ナオーキのなんでもレビュー

主にネトフリ、アマプラで見た映画やドラマをレビューしていきます!

アニメ『怪獣8号』第1話をアマプラで観た感想・レビュー

怪獣8号

このなんともそそられるタイトル。

地震のような頻度で怪獣が発生する架空の日本を舞台に、1度夢を諦めた、中年になりかけの1人の男の人間ドラマ。

日本防衛隊隊長というスターになってしまった幼なじみ。

そして日本防衛隊員を目指す若き後輩との関係も見逃せないこのアニメ作品。

その第1話をアマプラで観た感想を、書いていきたいと思います!

ネタバレありのレビューです

第1話 怪獣になった男

『怪獣8号』

2024年 日本アニメ

原作   :松本直也

監督   :宮繁之 神谷友美

脚本   :大河内一楼

音楽   :坂東裕大

 

目次

 

あらすじ

怪獣が出現することが当たり前となった日本。

幼なじみの亜白ミナと共に日本防衛隊員になり、「怪獣を全滅させよう」と誓い合った日比野カフカだったが、夢破れ、32歳の現在は怪獣死体の清掃業者、モンスタースイーパーに就職し、働いていた。

そんな彼が、野心あふれる後輩、市川レノとの出会いをきっかけに、もう1度日本防衛隊を目指すこととなる!

 

登場人物

日比野カフカ/怪獣8号

CV:福西勝也

本作の主人公。

幼い頃に住んでいた街が怪獣の被害に遭い、幼なじみのの亜白ミナと共に「日本防衛隊」を目指すが、試験で不合格となり、夢破れ、現在は怪獣死体清掃業者「モンスタースイーパー」の一員として働いている32歳の男性。

日本防衛隊の年齢制限が33歳未満に引き上げられたことを市川レノに聞き、再び防衛隊入隊を目指す。

 

亜白ミナ

CV:瀬戸麻沙美

カフカの幼なじみの27歳の女性。

日本防衛隊第3部隊長。

人気・実力ともに日本防衛隊屈指の部隊長として名高い。

 

市川レノ

CV:加藤 渉

日本防衛隊」志望で、怪獣死体清掃業者「モンスタースイーパー」でアルバイトとして働く18歳の男性。

性格はツンデレ

 

感想

怪獣が日常的に現れる日本、という設定

冒頭から怪獣に襲撃される神奈川県横浜市

まるで地震のように、怪獣が現れることが日常的となってしまった日本が舞台。

信号機は赤の横に「怪獣」のランプがあり、道路には「怪獣専用」と書かれた車線があるのが面白い設定です。

そんな中、人間離れした動きで、生身のまま怪獣を撃退する日本防衛隊の亜白ミナ

彼女が主人公日比野カフカの幼なじみです。

 

いわゆる「負け組」男が主人公

主人公の日比野カフカはキラキラした英雄扱いの「日本防衛隊」とは違い、誰かが必ずやらなければならない仕事をしているにも関わらず、スポットライトを浴びることのない、怪獣死体清掃業者

現代日本で言えば、皆の憧れのキラキラした職業、医者、弁護士、IT企業経営者などとは対極に位置する、いわゆる3Kの仕事を担う「負け組」男です。

 

うだつの上がらない顔をした数人の男たちがダラダラ食事しているところから、責任者の「よーし、仕事だ」の一声から、だるそうに動き出すシーンは、そういう「負け組」男たちの日常を、本当にうまく表現していると思います。

 

主人公カフカはそんな「人がやりたがらない仕事」をやっている人間の中でも、かなりのベテランで、優秀なスタッフ、という設定です。

 

市川レノの登場で動き出す物語

何で、諦めちゃったんすか?

「こっち側」にいる冴えない自分と、「あっち側」にいるスター扱いの幼なじみの亜白ミナを比べ、悩むカフカがいつものように会社に出勤したとき、新人バイトとしてカフカの前に現れた若者、市川レノが言い放った言葉。

 

市川レノというキャラクターは目つき鋭く、クールな性格で言いたいことはためらわず言い放つというタイプ。

そんなクールなレノが、悪臭に苦しめられながら行う「腸作業」に悪戦苦闘する姿が笑いを誘います。

 

なんだかんだで世話してくれた先輩のカフカに「ありがとうございました」と礼を言ったあと、照れる姿もツンデレっぽくかわいい。

 

「余獣(よじゅう)」に襲撃される2人

日本防衛隊が撃退した怪獣に寄生していたと思われる「余獣(よじゅう)」に襲われるカフカとレノの2人。

この作品では怪獣災害の中心となる怪獣を「本獣(ほんじゅう)」、それに付随して発生する怪獣を「余獣(よじゅう)」と呼び、地震災害における「本震」と「余震」の関係を彷彿とさせます。

「余獣」は「本獣」と比べるとかなり小さいですが、とても生身の人間に太刀打ちできそうな相手ではありません。

レノをかばって、1人で「余獣」を引き付けるカフカ

 

「何でこうなった?」

この作品の中で、何度も繰り返されるカフカの言葉「何でこうなった?」。

それは繰り返し挿入される小学生時代の回想シーンにおける、亜白ミナと誓い合った「どっちがかっけえ隊員になるか勝負だ!」というセリフと対になっています。

「かっけえ日本防衛隊員になる」という夢を叶えたミナと、夢を諦めたカフカ

 

なんで同じ場所で夢を誓い合ったミナが「あっち側」にいて、俺は「こっち側」にいるんだろう?

