かなり前から興味があったこの作品、Netflixでついに観ました。
トラウマ映画ランキングがあったら必ずと言っていいほど上位にランクインするこの作品ですから、いつでも観られる状態ではあっても、観るのには覚悟が必要でした。
下手なホラー映画よりも怖いって評判の映画ですからね~。
んで観た感想。
全然怖くない。
痛々しいシーンはいくつかあれど、「怖い」というのとは少し違います。
この映画は破傷風という病気をリアルに描いた医療ドラマだと思いました。
主役は破傷風にかかった女の子ではなく、娘の闘病に疲れ果て、次第におかしくなっていく両親のほうです。
僕もガンにかかった父に付き添っていたときの疲労感を思い出しました。
どこまでも冷静沈着でやさしさを失わない担当の女医はとても頼もしく感じます。
闘病が続くにつれ、疲れ切って娘のことがどうでもよくなり、自分たちのことしか見えなくなっていく両親の描写、とてもリアルです。
闘病が終わり、幸せそうに抱き合って眠る夫婦。
この物語は、この夫婦の戦いと愛情の物語なのだと思いました。