ドイツ製のサスペンスドラマ。
ネトフリのランキングに入っていたので視てみました。
ほら、最近のネトフリのランキングってアニメ、日本ドラマ、韓国ドラマばっかりじゃないですか。
そんな中でドイツのドラマがトップ10に入ってるってことは、相当面白いんだろうな、と思って視てみたわけですよ。
視てみた感想は、面白かったです。
アマゾンレビュー式に点数をつけると、星4つくらいかな。
あらすじを簡単に書くと、1人の異常な男によって小屋の中で強引に作られた疑似4人家族、監禁されていた妻役の女性が逃げ出し、車にはねられるところから物語は始まります。
その女性は13年前に失踪したレナという名の女性なのか、そして車にはねられた女性と一緒にいた少女ハンナはレナの娘なのか、そして3人を監禁し、3人に対し厳格なルールを課し、「洗脳」していた犯人の男の正体とは・・・という感じ。
優れた連続ドラマがそうであるように、このドラマもワクワクドキドキさせる展開で、各話のラストは「続きが早く視たい!」と思わせる作りになっています。
ひと昔前とは違い、この娯楽が溢れかえっている時代、ドラマに限らずちょっと脇を見たら面白そうなコンテンツが山ほど、しかも低価格で楽しめます。
そんな時代の中では、1つの連続ドラマを最終話まで見させることはものすごい力が必要となるのではないでしょうか。
この『汚れなき子』は、そんな娯楽が溢れた時代の中でも、1人の人間に最終話まで視聴を続けさせる面白さを持っていると思います。
ストーリーも演出も素晴らしいですが、特筆すべきはメインキャストたちの演技力ですね。
特に車にはねられた女性役のキム・リードレの演技は本当に素晴らしい。
私は全然知らない女優だったのですが、洗脳の後遺症に悩みながら生活する女性の演技が本当に圧巻でした。
彼女、実はすごい美人なのですが、このドラマの中では監禁生活のトラウマと洗脳の後遺症によって病的になっているという演技がすごすぎて、全然美人に見えないんですよね。
演出的には洗脳の証としての、人に会ったときは必ず両手の裏表を見せるというものや、監禁中は食事とトイレの時間がきっかり決められていたので、監禁生活から抜け出したあとも時間通りに食事とトイレをせずにはいられないというのがよかったですね。
それほど素晴らしい作品なのに評価が星4つなのは、やはりラストの物足りなさのせいですかね。
犯人があまりにも意外性なさすぎでしたので・・・。
サスペンス的には最高でしたが、ミステリーとしてはイマイチ、という感じですかね。
まとめとして、あの有名なドイツドラマ『ダーク』を途中で挫折した僕が最後まで楽しんで視ることができたドラマ、このドラマのためにネットフリックスに加入しなくちゃ、というほどではありませんが、現在加入している人で、ある程度の暴力、虐待描写に抵抗がない人なら、オススメの視るべき作品です!