監督:白石和彌 出演:山田孝之、リリー・フランキー、ピエール瀧
の映画「凶悪」をNetflexで観ました。
いやあ、面白かった。
R15なので暴力シーンは結構ありますが、そんなにエグいシーンはなかったです。
この話、実話を元にしたフィクションなんですね。
実話だとしたら、警察ってホントめんどくさい事件はとりあえず自殺で処理する組織ですよね~。
刑事ドラマとかで美化するのやめろや(笑)
あの酒飲まされた殺されたじいさん、あんだけ体に暴行のあとあんのに、隠蔽してんじゃねーよ、という感じ。
主演級の山田孝之、リリー・フランキー、ピエール瀧の演技はいずれも素晴らしかったです。
ヤクザの舎弟役の若い俳優たちの演技はイマイチだったかな。
この映画、とにかくリアルです。
暴行、殺害シーンがリアルとかではなく、めんどくさい事件はとりあえず自殺で処理する警察の怠慢、何人も殺している殺人犯が死刑にならず無期懲役どまりで、反省したふりをしていればいずれシャバに出てくること、休日返上で事件を解明しても幸せになるどころか逆に不幸になっているジャーナリスト。
現実なんてこんなもんでしょ。
実話が元の話なので当然といえば当然ですが、なんのカタルシスもなく終わるところが逆に良い。
そんなにグロいシーン、痛そうなシーンもないんで、そういうのが苦手な人も大丈夫ですよ。
テンプレにはまりきっている刑事ドラマ、サスペンスドラマなんかよりも何倍も面白いんで、とりあえず観てください。
あと主人公の妻役の池脇千鶴の演技もかなりよかったな~。