そんな主人公カフカの苦悩が、この作品全体に通じるテーマとなっていきそうです。

 

怪獣になった男

病院でとなりのベッドで寝ている市川レノ

すげえかっこよかったっす

と言われ、改めて日本防衛隊を目指すことを決意しようとするカフカ

 

そんな中で虫のような姿の「謎の幼獣」に寄生され、ダークヒーローのような姿の「怪獣」になってしまうカフカ

この先の展開が楽しみです!

 

まとめ

さて、災害大国日本において、怪獣発生を地震などの災害のメタファーとしてあつかっている、『シン・ゴジラ』系統のこの作品。

シリアスとギャグのバランスがよく、先の展開が楽しみになる第1話でした!

この先、「日本防衛隊」入りを目指すであろうカフカとレノの先輩後輩コンビ

そしてカフカと幼なじみのの亜白ミナとの関係がどうなるのかも、とても気になります!

 

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第1話 怪獣になった男

 

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アニメ『忘却バッテリー』第1話をアマプラで観た感想・レビュー

圭じゃなきゃ、俺の球は捕れない

中学時代、「怪物バッテリー」と呼ばれた天才投手清峰葉流火と”知将”捕手要圭

しかしその道は、要圭の突然の記憶喪失によって閉ざされてしまった。

野球を諦め、野球無名校の都立高校に進学した2人の復活と、絆を描いたこの『忘却バッテリー』。

完璧な演出が光る第1話を観て、感想とレビューを書いていきたいと思います!

ネタバレありのレビューです

第1話 思い出させてやるよ

『忘却バッテリー』

2024年 日本アニメ

監督   :中園真登

 

目次

 

あらすじ

中学野球において、「怪物バッテリー」と称されていた完全無欠の投手清峰葉流火と”知将”と呼ばれた捕手要圭

全国の野球強豪校からスカウトを受けていた彼らが入学したのは、野球無名校の東京都立小手指高校だった。

そして圭は記憶喪失になり、野球に関する知識も、興味も、失ってしまっていた。

 

登場人物

清峰葉流火(きよみねはるか)

CV:増田俊樹

ポジション:投手

身長185cmの恵まれた体格から繰り出される剛速球が武器の投手。

長身イケメンだが、性格は無口でコミュニケーション能力に乏しい。

中学までは要圭と共に「怪物バッテリー」と称されていた。

 

要圭(かなめけい)

CV:宮野真守

ポジション:捕手

身長:172cm

中学までは冷戦沈着なリードでチームを勝利に導く”知将”と称された野球選手だったが、高校生になってからは記憶喪失のため、野球の腕は素人同然になってしまった。

 

山田太郎(やまだたろう)

CV:梶裕貴

ポジション:捕手

身長:164cm

本作の語り手。

小柄で野球センスも高くないが、穏やかな性格で、仲間からの人望が厚い。

 

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感想

女性原作者らしいイケメン設定

まず良くも悪くも気になったのが、主人公、清峰葉流火の長身イケメン設定。

イケメンと言っても「男前」という感じではなく、他の野球漫画、アニメにはあまり登場しないいかにも女性受けしそうなイケメン設定は、女性原作者ならではと言えるのかもしれません。

 

もう一人の主人公要圭おちゃらけて寒いギャグを連発するキャラ設定ながら、身長は平均よりやや上、金髪と、ビジュアル的にはかなり女性受けする印象です。

 

シリアスとギャグの絶秒バランス

記憶喪失になり、”知将”としての人格が消え、寒いギャグを連発するような(痛い)キャラになってしまった要圭

今後も寒いギャグを連発する要圭に対し、ツッコミを入れまくる山田太郎、という、シリアスな野球シーンの合間にふんだんにギャグシーンを入れた展開が続きそうです。

 

「怪物バッテリー」復活までの演出が最高

第1話のクライマックスは野球部の2年生と葉流火との対戦シーン。

最初葉流火の球を受けるキャッチャーは山田太郎

「俺の本気の球を受けられるのは圭だけ」と言わんばかりに、100km/h程度に加減した球を投げる演出がにくい。

 

そしてそれを見ていた要圭の顔が段々マジになっていき、山田とキャッチャーを交代し、要圭を前にして本気モードになった葉流火から放たれる剛速球!!

 

最高の演出です。

 

「思い出させてやるよ」

俺の球で、思い出させてやるよ。野球の楽しさ

素敵なバディストーリーが始まりそうな、予感!

 

主題歌はMs. GREEN APPLEの『ライラック

オープニング主題歌はロックバンドMs. GREEN APPLEの『ライラック』です。

爽やかなアップテンポナンバーで、この作品にぴったりだと思います。

 

エンディングテーマはマカロニえんぴつの『忘レナ唄』。

エンディングでは、作中とは違う絵本のようなタッチで主人公2人の子供時代~少年時代が描かれ、好印象です。

 

まとめ:幼なじみの絆を描く良作になりそうな予感!

第1話ではメインキャラは3人のみの登場でしたが、これからなぜか野球とは縁のない都立高校に野球の天才たちが集まり、最強チームが結成される模様!

野球と記憶喪失を組み合わせたこれまでにない意欲作。

失われた天才バッテリーの復活はあるのか?!

幼なじみの絆を描く良作アニメになりそうな予感に、これからも、目がはなせません!

 

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第1話 思い出させてやるよ

 

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【高畑勲、宮崎駿の原点】アニメ『太陽の王子 ホルスの大冒険』の感想・レビュー

ホルスは強い、強いんだ!

日本が世界に誇るアニメ界の天才2人、高畑勲宮崎駿の原点と言われるこのアニメ映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』。

完璧主義者、高畑勲が一切の妥協をせずに作り上げたこのアニメ映画は、興行的には大コケでしたが、当時高畑勲32歳、宮崎駿27歳、この若さにしてこの圧倒的なクオリティには今なお驚かされます。

現在(2024年3月時点)DMMTV(DMMプレミアム)にて視聴できますので、初視聴して、感想を書いていきたいと思います!

