事ではミスばかり、と音楽以外はからっきしダメ、という設定。

ベタな設定ではありますが、やっぱりこういう笑える設定、いいですよね。

 

響は落語好き、という設定

もう1人の主人公、俊平の娘の響は市役所勤務の20歳。

5年前に起きた”ある事件”をきっかけに音楽とは縁を切り、音楽の話になると「音楽なんて元々好きじゃありません!」とムキになります。

昼休憩の時間にはヘッドホンをしてスマホで落語を聴いている、ちょっと変わり者の女性、という設定。

 

即興で交響曲

晴見フィルは俊平の前でベートーヴェン交響曲第5番「運命」を演奏しますが、大物に見られているからか散々な演奏に。

その演奏を聴いたあとの俊平の死んだ顔がすごくいい。

呆れて退室しようとする俊平ですが、踏みとどまり、晴見フィルに楽譜をしまわせ、1つの提案をします。

「みんなで交響曲(シンフォニー)を作曲するんです。即興で」

晴見フィルのメンバーに、どんな音を出しても構わないと言い、指揮をする俊平。

最初のトランペットが鳴り響いた直後に、俊平が笑顔になるところがこれまたすごくいい。

1分ちょっとの短い演奏でしたが、晴見フィルのシンフォニーがスタートした瞬間でした。

 

朴訥な市役所職員を演じる玉山鉄二も素晴らしい

朴訥で生真面目、しかし晴見フィルを存続させたいという熱意は誰よりも強い、市役所職員であり、ファゴット奏者の古谷悟史を演じる玉山鉄二

彼は個人的にはNHK連続テレビ小説「マッサン」で主役を演じたときの印象が強いですが、最近では次元大介のようなワイルドな役から、このドラマでの生真面目な役まで、様々な役を幅広く演じ分けられるのが素晴らしいですよね。

 

新木優子の役柄

新木優子と言えば、個人的にはドラマ「六本木クラス」での演技が印象的でした。

彼女が演じるフルート奏者の倉科瑠季は第1話ではあまり出番がありません。

まだどういうキャラなのかもこの時点ではよくわかりませんが、公式サイトによると、

「恋愛絡みで事件を起こして数多のオケをクビになってきた。狙った獲物は決して逃がさない通称“カルメン”」

という設定とのことで、彼女はこの先晴見フィルに加入する流れになるのでしょうが、恋愛絡みの事件がおきそうで、この先楽しみですね。

 

「パパのせいで私、音楽が嫌いになったんだよ!」

俊平の回想シーンの中で響が俊平に言うセリフ。

5年前に何があったかは、まだ明らかになっていません。

この伏線回収も、今後楽しみですね。

 

人の失敗の美しさ

高校時代に自分の失敗で県大会での演奏を台無しにしたトラウマがある、女子大学生のティンパニー奏者、内村菜々が過去の失敗を俊平の打ち明けるシーン。

人の失敗はドラマになります。

自分の失敗のせいで、甲子園に行けなかった、全国大会に行けなかった。

これは甲子園に行けた、全国大会に行けた、と同じくらいドラマになります。

人の失敗には成功と同じだけの美しさがある。

だからドラマになるのです。

 

「響、パパは決めたよ」

ついに俊平が晴見フィルの指揮者として指揮台に。

晴見フィルハーモニーの第1楽章が、いよいよ始まります。

 

まとめ

まだ第1話と始まったばかりですが、この『日曜劇場・さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』、かなり面白いドラマですね。

第1話のラストでは、これから晴見フィルに加入しそうな登場人物も出てきて、これからどういうドラマが起きるのか、そして最大のテーマである、父と娘の和解の瞬間は訪れるのか、期待の新ドラマが始まりました!

 

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