アマゾンのレビューで容赦なく星１つのレビューが並ぶこのモンスターパニック映画。
まったく期待せずに視てみましたが、思ったよりは悪くなかったです。
さて、張り切ってレビューしていきましょう！
（前半部分のネタバレあります）
『アンツ・パニック！』原題：Killer Ants
2009年 アメリカ映画
上映時間：約76分
監督：キャロリン・バンクス
はい、まず「上映時間：約76分」ここでB級臭がただよい始めてます。
B級ホラー映画は本当に上映時間が短い映画が多い。
時間のない我々現代人のことを考えて制作してくれていますね。
ありがたいことです。
ストーリーはまずニューヨークからテキサス州の田舎町に引っ越してきた夫婦の妻（コリー）が腕をヒアリに刺されるシーンから始まります。
突然現れた土木作業員の恰好をした変な男が「ヒアリは危ないぜえ」などと警告してくるのですが、この描写もB級臭をプンプン漂わせてきます。
さて、この妻コリーはニューヨークの都会者なので田舎のねちっこい人間関係をやたら嫌がります。
近所の人が集まったパーティでも、露骨に嫌がって周囲の人に嫌われます。
そのパーティの中に、ヒアリの専門家だというロック博士がいます。
どうやらコリーはそのロック博士に目をつけられたようです。
前半はやたらとこのコリーと夫エヴァンの夫婦の軋轢が描かれるのですが、正直この描写、いるか？と思います。
我々はアリが見たいんや。アリが。
特にコリーが妊娠したいだのしたくないだのの場面、明らかに必要ないでしょ。
さて、やたらとアリに狙われるコリーですが、ヒアリに噛まれた痕がブドウの粒くらいに膨れ上がっています。
病院大好き日本人なら速攻で病院に行くレベルですが、自分で薬を塗るだけで普通に生活を続けるコリー。
結構金持ちに見えるんですけど、医療保険に入ってないんですか？
コリーがそんなこんなで苦しんでいる間に、夫エヴァンはヒアリの女性研究者のオリビアと出会って、なんかいい感じになってます。
オリビアのほうはこれまでの人生で男性と縁がなかったようですが、突然現れた既婚者のエヴァンにガチ恋している様子。
なんだこりゃ？
そしてなぜかヒアリを引き寄せてしまうコリーは家の中でヒアリの大群に襲われて、体中イボだらけになってしまうのですが、この描写は怖いというより気持ち悪くてゾッとするので、そういうのが苦手な人にはおすすめしません。
それでも病院に行くことを拒むコリーに、エヴァンは呆れてふてくされてヘッドホンして音楽にふけってしまうのですが、その間にコリーはついにヒアリに襲われて亡くなってしまいます。
その後の展開は、ええ、みなさんのお察しの通り、エヴァンは女性研究者のオリビアと結ばれるのでした。
都合よすぎワロタ。
さて、つっこみどころがたくさんあるこの映画ですが、僕はそこまでひどくはないと思いました。
俳優の演技も悪くないです。
特に女性研究者のオリビア役の女優の演技は良かったですね。
まとめとしては、典型的なB級ホラー映画のこの作品ですが、結局、怖いのはヒアリじゃなくて人間なんだというテーマを感じました。
そして、仕事に生きてきた独身女性が強く願えば、大好きな既婚男性の妻は死んでくれるのだという教訓を得ることができましたね。
最後に、Ｂ級ホラー映画あるあるですが、ジャケ写に映っているセクシー女性は出てきません。
ジャケ写詐欺といえば詐欺だと思います。
個人的評価 ４／１０（10点中４点）
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