(若干のネタバレがあります)

太陽の王子 ホルスの大冒険

『太陽の王子 ホルスの大冒険』

1968年 日本映画 上映時間 82分

監督   :高畑勲

脚本   :深沢一男

音楽   :間宮芳生

 

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目次

 

概要

アイヌ民族の伝承を基にした戯曲『チキサニの太陽』を、原作者でもある深沢一夫自身が翻案し、舞台を「さむい北国のとおいむかし」として製作された作品である。

 

あらすじ

ある日岩男モーグに出会ったホルスは、モーグの肩に刺さっていた太陽の剣(たいようのつるぎ)を抜く。

モーグはその剣を鍛えなおした暁には、それを持つ者は太陽の王子と呼ばれるだろうと告げた。

その後父の死を看取ったホルスは、父の遺言通り、他の人間と共に生きるため、他の人間の住む陸地を目指して旅立つ。

 

登場人物

ホルス

声:大方斐紗子 キャラクターデザイン:大塚康生

本作の主人公。

手斧を巧みに操る、勇敢で真っすぐな性格の少年。

 

ヒル

声:市原悦子 キャラクターデザイン:森康二

本作のヒロイン。

グルンワルドの妹の孤独な少女。

美しい歌声で人々を魅了する能力がある。

 

グルンワルド

声:平幹二朗 キャラクターデザイン:宮崎駿、奥山玲子、林静一

氷の城に住む悪魔。

 

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感想

冒頭の戦闘シーンからこだわりが満載

さすが日本アニメ界が誇る2人の天才、高畑勲宮崎駿のコンビ作だけに、冒頭のホルスと狼の群れとの戦闘シーンから、こだわりが満載です。

まず昔のアニメ、特にスケジュール的に厳しいテレビアニメはそうですが、止め絵で口だけがパクパク動いている、といった紙芝居アニメが多いですが、このアニメ映画はとにかく動く、動く!

止め絵などまったく使わないところに、2人のこだわりを感じます。

そしてホルスの走り方は『風の谷のナウシカ』の作画に通じるところがあります。

その後すぐに登場する、岩男モーグのぬるぬる動く作画も、本当にすごい!

 

展開が非常に早い

まどろっこしい前置きなど一切なく、いきなりホルスと狼の群れとの激しい戦闘シーンからスタート。

そして今見てもすごいアニメーションの岩男モーグとの出会いからの、太陽の剣の獲得、開始約5分でオープニングクレジット。

開始約10分でホルスの旅立ちと、現在のアニメ映画と比較すると非常に展開が早いです。

上映時間82分と、時間の短さもありますが、非常に心地よいテンポの序盤となっています。

 

音楽と声優の演技には正直古さを感じる

作画のクオリティは圧倒的ですが、それと比較して、音楽と声優の演技は正直当時のテレビアニメと大差ありません。

作画のクオリティだけが飛びぬけて圧倒的に高いところから、高畑勲宮崎駿の能力が時代の先を行っていたことがはっきりとわかります。

 

キャラクターデザインが一定ではない

このアニメ映画、様々なアニメーターがキャラクターデザインに関わっているので、現在のジブリアニメなどと比較すると、様々な絵柄のキャラが混在している印象です。

初代ルパンっぽいキャラもいれば、典型的な宮崎アニメっぽいキャラも出てきて、色々ごちゃまぜな感じです。

 

もう一人の主人公、ヒル

中盤以降、主人公ホルスを差し置いて、悪魔の兄グルンワルドと人間たちの間に挟まれて苦悩するヒロイン、ヒルの出番が多くなります。

中盤からクライマックスまでは、ヒルが主役、と言っても過言ではないほどの扱いになります。

 

最初一人で戦っていたホルスが、団結し、皆で悪と立ち向かう

悪魔に立ち向かうための最強の武器「太陽の剣」。

岩男モーグの肩から抜いたその剣は、ホルス一人の力で鍛え上げることはできず、皆の力で鍛え上げ、クライマックスにおいてついにその真の姿を現します。

そしてある意味で最強のキャラ、岩男モーグホルスに加勢に入ります。

ラスボスである悪魔グルンワルドも、ホルス一人ではなく皆の力で撃退。

氷マンモスも、狼たちも、ヒルダも、全ての手下を失ったグルンワルドの意外な弱さが印象的です。

 

まとめ(半世紀以上前の作品ながら、今なお光り輝く名作)

2人の天才、高畑勲宮崎駿の原点であるこのアニメ映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』について解説している方々はたくさんおりますが、シンプルに、この作品が面白いか否かで評価すると、『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』のような圧倒的な面白さはありません。

 

しかし、『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵の原型のような岩男モーグ、宮崎アニメのヒロインとは一味も二味も違う、この物語の真の主人公とも言える孤高のヒロイン、ヒルなど、見どころはたくさんあります。

 

粗削りながら、2人の天才が若き情熱の全てを注ぎ込んだ、公開から半世紀以上たった今なお光り輝く名作と言える作品でしょう。

 

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【宮崎駿が激怒退席?!】映画『ゲド戦記』の感想・レビュー

私は宮崎駿監督の大ファンですが、その息子である宮崎吾朗の作品は、実は今まで未視聴でした。

ジブリ作品はサブスクでは観ることができませんが、たまたま金曜ロードショーの録画が残っており、いい機会だと思い、観てみることにしました。

初号試写会の上映中に宮崎駿が怒って退席したという映像も残っている、この作品。

これまで長年ジブリ作品を見続けてきた者として、この『ゲド戦記』を、宮崎駿監督作品との比較も含め、徹底レビューしていきたいと思います!

ネタバレありのレビューです

ゲド戦記 [DVD]

ゲド戦記

2006年 日本映画 上映時間 115分

監督   :宮崎吾朗

脚本   :宮崎吾朗 丹波圭子

音楽   :寺嶋民哉

原作   :アーシュラ・K・ル=グウィン

原案   :宮崎駿シュナの旅

 

目次

 

あらすじ

衝動的に国王である父を殺してしまい、国を逃げ出したエンラッドの王子アレン。

放浪の旅の中、動物の群れに襲われていたところを、大賢人ハイタカに救われる。

アレンはハイタカと共に、世界の異変の原因を探る旅に出る。

 

登場人物

アレン/声:岡田准一

本作の主人公。エンラッドの王子。

国王である父親を殺して失踪し、放浪していたところをハイタカに命を救われ、共に旅することになる。

 

テルー/声:手島葵

顔に火傷のあとがある少女。

両親に虐待された末に捨てられた辛い過去を持つ。

 

ハイタカ/声:菅原文太

アースシーの大賢人。

真の名は「ゲド」。

アレンと共に災いの源を探る旅に出る。

 

テナー/声:風吹ジュン

ハイタカの昔なじみの女性。

テルーとハイタカ、アレンを自分の家に匿う。

 

クモ/声:田中裕子

永遠の命を求める魔法使い。

女性に見えるが男性である。

 

世界観は宮崎駿作の絵物語シュナの旅』から

この映画『ゲド戦記』の世界観は、原作の「ゲド戦記」よりも、1983年に出版された宮崎駿作の絵物語シュナの旅』を参考に作られたと言われています。

この『ゲド戦記』と宮崎駿作品の『もののけ姫』にも登場する、ヤックルの原型のような動物も登場します。

シュナの旅 (アニメージュ文庫)

感想

ジブリ作品なのにキャラの表情はエヴァっぽい

この作品、ジブリ作品で、絵柄は完全にジブリなのですが、キャラの表情は宮崎駿というよりエヴァンゲリオンっぽい病的な印象です。

同じスタジオ作でも、演出家が代わればここまで変わるか、という印象。

 

宮崎駿とは全く違う個性

序盤を観ただけで、宮崎吾朗監督は、父、宮崎駿とは全く違う個性の持ち主だということがはっきりわかります。

主人公アレン宮崎駿監督作品の主人公のような意志の強さは全く感じず、病的な「悪」の表情で戦う主人公の姿は新鮮に感じます。

 

「テルー」と「テナー」の問題

出番の多い2人の女性キャラ、「テルー」と「テナー」。

音の響きが似ているので、時々どちらが呼ばれているのかわからなくなるときがあります。

もっと聞き分けやすい名前にすればよかったのに。

 

魅力的なキャラ「ウサギ」

陰鬱とした暗いキャラが多いこの作品の中で、魅力を放つのが、『風の谷のナウシカ』に登場したクロトワによく似たキャラ「ウサギ」です。

魔法使いクモの手下の、小ずるい感じのキャラで、顔を似ていても性格はクロトワとは少し違いますが、陰鬱なこの映画に彩りをそえてくれる貴重なキャラです。

声優の香川照之の声の演技も、本当に素晴らしいですね。

 

声優は悪くないが・・・

まず、「スタジオジブリは声優に俳優を使わず、プロの声優を使うべき」という意見が常にありますが、私はジブリの俳優の起用には賛成派です。

プロの声優というのはアニメっぽい演技に特化しているので、どうしてもリアルではない、アニメっぽい演技になってしまい、それはジブリが目指している世界観とは異なるものだと思うからです。

さて、その俳優たちの演技ですが、この『ゲド戦記』ではどうか。

全体的に悪くありませんが、ヒロイン、テルー役の手島葵だけは「下手だな」と思いました。

もっとも彼女は歌手であり、声優どころか俳優ですらないので、仕方ないのかもしれませんが。

 

アクションシーンに躍動感がない

この映画、そもそもアクションシーンが少ないですが、その数少ないアクションシーンも、宮崎駿監督作品のような、観ている者をワクワクさせるような躍動感がなく、非常にあっさりとした描写になってしまっています。

同じスタッフでも、演出家が代わるとここまで変わってしまうのか、と思いますね。

 

ひたすら弱く、受動的な主人公アレン

この映画における主人公アレンは、自分の意志というものが見当たらず、ひたすら周囲に流されるままに動き、ひたすら弱いまま、物語は続いていきます。

私は原作は未読ですので、原作の主人公がこんなキャラなのかはわかりませんが、宮崎駿が手掛けたなら、絶対にこんなキャラにはならないはず。

最後に覚醒して、強くなったように見えますが、それもヒロイン、テルーに尻を叩かれて叩かれて、ようやく、といった印象です。

この周囲に流されるままに生きる受動的な主人公アレンの姿は、監督である宮崎吾朗の人生そのものなのでしょうか?

 

スケールが小さすぎる物語

この映画、最初の30分ほどは新たな土地に向かっての旅が描かれ、これからどんな冒険が待ち構えていいるのだろう、というワクワク感がありますが、それ以降はひたすらスケールの小さい話になっていきます。

後半の登場人物は、悪役であるクモの名もなき手下たちを含めても10人程度。

その10人でひたすらワーワーやってるだけのお話です。

 

魔法の剣の意味があまりない

この映画の序盤から登場し、「鞘から抜けない剣」として、物語を先に進めるための需要なキーとしての役割を担う重要なアイテムである「魔法の剣」。

クライマックスで主人公アレンはずっと抜けなかったその剣をついに鞘から抜くことに成功しますが、その剣の活躍はクモの手下の剣を折り、クモの片腕を切り落とした、だけ!

抜くまでひたすらじらしまくった割には、しょぼすぎる活躍です。

クモを倒したのもその剣ではなく、結局はドラゴン化したテルーです。

 

なぜテルーが覚醒してドラゴンになったのか、説明も、きっかけも、前兆も、何もない

クライマックスでテルーが突然覚醒してドラゴン化しますが、それに対して何らの説明も、きっかけも、そしてテルーが竜の一族だという伏線も、前兆も何もありません。

あまりにも唐突すぎる展開でした。

あれをやるなら中盤の日常パートのところで、アレンがテルーに竜の姿の幻覚を見る、などの伏線を入れるべきで、そういうものが全くないのは、ラストの展開に困って土壇場で思いついた設定としか思えません。

 

宮崎吾朗作品にヒロインは必要ない?

この映画を観て、主人公アレンとヒロインのテルーの顔や性格が似すぎだと思いませんでしたか?

宮崎駿作品におけるヒロインの存在は、宮崎駿自身が守りたい、守るべきだと思っている理想の女性像であるのに対し、この映画のヒロイン、テルーは、宮崎吾朗自身の分身のように見えます。

つまりアレンテルー宮崎吾朗自身を2つに割って生み出した同じキャラクターであり、同一人物だということもできます。

アレンテルーの関係が恋愛に発展する感じをまるで受けなかったのも、それで納得できます。

 

ゲド戦記』は宮崎吾朗の人生そのもの?

あまりにも立派な、人々に尊敬される国王である父親は、完全に宮崎吾朗の父、宮崎駿そのものでしょう。

その父を殺して王位を継ぐことを拒否し、逃げ出した弱い主人公アレンは宮崎吾朗そのもの。

父殺しは宮崎吾朗の願望。

彼を優しく導くハイタカのモデルはプロデューサーの鈴木敏夫でしょうか。

主人公でありながらひたすら周囲に流され流され、やっと覚醒して剣を抜いたと思ったら、美味しいところはヒロインにかっさらわれる主人公アレンの姿は、宮崎吾朗の人生そのものとしか思えません。

 

なぜ宮崎駿は怒って退席したのか?

現在もYoutubeで観ることができますが、宮崎駿がこの「ゲド戦記」の初号試写会で、不機嫌になって途中退席してタバコを吸いに行ってまた戻る、という映像が残っています。

なぜ宮崎駿はこの映画を観て、不機嫌になったのでしょうか?

主人公が根本的に弱い

主人公アレンは弱い人間です。

弱さにも二種類あって、一つは今弱いけれども強くなろうとしているという、状態としての弱さ。

そしてもう一つは強くなろうという意志もない、根本的な弱さ。

アレンは後者にあたるキャラで、宮崎駿は主人公アレンの根本的な弱さに、自分の息子の姿を見て、不機嫌になったのだと思われます。

上映後の宮崎駿の言葉

ゲド戦記』初号試写会上映後の宮崎駿の言葉が印象的です。

俺は自分の子供を見てたよ

大人になってない

それだけ

 

まとめ(観る価値は、ある!)

結構駄作という評価も多いこの映画『ゲド戦記』ですが、初めて観た感想は、たしかに完成度は低いが、そこまでつまらないわけではなく、スタッフがほぼ同じでも、演出家によってここまで変わるのだ、ということを知ることができる、という意味で、観る価値のある作品だという評価です。

主人公アレンのキャラクターはパズーというよりもエヴァ碇シンジに近く、ジブリエヴァをやったらこうなるのだ、という少し新鮮な驚きがありました。

それにしても、日本でジブリ作品を観るにはテレビの放送を待つか、あるいはDVD購入かレンタル、という前時代的な状態が続いていますが、いい加減配信で観れるようになってほしいですよね~。

 

 

 

 

 

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【感動のラストシーン】アニメ『ボスコアドベンチャー』の感想・レビュー

メジャーなアニメではありませんが、最終話でのヒロインの自己犠牲ラストが有名なこの「ボスコアドベンチャー」。

子供が安心して観られるほのぼのアニメでありながら、ラストはかなり切ない感動展開。

ゆかいな仲間たちと一緒に、全26話の冒険の旅に出発しましょう!

(ネタバレありでお送りします)

放送開始30周年記念企画 ボスコアドベンチャー Vol.1 [Blu-ray]【想い出のアニメライブラリー 第74集】

ボスコアドベンチャー

1986年 日本アニメ 全26話 各話30分

原作   :トニー・ウルフ

監督   :杉山卓

(声の出演)

アプリコット姫  :皆口裕子

フローク     :中原茂

タッティ     :石丸博也

オッター     :山寺宏一

フードマン    :銀河万丈

ジャック     :はせさん治

フランツ     :緒方賢一

ダミア      :吉田理保子

スコーピオン   :柴田秀勝

 

目次

 

 

あらすじ

水の妖精、フォンテーンランドのアプリコット

彼女が次の金環食である、「太陽の指輪」までに王位を継承しなければ、世界中の水が干上がってしまう。

ボスコの森に住むフロークタッティオッターの3人は、悪の親玉スコーピオの手先、フードマンにつかまっていたアプリコットを救出し、飛行船、ボスコ号に乗って、アプリコットをフォンテーンランドに送り届ける冒険の旅に出る。

 

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キャラクター紹介

アプリコット姫(アプリ)

本作のヒロインでフォンテーンランドの王女。

人型の妖精で、エルフのようなとがった耳を持つ。

水の妖精なので、あまりに寒いところにいると凍ってしまう。

困っている人を見捨ててはおけない優しい性格で、そして勇敢。

その優しさと勇敢さから、時に暴走し、フロークたち3人を困らせることもある。

 

フローク

カエル。ボスコ号一行のリーダー。

カエルなので泳ぎが上手い。

勇敢な熱血行動型で、考える前に体が動く、典型的な主人公気質。

声優の中原茂氏の声のカッコよさも相まって、カエルであることを忘れてしまうほどの主人公感。

 

タッティ

カメ。

メカに強く、ボスコ号を含め、ボスコ号一行が使用する数々のメカを制作する。

フロークとは対照的に慎重で思慮深い性格。

フロークとは性格の違いからよく対立する。

 

オッター

カワウソ。

ボスコ号のエンジンに相当する釜焚きを担当する。

高所恐怖症。

臆病で心配性な性格で、誰かと対立することはほとんどない。

その臆病な性格ゆえに敵に捕まらずに済み、仲間の救出のために活躍する、というエピソードもある。

 

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主題歌

オープニングテーマ:「ときめきはForever」

エンディングテーマ:「晴れた日にも愛をください」

歌手はともに声優の日髙のり子。

どちらもいい曲だが、特にオープニングの「ときめきはForever」は、これから始まる希望に満ちた冒険を感じさせる古き良きアニソン、という感じで素晴らしい。

 

ボスコアドベンチャーの世界観

犬、猫、カエル、そして人間型など様々な種類の生物が平等に知性を持ち、文化的な生活をしているという、童話のような不思議な世界。

 

皆口裕子山寺宏一のテレビアニメデビュー作

本作は現在まで活躍を続ける名声優の皆口裕子山寺宏一の、テレビアニメデビュー作となります。

2人ともこの時点でクオリティの高い仕事をしているのが、よくわかります。

 

感想

子供が安心して観ることができる、古き良きアニメ

最近のアニメは「スパイファミリー」のような一見子供向けに見えるアニメでも、意外と残酷描写があったりと、安心して子供に見せられるアニメというのは「アンパンマン」「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」くらいしかありませんが、この「ボスコアドベンチャー」は現代のアニメのような残酷描写、暴力描写、深刻なシーンなどはまるでなく、安心して子供に見せられる古き良きアニメだと言えます。

 

対立と仲直りを繰り返しながら絆を深め合っていく、王道冒険アニメーション

フロークタッティオッター、そしてアプリの4人は、時にケンカし、仲直りし、時にお互いを疑い合ったりしながら、フォンテーンランドを目指す中で徐々に絆を深め合っていきます。

 

おバカな悪役3人組

毎回登場し、コントのようなおバカさを発揮して笑わせてくれるフードマンジャックフランツの悪役3人組。

フードマンがボスで、他の2人が手下、という関係ですが、手下のジャックフランツの憎めないおバカっぷりが毎回楽しいです。

このおバカ3人組の関係は、ディズニーアニメ映画の「ヘラクレス」に登場する、ハデスとペインとパニックの悪役3人組に少し似ていると思いました。

感情的になるとオネエ言葉になるフードマンの設定も楽しい。

 

子供だましのメカが多数登場するが、楽しい

プロペラが小さすぎる飛行船、ペダル式の洞窟探検車、潜水艇など、「いや、それは無理でしょ」と大人が見ると苦笑してしまうようなメカが多数登場。

リアリティのあるメカにこだわる宮崎駿監督に見せたらこっぴどく叱られそうですが、これはこれで見てて楽しい。

 

中盤、女性敵キャラのダミアが登場

フードマンジャックフランツの毎回登場する悪役3人組は、あまりのダメさから降格となり、中盤、ダミアという女性の敵キャラが登場し、フードマンに代わってスコーピオン一味の指揮をとることになります。

ダミアフードマンよりは明らかに優秀で、ダミア登場以降、フードマンのダメさ加減が強調されて描かれることになり、悪役3人組はこの作品の重要なお笑いパート担当になります。

 

メインキャラ以外のキャラもかわいい

メインキャラクターの4人、アプリコットフロークタッティオッターももちろんかわいく、魅力的ですが、ボスコの森に残った他のキャラも本当にかわいく、レギュラーで登場しないのがもったいないくらいです。

特に各エピソード後のおまけコーナーに登場するウサギの「ラビィ」は本当にかわいく、毎回楽しませてくれます。

 

アプリコット姫とフロークの淡い恋愛要素もあり

人間型の妖精とカエル、という史上まれに見るヘンテコカップルではありますが、この作品には主人公フロークとヒロインアプリコットとの淡い恋愛要素もあります。

とは言っても手が触れあって赤面する、といったレベルの微笑ましいものですが、観ていると、フロークがあまりに人間的すぎて、カエルであることを忘れてしまいます。

 

終盤、今まで登場した仲間たちが全員集合する王道展開

終盤、スコーピオの手下の兵士との闘いで、ボスコの森の仲間たちやフロークたちが今まで助けてきたキャラ達が全員集合して今度はフロークたちを助ける、という、どこかのゲームなどでも見た展開ですが、そのワクワクさせる王道展開が、このアニメでも繰り広げられます。

 

感動、そして切ないラストシーン

「太陽の指輪」に王座に座ることに成功し、フォンテーンランドの女王となったアプリコット

「命の泉」はよみがえりますが、そのひきかえとして、アプリコットは泉と一体になり、その姿を消してしまいます。

アプリコットの自己犠牲によってめでたしめでたしのハッピーエンドとなりますが、アプリは死んだわけではなく、姿を消しただけで、心はずっとフロークたちと一緒に旅を続ける、という素敵な、そして少し切ないエンディングになります。

本来楽しい曲のはずの、アプリフロークタッティオッターの4人が歌う挿入歌、「ボスコアドベンチャー」が少し切なく聴こえるのが不思議なところです。

 

まとめ

1986年放送のこのアニメ、私は前半のみ観たことがありましたが、後半、そして最終話を観たのは今回が初めてでした。

わがままを言い、王座につくの嫌がり、フロークたちと衝突しながら成長し、そして最後はみんなの幸せのために、泉と一体化し、姿を消したアプリコット

全26話、観る側もアプリフロークタッティオッターと共に冒険してきたからこそ、感じられるこの感動、そして切なさ。

あなたも是非、味わってみてください!!

 

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【道産子が解説】アニメ『道産子ギャルはなまらめんこい』第7話を観た感想

ついに3人のヒロインが揃い、いよいよギャルゲー展開が加速してきたアニメ「道産子ギャルはなまらめんこい」。

おばあちゃんに「今度のテストで学年10位以内に入れなければ、お前を東京に帰す!」と通告された翼。

無事に10位以内をとれるのか? それとも東京に帰されてしまうのか?

そして今回新たな北海道要素、あるあるは登場するのか?

なまら気になるっしょや!

(なまらネタバレありでお送りします)

だい7わ 期末試験はなまらゆるくない

『道産子ギャルはなまらめんこい』

2024年 日本アニメ

上映時間 約24分

原作    :伊科田海

総監督   :湊未來

監督    :星野美鈴

(声の出演)

四季 翼(しきつばさ)   : 島崎信長

冬木 美波(ふゆきみなみ) :佐倉綾音

秋野 沙友理(あきのさゆり):花守ゆめり

夏川 怜奈(なつかわれな) :上田麗奈

松尾 隆弓(まつおたかゆみ):松岡禎丞

 

目次

 

あらすじ

東京から北海道北見市に引っ越してきた男子高校生、四季翼は壮大な雪景色の中で女子高生、冬木美波と出会う。

美波は金髪、付け爪、生足、巨乳のギャルで、初対面の男子に対し、いきなり腕を組んでくるような距離感バグっている女子高生だった。

女性慣れしていない翼は、まったく自分の好みではないが、魅力的な美波にとまどってしまう。

 

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「ゆるくない」とは

今話のタイトルにある「ゆるくない」とは北海道弁で、「きつい」や「大変だ」を意味する言葉です。

これも若い世代はほとんど使うことがない方言ですね。

 

感想

夏川先輩と一緒の通学

期末テストで学年10位以内に入らなければ、東京へ帰す!」とおばあちゃんに通告され、テンション低く学校へ向かう翼。

そこで翼を待っていた夏川先輩、2人は一緒に学校に行くことに。

2人の会話の中で、夏川怜奈が自分が極度の歴史フェチ、レキジョであることを自白します(いやあ、前回の内容でわかりましたけど・・・)。

 

夏川怜奈はパーフェクトガール

翼との会話の中で、夏川先輩が入学してからずっとテストで学年1位を取り続けていることが発覚。

外見もよく、頭もいいとは、まさにパーフェクトガールです。

 

そのパーフェクトガール夏川先輩に、勉強を教えてもらうことになった翼。

テストまでの3日間、(図書委員の特権を使って)2人きりで図書準備室で勉強することになりました。

 

合言葉は?「五稜郭!」

図書準備室に入るためのワードに「五稜郭」を使うレキジョの夏川先輩。

土方歳三ファンだったりするのでしょうか?

それとももっとマニアックなところに行くか?

 

五稜郭とは

五稜郭」とは江戸時代末期に江戸幕府蝦夷地(北海道)の箱館(現在の函館市)に建造した城郭のことである。

現在は「五稜郭公園」として一般開放されており、函館の代表的な観光地になっています。

 

「私とデートしてください」

夏川先輩との1日目の勉強会の後、翼の決意を聞いた夏川先輩が

私やっぱりご褒美が欲しいです。もし四季君が目指してる順位に入れたら、私とデートしてください

夏川怜奈、学年が上だからか、それともそういう性格なのか、かなり大胆な女性です。

 

畳の部屋で勉強している夏川怜奈

翼と夏川先輩がスマホで通話しながら勉強しているシーンで、夏川怜奈の部屋が映し出されますが、畳の部屋で床に座って勉強してます。

さすが和風大好きキャラですね。

豪邸といった感じの四季家のとなりにある夏川家の住宅も映し出されますが、四季家と比べると普通の家といった感じです。

 

テストの結果は!

秋野沙友理(1年) 5教科合計:386点 順位:72位(176人中)

冬木美波 (1年) 5教科合計:237点 順位:148位(176人中)

四季翼  (1年) 5教科合計:480点 順位:3位(176人中)

夏川怜奈 (2年) 5教科合計:497点 順位:1位(172人中)

翼、美波、沙友理の仲良し3人組の学力の差が、数字となってはっきり表れてますね~。

そして翼の勉強に付き合いながらしっかり学年1位をとる、夏川先輩のパーフェクトガールぶりがすごい。

 

そして翼と夏川先輩の和服デートへ!

和服姿も素敵な夏川先輩。

ラベンダー色の和服がとても似合います。

翼「僕なんかでよければ、ぜひお供させてください」

怜奈「いいですねその返し武士っぽくて!」

 

「とりまサツドラ行って、化粧品買って・・・」

ドライブ中の冬木ママのセリフですが、ここで「サツドラ」というワードが出ました!

 

「サツドラ」とは

株式会社サッポロドラッグストアーが運営する「サツドラ」は、主に北海道に展開しているドラッグストアチェーンです。

北海道外に店舗があるか調べたら、東京都に1店、沖縄県に3店あるようですね。

東京はともかく、沖縄にあるとは意外でした。

同じ北海道に本社があり、全国展開しているツルハドラッグと比べると、道民にとってはセイコーマートのように地元に根差している感のあるドラッグストアです。

これは個人的感想ですが、サツドラの顧客満足度は非常に高いと思います。

 

「つばちが女の子とデートしてるよきゃーっ(>_<)」

翼と夏川先輩が和服デートしているのを目撃した冬木ママが、美波にLINEで報告。

面白くなってまいりました!

 

まとめ

夏川先輩のおかげでおばあちゃんが課した試練を無事突破でき、彼女との仲が深まった感のある翼。

学力レベルを考えても夏川先輩が翼のパートナーにふさわしい気もしますが、2人の中を美波が知ることになり、三角関係が始まってしまうのか。

そして出尽くした感もある北海道要素、あるあるはどうなるのか?

次回が楽しみです!

したっけ!!

 

(アニメ「道産子ギャルはなまらめんこい」感想)

・道産子がアニメ『道産子ギャルはなまらめんこい』第1話を観てみた感想

・【道産子がレビュー】アニメ『道産子ギャルはなまらめんこい』第2話を観た感想

・【道産子がレビュー】アニメ『道産子ギャルはなまらめんこい』第3話を観た感想

・【道産子がレビュー】アニメ『道産子ギャルはなまらめんこい』第4話を観た感想

・【道産子が解説】アニメ『道産子ギャルはなまらめんこい』第5話を観た感想

・【道産子が解説】アニメ『道産子ギャルはなまらめんこい』第6話を観た感想

 

 

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映画『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』をアマプラで観た感想・レビュー(ネタバレなし)

アニメ好きなら一度は耳にしたことがあるであろう、押井守監督作品のこのアニメ映画。

日本アニメの金字塔的な名作だということは以前から耳にしていましたが、観る機会はなかったこの作品。

この度アマゾンプライムビデオで視聴してみましたので、感想を書いてみたいと思います!

(ネタバレなしのレビューです)

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

1984年 日本映画 上映時間 97分

原作   :高橋留美子

監督・脚本:押井守

(キャスト)

諸星あたる  :古川登志夫

ラム     :平野文

面堂終太郎  :神谷明

テン     :杉山佳寿子

三宅しのぶ  :島津冴子

サクラ    :鷲尾真知子

藤波竜之介  :田中真弓

 

目次

 

あらすじ

「浦島太郎は竜宮城で夢のような日々を送り、懐かしい故郷に帰ってみれば、そこではすでに数百年の歳月が流れていた。もし、亀を助けたのが、浦島太郎一人ではなく、村人全員だったら、村人全員が竜宮城へ行ったとしたら、どうだったでしょうねえ?」

あたるの通う友引高校は文化祭の本番を明日にひかえ、その準備に大忙し。

やがて彼らは文化祭の前日を、延々と繰り返していることに気づく。

面堂終太郎が自家用ハリアーを持ち出し、空から友引町を見てみると、友引町を甲羅にのせ、宇宙のような空間を飛ぶ巨大な亀の姿があった。

 

感想

うる星やつら」の世界観にそぐわぬ不穏な音楽

この映画を観ていてすぐに気づくのは、「うる星やつら」という本来ドタバタラブコメである作品にそぐわぬ、時折流れるサスペンスのような不穏な音楽です。

画面上は「うる星やつら」らしくドタバタ劇をやっていながら、時折挿入される不穏ななカットと音楽で、この映画がただの「うる星やつら」ではない、ということを予感させます。

 

繰り返される竜宮城の話

この映画の中で何度も何度も繰り返される、

「竜宮城に行ったのが、浦島太郎一人ではなく、村人全員だったら」

という話。

「時間」というものは人間が勝手に作った「概念」で、はたしてそれに本当に意味があるのか?

というのが、この作品のテーマのようです。

 

うる星やつら」の世界を舞台に作った芸術・実験映画

この映画を観た感想は、これは押井守監督が、「うる星やつら」の世界を舞台に自分のやりたいことを追求して作った芸術・実験映画だな、ということです。

面白いか、と聞かれれば、正直あまり面白くない、と答えるでしょう。

 

原作者が怒るのも当然

この映画を観た原作者の高橋留美子は憤り、「これは押井さんのうる星やつらです」と発言したそうですが、自分の生み出した作品の設定だけを借り、原作のテーマなどを無視して監督の好き放題やられたのだから、怒るのは当然だと思います。

例えるならば「ドラえもん」の設定だけをそのままに、中身はジャン・リュック・ゴダールの映画のようなことをやったようなもので、そんな映画がはたして面白いでしょうか。

監督の自己満足だとしか思えません。

 

宮崎駿監督の『ルパン三世カリオストロの城』との比較

原作の設定だけを借りて、監督のやりたい放題やった映画、と言えば、宮崎駿監督作品の「ルパン三世カリオストロの城」もそうかもしれません。

あの映画は原作者モンキーパンチの生み出したルパン三世像を完全に無視し、ルパン三世のキャラクターを使って作った宮崎アニメですので、この「ビューティフルドリーマー」と同じと言えば同じですが、この監督が原作を無視してやりたい放題やった2つの映画の違いは、

カリオストロの城」は面白い。

ビューティフルドリーマー」は面白くない。

ここだけだと思いますが、面白いかどうか、というのは、視聴者としては最も重視するポイントではないでしょうか。

 

まとめ

さて、日本アニメの金字塔とも呼ばれ、その後の数々の名作アニメに影響を与えたと言われる本作。

鑑賞してみましたが、私の感想はイマイチでした。

しかし表面のドタバタコメディの内部に流れ続ける哲学的なテーマ。

監督の「何かとんでもないものを作ってやろう」という強い意志。

それは感じることはできましたので、観る価値はある作品かな、とは思います。

 

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